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★読書記録 3 寂しい生活 魂の退社

久々に”面白い!”と思える本に出会いました。
「寂しい生活 魂の退社」稲垣えみ子さん著です。

この本は大筋3つのことについて書かれています。

  • 脱電気

  • ミニマリスト(ものを持たない生活)

  • ものを持ちすぎることに対しての警鐘

一つずつ見てみます。

1 脱電気とは

文字通り電気に頼る生活をやめるということです。
著者は関東大震災後がきっかけで脱電気に取り組むようになります。
節電よりさらに上を行く、家電に頼るのをやめていくんです。
突き抜けてますね。

読んでいて、え〜できるの?!と思いました。
特に冷蔵庫。
炊飯器は私も使ってません。土鍋で炊いてます。

でも冷蔵庫は必需品だよね・・・?
冬はまだいいとしても、夏はどうする?
アイスクリームはどうする?(アイス好きなんで)

冷蔵庫をなくすと、その日に食べるものだけを買うことになります。
まぁ、季節によっては次の日に食べるものもありかも。
そうするとどうなるか。
買うものがほとんどなくなるようです。
食費が圧倒的に減ります。
確かに冷蔵庫がないなら食べ切れる分だけ買って、残り物とかもないようにするしかない。
これってとても経済的だなと思いました。

洗濯機をなくして、手洗いにも驚き。
これは真似できないです。
洗濯機と冷蔵庫のありがたさが身にしみました。

脱電気な生活をしていた著者の引越し先が、まさかのオール電化住宅だった話には、ごめんなさい、笑っちゃいました。
娘がオール電化のアパートに住んでますが、あの温水器、ほんとに場所をとって存在感ありますね。

オール電化マンションという、電気ありきの住宅でも稲垣さんは闘い続けました。
野菜を天日干ししたり、銭湯に通ったり、ほうきと雑巾で掃除したり。
電気がなかったらないで、工夫して乗り越えていきます。
ないとなったら、なんとかなるんだなぁ。

2 ミニマリストになる

脱電気と並行して、稲垣さんは周りのものを減らしていきます。
ものが減ると、小さいサイズの住まいでOKに。
現在著者が住んでいらっしゃるのは、築40年(執筆当時)の収納があまりない家だそう。
洗濯機や冷蔵庫といった場所をとる家電を持っていなければ、そして他の所有物が少なければ収納はほとんど必要ないですよね。
私自身、結婚前、後ともに引っ越しが多く、今までたくさん断捨離してきました。
でも、まだ断捨離する余地があります。
この本を読んで、まだまだできる!と思いました。

3 現代人はモノを持ちすぎている

これは常々思っていることです。
私たちの生活は以前よりずっと便利になりました。
でも、これは本当に必要なものか、というものもありますよね。

家電が増えると電気も使います。
私たちは便利を求めすぎていないでしょうか。
著者は便利を”死んでいる”と表現していました。
対して、不便は”生きる”
つまり不便だと、自分の頭で考えて、手足を使ってやってみることになります。
面倒くさい、と思いますよね。
でも著者はそれが生きること、素晴らしいことだと。

”何かをなくすと、そこには何もなくなるんじゃなくて、別の世界が立ち現れたのである。もともとそこにあったんだけれども、何かがあることによって見えなかった、あるいは見ようしてこなかった世界。”

「寂しい生活 魂の退社」本文より

ざっと、頭に残ったことを書いてみました。
面白さが少しでも伝わったらいいのですが。
内容が気になる方は是非本を手にとってみて下さい。
私は時間が経ってから再読しようと思っています。

今日もいい日でありますように。
ご訪問ありがとうございました^^





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