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静かな境目のとき 〜産休5日目で切迫早産になった話〜

親愛なる「しいたけ占い」は、今日も今日とて私にとても優しい。

2020年からここまでのあなたは、結構自分にいろいろなことを課してきたところがあります。(略)だからこそ、最近も含めてあなたは「理想に対する、今の自分の現状」に対してくやしさや寂しさ、情けなさみたいなものも感じてしまうこともあったかもしれないのです。ただ、あなたが今「胸に秘めているもの」はちゃんとこの先に光を放っていくので、まずは「ここまでよくやった自分」と言ってあげてください。

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第二子出産に向けていよいよ産休に入った私は、平日の一人時間を満喫すべく、「子どもが産まれる前にやりたいことリスト」を作成。

美術館に行く。
好きなコスメブランドのショップで買い物をする。
都心を散歩する。
マタニティマッサージを受ける。
母とホテルランチに行く。

次々とリストにチェックをつけ、迎えた産休5日目。

臨月である36週に入った日の妊婦健診で告げられたのは「切迫早産」の診断。つまり、赤ちゃんが正期産である37週より早く産まれてしまいそうな状態。入院は免れたものの、張り止めの薬を処方され、自宅安静(基本は横になる、家事育児NG)の指示を受けたのでした。

※切迫早産とは?詳しく知りたい方はぜひこちらのブログへ。

看護師さんから薬の飲み方や自宅での過ごし方の説明をなんとか聞きながら、「まさか自分が」というショックを拭いきれず。帰宅してから夫に状況を説明をし、家事育児をどう乗り切るかという現実的な話を済ませた後、ものすごく落ち込んでしまいました。

夫にワンオペを強いることになってしまった。
息子3歳と満足に遊んであげられなくなってしまった。
お腹の子を危険な状態に晒してしまった。

妊婦としての自覚が足りなかった自分。母親失格な自分。

いつもは跳ね飛ばしているようなフレーズが頭に浮かび、ネガティブな感情が渦巻く。ストレスが溜まり言うことを聞かない息子、悪気なく茶化してくる夫の言葉を引き金に、何度もベッドで大泣きしてしまったのでした。

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ようやく落ち着いて事態を受け止められるようになったのは翌日の午後。

「無事に出産できるよう、私がお腹の子を守らなければ」「産後ではなく産前から家事をアウトソースするきっかけになった」とポジティブに考えらえるようになりました。

そんな状況下で巡り合った、冒頭の「しいたけ占い」の言葉。

不甲斐ない、情けないという気持ちに苛まれた週末だった。
でも、今年に入ってからは、仕事にも育児にも、全力で向き合ってきた。

赤ちゃんも私も、ここまでよく頑張った。そう褒めてあげよう。

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思い返すと、5月末の「しいたけ占い」では、6月を「静かな境目のとき」と表現していて、まさに産休中の私を表していると感じたのでした。

今週、もうひとつ不思議な話をさせてください。6月は静かな境目のときなので、夜明けの準備に入るイメージなのです。(略)「先にやっていきたいこと、ようやく楽しみにしていきたいこと」が出てきているからこそ、今週のあなたはよい意味で浮き足だってきているところもあります。いつまでもこの退屈な世界に用はない。楽しくしていく準備は怠らない。

泣いても笑っても、出産まであと少し。
家族3人で過ごす時間もあとわずか。

夫と息子の寝顔を眺めながら、この静かな境目のときを愛おしく思うとともに、4人目が加わった世界へも思いを馳せるのでした。

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