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SNSプランナーをたずねて3,000マイル(前編)


ただ1人の人と酒を飲む

そのためだけに北海道と東京を往復するとは
我ながらなかなかフットワークが軽いと思う。

1月某日。
外の吹雪は収まりそうになく
家でラジオ体操を第二までやっていたある日、
タカミさんからメッセージが届いた。



「ふくまが、俺あずきみみこさんと
飯行きたいって言ってました」

まず、タカミさんというのは
テテマーチ株式会社で以前
SNSディレクターをしていた方で、

そしてテテマーチ株式会社とは
路上に落ちてたあずきみみこを拾ってくれた
スーパー感謝カンパニーなのである。

去年はついに念願の
『初テテマーチ訪問』を叶えて、

タカミさんやオカモトさんら
色々とお世話になっている方々への
挨拶を果たすことができたわけだが

今回はその第二弾といえよう。


ではなぜ、ふくまさんが
あずきみみこのツラを
いっぺん見てみたいと思ったのか。

それは、あずきみみこが
失態を犯したからである。


今年の初め、私は
テテマーチ主催のコンテストに参加していた。

カルビー(じゃがりこ)協賛の
『あげりこクリエイティブアワード』

じゃがりこのSNS担当の方に見てもらえる。
これはビッグなチャンスだと思って
意気込んで参加。

募集要項もしっかり読んで応募。

だがしかし、
以前のエッセイでも述べたように
私は重度の「説明書読み落とし症候群
であった。


今回もしっかり読み落とす。

「Twitterに投稿するアイデアを募集」
はっきり書いてあるのに
Twitterの鳥かごから大脱走。

他の参加者の方は全員
イラストやマンガを提出したというのに、

勢い余ったみみこは10ページに渡る
ゴリゴリの企画書を提出。

後日タカミさんから連絡。

「あずきさん、すみませんが
今回はこういう募集内容でして…」


というわけでその企画書は
コンテストに応募することなく
土に埋めるはずだったのだが、

ここでふくまさん登場。

テテマーチでCCOかつプランナーを
しているふくまさん。
バリバリで企画をお仕事にしておられる方。

あのお蔵入り企画書を見て「あずきみみこ、もしかしたら企画できる人かも?」とほんの僅かな可能性を感じてくださったらしい。

なんと有難い。
一生懸命作って良かった。

実はみみこ、
企画とか商品開発とかに興味がある。
経験もなにもないくせに、
結構本気でやってみたいと思っている。

言うだけタダ


これは、
ふくまさんが少しでも
あずきみみこに興味を持ってくださっている
今、お話を聞きに行くべきでは。

と、いうわけで早速DM。


「ふくまさん、ご飯行きましょう!」
「来週にでも!」

いきなりがすぎる。

なんか会ったこともない人間から
急に来週、北海道から飛んでくる
とかいうメッセージが届いて
(しかも直接誘ったわけでもないのに)
ふくまさんもさぞ恐ろしかったことだろう。

それでも快く承諾してくだすったので
東京行き決定。

ゲッターズの占いに
「今年は出しゃばるな」と言われたが
私のフッ軽パワーも永遠ではない。
すまない、ゲッターズ。


さて、来たる当日、新千歳空港。

人生初の非接触パネルに大きく手こずる。

「触らずに押す」が難しいのだ。
タッチミス連発で、永遠に次へ行けない。

もし将来、近未来のSF映画に
キャスティングさせても断るしかなさそうだ。

なんとかチェックイン。
久々のJALに胸躍らせて搭乗すると
なんと、全座席に液晶画面が。


生中継で離陸の瞬間を
飛行機目線で見ることができるらしい。

さすがは日本航空。
これは小さいお子さんは大喜びだろう。

小さくないお子さんも大喜び。

しかもこのモニター、
映画やテレビ番組を観ることもできるらしい。
散々迷って『ひつじのショーン』を観た。

無事着陸。

さてみみこよ、どうせ今回もこの時点で
お前の体力ゲージは0だろうと思い、
前回の東京旅でも利用した
マッサージ屋さんを予約しておいた。

快活なお姉さんに
肩を20分間ゴリゴリしてもらって
少し回復。

施術後にはお茶も出してくれた。

「お茶はラベンダー、ジンジャー、
カモマイルの3種類がございます。」

カモマイルとは。

それは私の知るところの
カモミールなのだろうか。

それともカモミールとマイルの
空港オリジナルブレンドなのだろうか。

ちょっとビビってジンジャーにした。

退店して宿泊先へ。

ホテルに到着。
荷ほどきをしたあと、服のシミ抜きをして



待ち合わせの時間まで残り2時間。

寝た。

フルで寝た。

否、今回のメイン行事は
ふくまさんとのサシ飲みだ。

いつもは10時におやすみモードの
この体を、久々の「飲み」という
イベントに順応させるには
このくらい思い切った施策が必要なのだ。

たっぷり休息して、いざ幡ヶ谷へ。
一体どうなることやら…。

つづく

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