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家族みんなが笑顔になる、金曜日のテイクアウトの話

金曜日の夜、我が家には決まった習慣があります。

それは、隣駅にあるイタリアンレストランにテイクアウト予約の電話を入れ、息子を保育園に迎えに行ったその足で料理をピックアップし、「今日も美味しいね」と家族みんなで舌鼓を打ちながら食べること。

【きっかけ】コロナ禍の在宅保育

新型コロナウイルスの影響で、保育園が休園となった2020年4〜5月。

夫婦ともに在宅勤務となった我が家では、毎朝シフトを組み、「仕事時間」と「子どもと過ごす時間」を交代で対応していました。

が、この分刻みのスケジュールの中、朝昼晩の3食、「何食べる?」「作る?買う?」「誰がやる?」を考えるのがものすごい苦痛だったのです。

大人だけだったら適当に済ませるものの、当時2歳だった息子の食事も準備する必要がありました。在宅保育がいつまで続くか分からない中、栄養バランスも味つけも気をつけねばならないというプレッシャー。

(栄養バランスの取れた給食を週5日、提供してくれる保育園は神です。毎日本当にありがとうございます…!)

とはいえ「毎食作るのは無理!テイクアウトできるお店の候補を増やそう!」と夫と合意。お散歩がてら、隣駅まで少し足を伸ばして飲食店を開拓し、テイクアウトメニューを集めることにしました。

いくつかのお店を新規開拓したのですが、ダントツで美味しかったのが、イタリア郷土料理とワインのお店。息子がパクパク食べるパスタ、大人の一週間の疲れを癒してくれるワインと前菜を求めて、いつしか「毎週金曜日はイタリアンの日」となったのでした。

【考察】どのように我が家のQOL向上に繋がっているのか

テイクアウトとはいえ、毎週発生する夕食の外食費は安くはありません。ただ、その金額以上の価値があると私たち夫婦は考え、習慣化してから1年が経ちました。

具体的に、なぜQOL (Quality of Life) 向上、つまり家族みんなが笑顔になれる習慣になったのかを考察してみました。

【ポイント1】意思決定項目が減ることで負担が軽減される

「金曜日の夜ごはんはイタリアンのテイクアウトとする」と決めてしまうことで、「何を食べるか」「作るのか買うのか」「誰が担当するのか」という意思決定を丸ごと無くすことができます。

なお、我が家行きつけのお店の良いところは、テイクアウトメニューの品数が限られており「どのメニューにするか」という意思決定もほぼ必要ないこと。毎週金曜日、ほぼ同じメニューをいただいています。

(最近深く共感したツイートはこちら)

【ポイント2】金曜日に味わうちょっとしたご褒美感で満たされる

在宅保育が続いた時期は、新型コロナウイルスという未知の恐怖に怯えつつ、仕事も育児も満足にできない自分にストレスを感じ、平日も週末もヘトヘトでした。

そんな中、「家族みんなが健康で過ごした!それで十分!」と、当たり前の幸せを噛み締めると同時に、美味しい食事が日々にもたらしてくれる幸福に気づいたのでした。

プロのシェフが作ってくれる美味しい食事を囲み、「今週もみんながんばりました、お疲れ様!」と家族全員を労う金曜日。息子を寝かしつけた後は、ワインと生ハムを嗜みながらゆっくり夫婦で話す時間を作る、そんなきっかけにもなりました。

※2021年5月現在、妊娠中のためワインも生ハムもしばしお預けです。無事に出産し、早く解禁したい…!

【ポイント3】子どもの食育、地域コミュニティ形成に繋がった

これは全く予想していなかったことですが、受け取りの際に保育園帰りの息子をそのまま連れて行くことで、息子への好影響が大きくあります。

一つは食育の観点から。元々おままごとは息子の好きな遊びの一つではありましたが、オープンキッチンでシェフが腕を振う姿を何度も観察することで、料理への関心が高い男子に育ってくれています。料理のできる男子に育って欲しい私としては嬉しい限り。

また、旬の食材をふんだんにメニューに取り入れているので、季節ごとに美味しい野菜を知り、「これはなんの野菜だろう?」と家族みんなで珍しい野菜について調べるきっかけにもなっています。

もう一つは地域コミュニティの観点から。息子にとっては、家庭と保育園がほぼ唯一の大人との接点でしたが、今では顔馴染みとなったお店のシェフやスタッフの方々とのコミュニケーションを楽しんでいます。

一年を通して、誕生日やお正月などのお祝いごと、年度替わりの別れも経験し、息子にとっての世界が広がっていることを実感します。

【まとめ】ワーママもワーパパも、もっと楽しよう&楽しもう

たった週一回、金曜日の夜ごはんのテイクアウトを習慣化しただけですが、我が家のQOLは格段に向上し、家族みんなが笑顔で過ごすために必要不可欠な生活の一部となりました。

仕事も子育ても全力。現代のワーママとワーパパは、頑張りすぎている人が多いはず。もっと楽をする、もっと家族との時間を楽しむための1つのオプションとして、どなたかのヒントになれば幸いです。


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