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ズッコケ東京旅行5(テテマーチ編)

ディズニーランドから帰ってきた夜、
ホテルでテレビを適当にいじっていると
あることを発見。

なんとこのホテル、
NetflixもHuluもU-NEXTも観ることができる。
有料コンテンツ見放題ではないか。

私は嬉しくなって早速見た。
推しのYouTubeを

推しの動画で癒されて
二日目は穏やかで深い眠りに落ちることができた。

三日目、朝。

本当は今日もコメダに行きたかったのだが
時間が限られていたので
コンビニのタマゴサンドを選択。

つい最近テレビで
”タマゴサンドランキング1位”に輝いていた商品。
ミーハーはすぐこういうのに
そそのかされるからいけない。

食べる。
思ったより普通。

気を取り直して目黒へ。

なぜ田舎ニートが都会のオフィス街に赴くのか。
それは我が命の恩人、タカミ氏とオカモト氏のいる会社
テテマーチ株式会社があるからであった。

ロッテCOOLishのコンテンツ制作を
あずきみみこに依頼してくれたタカミさん。
SNSプランナーとして
よく相談に乗ってくださるオカモトさん。

目黒には足を向けて寝られない。

そしてテテマーチには
現在進行形でお世話になっており、
これは一度ご挨拶せねばならぬ
と思い至ったわけだ。

ということで目黒駅到着。

またもや人が多い。
ラッシュは濁流のように進み、
私に立ち止まることを許してはくれない。

普段の私といえば、
犬の散歩中、車が急に止まったかと思えば
運転席から顔を出したおじさんが
アンタんとこもチワワかい!ウチにもね!
こんなちっこいのがいるんだわー!

とだけ言って去ってゆくような世界線に
暮らしているので、ここが同じ国とは信じ難い。


そして外は予報通りのどしゃ降りである。
傘はない。

今日が降水確率90%だということを
知っていながら傘を持ってこなかった私。

困った。

するとそこで
出口付近で「レンタル傘」なるものを発見。
24時間で70円。
安い!なんと便利な国だ!

だがよく考える。
帰りもこの場所に無事戻って来られるだろうか…?
田舎者、ハイカラなシステムにビビる

結局ファミマで普通に買う。
700円。高い。

気を取り直してテテマーチへ。

と、その前にパン屋さんへ向かう。
テテマーチ近くの人気店。
タカミさんがおすすめしてくれたのだ。

到着。


臨時休業


私はこの文字列によく遭遇する。
大して出かけもしないのに、
いざ遠出するとこのザマだ。

きっと私には「臨時休業の星」が入っているに違いない。

諦め、テテマーチへ。

ビルの7階に着くと目に入ったのは
都会のお洒落カンパニー。入り口には
前衛的オフィスの代名詞、ハンモックまで
あるではないか。緊張でお腹が痛くなりそうだ。

と、そこへタカミさんとオカモトさん登場。
とりあえず一安心。

「あずきさんの透明感!
『千と千尋』の序盤の千くらい透明!」
とおっしゃるタカミさん。

それはつまり、ハクに”この世界のモノ”を
食べさせられる前の千で、
すなわち私はこの世界から消えかかっている…?

などと考えていると話題は北海道の話に。

そうだ、と思い出して
おもむろに手土産を献上。

「せっかくならより地元の物を」と思ったが都会の中心で
いきなり鮭缶を出すのも気が引けたので
結局は、六花亭とじゃがポックルという
これさえ持ってきゃ安心セット”を購入。

タカミさんとオカモトさん、
大いに喜んでくれて胸を撫で下ろす。

だがホッとしたのも束の間、
「失礼します」と現れたのは
現在進行形でお世話になっている
テテマーチの方々ではないか。
ご丁寧にご挨拶に来てくださったのだ。

一気に大人数に囲まれる私。
脂汗が止まらない。

そして間も無く、全員から名刺をもらうという
パニックイベントに突入。

明らかにオロオロとしていると
「あ、ただ受け取るだけで大丈夫ですよ!」
とフォローしてくれるタカミさん。

とりあえず赤べこのごとく頭を下げ続け、
もらった名刺を神経衰弱みたいに
バラバラとテーブルに並べる私。

あぁ、なんてこった…!
せっかく昨日の朝、コメダで
R氏に名刺交換のいろはをレクチャーして
もらったというのに…!

テテマーチの方々も早々に退室してしまい、
己のポンコツぶりにしょぼくれていると
お菓子を勧めてくれたオカモトさん。

私の大好きなカントリーマアムもある。
だがしかし、
今回の旅のテーマ”NOゲリ”達成のために
まだ気を緩めてはならぬ。

ありがたく1枚だけ頂戴。

いつもはそのままバクバク食べるくせに
変に上品ぶって袋のまま割ったものだから
袋の中で粉々になるカントリーマアム。
バレないように素知らぬ顔で食べた。

昼、3人でランチへ。

温野菜と豚しゃぶ膳をいただく。
久々の温かい野菜に歓喜する私の胃。
内臓に優しいメニューで助かった。

そして残された時間があまりないというのに
東京ってホントに芸能人いるんですか?
などという至極どうでもいい話をふる私。

イヤな顔せず、存分に
遭遇エピソードを話してくれるタカミさん。

気づけば帰る時間だ。

図々しくもオカモトさんにランチを
ご馳走になる。
返すどころか恩を増量。
そろそろ鶴になって恩返しに行かねばならぬ。

「帰り道わかりますか?」
と心配そうなお二人。
目黒駅までは直線なのだが不安になって聞く。

『はじめてのおつかい』さながら
長いことお見送りしてもらい

なんとか駅に到着。

そして北海道への帰路についたのであった。

体力ゼロで迎えた今回の
2泊3日の旅であったがなんとか乗り切り、
ついには”NOゲリ”さえも達成。
大満足の旅であった。

後日R氏から送られてきた私の写真は
すべて同じ変なポーズをしていて
己のバリエーションのなさに恐怖を覚えたが
浮かれ具合が見事に反映されているので
よき思い出とする。

おしまい


最後までお読みいただきありがとうございます!いただいたサポートで体にいいごはんを犬と猫に買ってあげようと思います。