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欠点がその人のチャームポイントではあるが、コブ取りジーさんのコブについて。


三拍子揃った完璧な人よりも、どこかおかしな所を持つ人に惹かれるというのはよくあるのではないだろうか。
イケメン俳優よりも、バイプレイヤー的な俳優さんに、熱い視線を送る私はまあ変わっている方かもしれないが、割とそういう事あるのではないだろうか。
それともあんまり無いのか…。

町田康さんの朗読こぶとりじいさんが、抱腹絶倒ものなので、もっと知れ渡って欲しい。リンクが貼りたいがやり方がよくわからないので、YouTube町田康こぶとりじいさんで検索ください。

そのエンディングで、こぶがとれて喜ぶお爺さんにおばあさんが心の中でそっと呟く。「あなたのコブをこそ私は愛していたのに。」このセリフにグッときた。
なんかわからないではないなぁ、おばあさんのこの気持ち。お爺さんにとっては長年の悩みのコブが取れて気分は晴れ晴れ、おばあさんとしてもお爺さんが喜んでいるのは嬉しい。でも、コブが付いているお爺さんが私は好きだった。口には出さないけど。
コブが付いてても付いてなくてもあなた自身が好き。というのと、またちょっと違う。欠点のある方の貴方が好き。
なので、もしかしたら、この後コブが取れて調子に乗り始め、ブイブイ言わせ始めたお爺さんをお婆さんは嫌いになってしまう可能性もある。
愛って難しい。
私も、夫のコブが取れたら=ダメダメが改善されたら、もしかして嫌いになってしまうかもしれないので、コブ付き=ダメダメでよしとすることにしようと思う。が、コブが沢山ありすぎて目障りだし、そもそも本人がコブを全く気にしてないので、それはそれで腹立たしい。
愛って難しい。
まあ、私は私で、自分が既に妖怪イボイボ婆さんさんみたいになっている事に気づいていない可能性もあるので、まあそこは、お互い触れずにやっていくのが無難なのかもしれない。愛って、ホントに難しい。