自作キーボードを始めた私のビフォーアフター

この記事は、キーボード #2 Advent Calendar 2023の7日目の記事です。

前日の記事は、ぱぱパンダさんの「MarbleとBubbleなキーボード」でした。
こだわりがみっちり詰まったキーボード、憧れます(かわいい)。

はじめに

こんにちは、千葉千夏です。
四十も過ぎて自作キーボードと麻雀(Mリーグ)にハマり、夏と冬にはコミケサークル参加したり(TRPGジャンルです、今回で一旦区切り)、と人生の幅を広げすぎています。
続けてきたTRPGコンベンションの開催も10年目です。

さて、今回は「自作キーボード」という趣味を始めてどんなことが変わったかという、自分の話を書こうと思います。

キーボードに関するこだわりが強くなった

正直なところ、自作キーボードを始める前は「キーボードなんて何だって一緒でしょ」って思ってたんです。いやあマジで。
黒軸のメカニカルキーボードを愛用する夫に対して、疑問しかわかなかったです。「そんな高いキーボードじゃなくてもよくない?」って。

はい、調べて組み立てて使ってみたら全然そんなことなかったです。

もともと凝り性でこだわりの強い自分、「違い」がわかるとめちゃくちゃ「違い」が気になるようになってきました。
キーを押したときの感触、キー配置、手の置き方、机の高さ、キーボードの傾き、姿勢などなど…

正直、これはとんでもない沼にハマってしまったなと思っています。こだわりが強くて死にそう(死にません)。

市販のキーボードに対して「左に寄りすぎィ~~」って思うようになった

キーボードに対するこだわりの一つ、キー配置についての話。

ある日、気づいてしまったのです。
ノートPCのキーボードを身体の真正面に置いて、いわゆるホームポジションに指を置いたときに、身体が左に傾いていることに。

これね、多分「左右対称のキーボードを使った」から気づいてしまったと思うのです。
だって、市販のキーボードはキーの並びが斜めなのだから、傾いてて当たり前じゃないですか。自作キーボードを始める前の自分には、傾いていないキーボードなんか存在していないわけです。

それだけじゃなくて、キーボードを右に寄せないと、どうしても身体が左に寄ってしまうということに気づいてしまった。
外付けのキーボードなら、右にずらせば正対できる。でも、ノートPCでそれをやると、画面が右に行ってしまう。八方塞がりでは???

一旦気になり始めると、ものすごく違和感を覚えるようになりました。
ノートPCのキーボードも、使うには使うんですが、ふと身体の傾きに気づいたりして、ちょっと困ります。

無線キーボードに対するこだわりが弱くなった

それとは別に、こだわりが弱くなった話について。

自作キーボードを始める前、机の上で複数のパソコンを切り替えて使う必要があって、「無線でマルチペアリングできるんじゃなきゃ嫌だ~」って思ってた時期があります。
実際、私の初自作キーボードは、完全無線(Bluetooth)接続のCaravelle-BLEでしたし(組み立て済みのものをフリマサイトで購入)。

でも自作キーボードの組み立てが楽しくなって、「あれもこれもかわいい、組み立てたい、手元に置きたい」ってなったときに、Bluetooth接続のマイコンを多数買い求めるのは、懐が痛すぎたのです。

それと、うちのCaravelle-BLE独自の話かもしれませんが、どうもパソコンの切り替えがスムーズにいかなかった。メインパソコンとサブパソコンを両方起動しておくと、サブパソコンにBluetooth接続していたのに、いつの間にかメインパソコンに接続されていたりとか。そういうのがちょっと煩わしかった。

結果として、机の上にそれぞれのパソコンにつながるケーブルを置いておいて、その都度キーボードに挿し込み直したり、キーボードが増えてきてからは、パソコンごとに複数キーボードを使うようになったりしたわけです。

もしかしたら、今まで使っていたキーボードは「キーボード側に接続端子(ケーブル挿すとこ)がなかった」せいで接続の切り替えが面倒だなって思っていたのかも。
自作キーボードは基本的にキーボード側に接続端子があるので、パソコン側にケーブル挿しておけば、パソコンの切り替えは割と楽なんだよね。机の上がケーブルだらけになるのが難点だけど。

LEDの光を求めるようになった

自作キーボードを始める前は「何がゲーミングキーボードじゃ、何でも光らせればいいってもんじゃないぞい」と思っていました。

でも最近(だいぶ前から)は、「光ってたら光ってたでいい」と思うようになっています。
むしろ、LEDに対応したキーボードであれば「はんだ付けがたくさんできる!」という理由で積極的に取り付けます。

ちょっと上の「無線にこだわらなくなった話」と関連するのですが、キーボードのLEDが点灯すると「接続されている」感があって安心します。

はじめての自作キーボード、Caravelle-BLEはケーブル挿すところとか光るところとか全くなくて、接続状態が外からわからない。
キーを押しても反応がないから、故障かな? と思ったけれど、実は同時に起動していた別のパソコンにBluetooth接続されていたりとかがあったので、有線接続の安定性を求めているというのもあります。

※なお、電気がきていればLEDは光るので、必ずしも「パソコンと接続されているから光ってる」わけではないので油断は禁物。

ちょっとした故障に対応できるようになった

自作キーボードを始める前は、例えばメカニカルキーボードのキーがきかなくなったとき、途方に暮れたり、キーが効かないまま使い続けたりしたわけです。
「キースイッチの交換をすればだいたい直るよ」という情報を得ても、「工具もないし、そのためだけに買うのもなあ」と思い悩んでおりました。

それが今では、はんだごてをはじめとした工具も完備していますし、はんだや吸い取り線などの消耗品も常備しています。
キーがきかなくなったら「はんだ溶かし直せばだいたい直るべ(東北弁)」と軽く考えられるようになり、実際だいたいはんだし直しで直しています。

また、自作キーボードの組み立てを通して、ダイオードやUSBコネクタなどの部品も少しは把握できているので、データシート(仕様書)を見て「この大きさのこの部品なら、壊れたUSBコネクタ交換できそう」などの判断ができるようになっています。

「市販品すごい!」って思うようになった

自分でキーキャップやキースイッチ、その他部品を選んで購入し、組み立てをするようになって、「市販品すごい!」というのはすごく思います。

自作キーボードって、市販品に比べればどうしても小ロットなのでお値段が張るんですよね。もちろん、自分で組み立てる達成感とか、こだわった自分だけのかわいさとか、市販品にはないものもある。

それでも、市販品のキーボードを目の前にして、しっかりとした金属ケースとか、打ち心地とかを感じたり、中を開けて(※ほとんどの場合、保証対象外になります)はんだ付けのきれいさとかを見ると、「このおねだんでこの品質、本当にすごいな」って思うんですよね…。

おわりに

思いついたビフォーアフターを並べてみました。
「こだわりに目覚めなければ楽に生きられたのに」と思うことはないわけではない(むしろよくある)ですが、「はんだ付けしたい! かわいいキーボード(当社比)を手元に置きたい!」を満たすべく、引き続き楽しんでいきたいです。

明日はすばるさんの「初組み立ての話とか良かったキースイッチの紹介とかするかも」の予定です。初組み立ての話!! めっちゃ楽しみにしています。


この記事は、N51GL(ケースレスプレート版)で書きました。
GL516ケースはお値段の面から諦めた(ケースの分だけで自作キーボードキット1個以上買えてしまう)んですけど、このN51GLは見た目のかわいさで諦めきれず、かなりの期間迷った末に購入しました。
※ケースレスプレートは、発注している方がいたので余りを分けていただきました。

LEDライトの透け具合がかわいすぎるので、机に置いて愛でつつ使っています。真ん中のロータリーエンコーダーもかわいすぎるけど、実は使ったことがない。Pixivで漫画読むときとかに使ってみるといいのかも…?

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