長谷川町子美術館・記念館に行ってきた
軽い気持ちで行った長谷川町子美術館・記念館がとても良かったという話。
▼
・長谷川町子美術館
まずは美術館で、両館共通チケットを購入。
美術館は、長谷川町子収集の美術品が展示されている。
藤田嗣治にピカソの作品、マイセンの陶磁器とかもある。こういうのを収集されていたとは知らなかった。
特別展示として、岸田劉生の麗子像3点、麗子のお嬢さんである画家夏子氏の絵画も展示されていた。初めて見た。画家だったんだ。
美術館の設立経緯はパンフレットに描かれている。当然だけど、町子氏の漫画だ。長谷川町子のエッセイ漫画、すごく面白いんだよね。同行の友人が「永久保存だ」と言う。同意だ。
あまりに「サザエさん」に慣れすぎて忘れていたが、この漫画内に出てくる購入した絵画の描写を見ると、絵が上手いことを改めて見せつけられる。
実際、20歳頃の水彩画が展示されているけど、これめちゃくちゃ写実的で上手い。愛用画材もしっかりしていて、本当に絵を描いていた人だ。
▼
・長谷川町子記念館
道を渡って、向かいの記念館に行く。
こちらは、館内各所に著作本があって、自由に読める。
企画展は「長谷川町子のデザイン」。
著作物のカバーや広告、グッズなどのデザインも町子本人が手がけていた。色使いもきれいだし、何だかモダンですてきなのが、古いのからまとめて見れた。
絵本原画もあって、やっぱり上手い。
上手い上手いというのも失礼な話だが、いちいち上品でいいのだ。
サザエさんのロゴとか、セリフの手書き文字にも言及している展示があって嬉しい。町子フォント、いいよね。
▼
・ショップと喫茶
チケットを買うともれなくもらえる喫茶の割引券がいいので、万人に見せたい。
喫茶コーナーが、またいい感じに外の前庭が眺められる。
喫茶とショップは、入場券がなくても入れるかな。
喫茶は、注文後セルフで取りに行くのだが、呼び出しが番号とかではなく「では、カツオでお呼びいたします」とかなのが、もういたれりつくせり。
▼
グッズもいちいち素敵。食器がまたいいんですよ。お皿買えばと後悔している。
▼
細かいところまで行き届いた、「近所にあったら絶対に通う、雰囲気よくてこじんまりした美術館」だった。
サザエさん通信(館報)も読み応えがあるので、ぜひ。表紙もかわいい。
とにかく、かわいい! いい! かわいい! いい! を連発した美術館だった。おすすめすぎる。
▼
・サザエさん通り
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?