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黒あん

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私の詩作品だけ集めたものです。 トークを読み飛ばしたいかつ人間の純粋な想いが嫌いな人向け。 全部含めて読みたい場合はマガジンのつぶあんか私のタイムラインがオススメ。 時間のあると…
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記事一覧

【詩作品】醜い嫉妬

君の背中に眩い白い翼
見上げる視線を遮るように抱く
醜い嫉妬? 自分が一番わかってる
今はない翼がやけに痛む

**********

あとがき

夢を見る「君」に嫉妬して、その翼を羽ばたかせられないように醜く抱く。

【詩作品】カクテルナイト

肩まで伸びるポニーテール
瞳を誘うカーブ
雨に塗れた小さな肩
こんな夜に理性は頼りない

静かなカウンターだけのバー
ひとつ間をあけて
雨音が窓を叩いてる
「梅雨に入りましたね」

淡いピンクのルージュ
口に含むパープルタウン
ほんのり赤い頬
梅雨のせいにして距離を詰めて

彼女の涙を聞いて
抱いて頭をなでて
こんな夜に理性は冴え渡る
全部梅雨のせいにしてカクテルナイト

**********

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【詩作品】贋作

「アイシテル」を繰り返して
乾ききった心を殺して
濡れたカラダを寄せ合って
音のない夜に響く

貫いた刺激に鳴いた
空に迷う一羽の鳥
高い声と荒い息が
暗い部屋を満たす

あなたの心が見えないのは
あなたが心を隠してるから?
つないだはずの愛はニセモノ
わかっているけれど抜け出せない

乾いた心を満たしてくれる
そんな気がしてあなたを求めてる
昨日のメスと私を比べてるの?
快感の果てに涙がこぼれた

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【詩作品】月明かりの下で

雑踏が闇に溶ける午前二時
月明かりだけ射し込むこのベッドルームで

あなたのことを私が私の虜に変えてあげる
性欲に従う狂った獣に変えてあげる
月が輝く空が青に染められても
止まれないほど白く麻痺した心になるまで

白く細いあなたのその体に
私という快楽の種を植え付けて
時が経つことを忘れさせる傷
何度でも刻みつけて抜け出せないほどに

**********

あとがき

「あなた」を壊したい。

【詩作品】ROCK

終わりそうで終わらない夜に
何度でもキスを重ねて
溶け合ったふたりのような
堕落した未来が見えた

運命の恋だとか愛なんてどうでもいい
今はただ君とだけ幻想に溺れて

彼女のことは今は忘れて
愛らしい君と深く同化しようか
秘密の夜にまた会えるけど
今は今の音を君に刻む

貞操なんて言葉に意味はない
かわいい小さな身体で奏でる
君の意識を白く染め上げるライブ
何度でも応えるアンコール

朝日が昇るま

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【詩作品】時を進める

まわる太陽数え
月の光を浴びる
隣のあなたは笑う
そんな毎日

時の風に流されて
生きるのも悪くないけど
時々はスリルが欲しい
求め合いたい

君の視線が色っぽいから
白い体が熱くなる
君の声が私覆うから
ふたりで溶けてゆく

始まりも終わりもない
恋愛じゃない欲動
時が速くなる
崩れる音がする

**********

あとがき

「あなた」との平穏に退屈してた。
「君」と交わった。
ゆったりと

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【詩作品】月明かりは美しく

夜に溶けるヒトツのフタリ
加速してゆく声とカラダ
フタリを獣に変えるフルムーン
ココロを置き去りにして

朝になれば消えてしまう
月明かりのように美しい女神
震えるカラダに注ぐ媚薬
今宵を忘れぬよう

**********

あとがき

今宵を忘れないように。
深く愛する。

【詩作品】愛が溢れる夢を見る

あなたの夢を見る
あなたを閉じこめて
あなたを縛って
私だけのものにして
すべて手に入れたかった
あなたのすべてを
あなたを溺れさせる
私にあなたを溺れさせる

あなたにキスをした
苦しくなるほど
息もできないほど
何度も何度も
あなたの笑顔が
ただ見たくて
数え切れないほど
あなたの心が壊れるほど

**********

あとがき

深い愛は狂気に満ちている。

【詩作品】止めることができない性

閉ざしたはずの心のブラインド
隙間から射す強い刺激
白い肢体がキラリ光って
聞こえるほどに強い鼓動

ソックスと短いスカート
抑えられない欲望
誘われるまま視線が動く

**********

あとがき

スタイルがよかったりすると、ちょっと目の毒ですね。

【詩作品】真夏のサバト

叩きつけるように強く
突風のように君を抱いた
熱いカラダ絡まるユビ
呼び合う声が響く

僕らの出会いは唐突だった
ハジける夏のいたずら
触れ合った水着の肌が
加熱し始めた

真夏に潜む悪魔が
ふたりに火をつけて

加速してく熱いリズム
夜を切り裂く君の喘ぎ
止まることないドラムンベース
君に注ぐ白い魔法

**********

あとがき

真夏の悪魔が生み出す物語は、熱く切なく加速してゆく。

【詩作品】Suicide note

あなたは愛を歌って
私に愛が届く
秘めた気持ち放って
私に愛が届く

夢見ている風の中で
愛に包まれるまぼろし
海を見下ろし水面に映る
泣き笑いの私は独り

fly to heaven
目を閉じる
浮かんでくる
後ろ姿

夢見ている
愛し合うふたり
叶うことない
夢におぼれる

夢見ている
愛し合うふたり
夢見ている
あなたとふたり

過ごすheaven
先に送ったあなた
追いかける私
この手で送

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【詩作品】醜い恋

細い指を見つめていたい
これはそう恋の証
光る指輪が Candy のように
溶ければいい
そう願うよ

**********

あとがき

恋。それは醜い。
「君」が欲しい。

【詩作品】壊れそうなほどに

抱きしめて
もっと
kissをして
もっともっと
あなたの滴で
心を満たして
壊れそうなほど
あなたを感じたい
体も思考も心まで
白く染まるほどに

抱きしめて
きつく
kissをして
あたためて
あなたの鼓動で
私を縛って
壊れそうなほど
あなたが欲しい
壊れそうなほど
あなたに捧げる

**********

あとがき

壊れそうなほどに、あなたに染まりたい。

ある曲の歌詞に影響されすぎてい

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【詩作品】切ない夜

誰も知らない楽園で
君と小さくキスをする
見つめ合うふたつの想い
視線を逸らせば痛い光

小さな体の柔らかな
膨らみに指を滑らせて
優しく撫でて愛していると
震える君に伝えるよ

細いラインに腕を回す
力を入れたら折れてしまう
可憐に咲く華のような
君を強く抱きしめる

細い脚に視線を這わせ
抑えきれない欲望溢れたら
震える肌にキスをして
白い肌に舌を這わせる

ピンクに染まった頬がかわいくて

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