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こみひだ

『こみひだ』


ホルモンの名前ではありません^^


こ→こだわる
み→(とことん)みなおす
ひ→(複数人の目で)ひっかける
だ→ダメ念を押す

技術顧問として指導に来ていた、
レタッチの神様(師)の教えです。


20年近く前になりますでしょうか。

当時の印刷はWindowsDTPやCTPの技術が
モゾモゾと動き始め、アナログからデジタルへ
以降する転換の時期でした。
ですので、フィルム製版がまだまだ全盛期の時代です。
細かな網点を感光紙やフィルムに焼き付けて、
色を再現していくわけですが、焼き付け作業を終えて
しまうと変更が出来ませんので、一発勝負の世界でした。

ですがレタッチの神様は、完成したフィルムに現像液や
水洗いを施し、色の再現性をより高めることができる
凄い技術を持っていました。

『こ・み・ひ・だ』

はそんな師の教えです。

印刷業は医療と違い、
1つのミスで人の生死を左右する
危険性までは持ち合わせていませんが、
それでも1つのミスで、「刷り直し(印刷をし直す)」
という作業が発生します。
「刷り直し」はそれに要するコストはもちろん、
時間、工程、関わる人、ミスを補うために
めちゃくちゃ労力を使うんですね。
どの業界でも同じですね。

本当にもう、ミスが発覚したした日には、
凹みまくって数日間何も出来なくなるほどです。


こだわって
とことんみなおして
複数人がチェックして
それでOKだとしても
もう1回見直してみる


大概のミスはこれで防げます。


ここまでやっても発生するミスもあるのですが、
それはスパッと割り切ることができるんですよね。
不思議と。

とは言いながら、大小の案件が日々動いていますので、
実際には『こみひだ』できていませんが、
頭の中には常に『こみひだ』がいるように、
余裕を持って取り組みたいものです。


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