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米原で降りてみた。 おばさんのプチひとり旅

米原でおりてみた。
結婚してからながらく関東に住む私は、実家のある広島県と何度となく東海道新幹線で往復してきた。米原辺りはいつもここどこなんだろう。と通り過ぎることが多く、関ヶ原の戦いってここらしいけど、なんもないなぁと思いつつ、通り過ぎてきた。

広島県尾道の実家の父を訪ねる途中、大阪で一泊して、息子夫婦と晩ご飯食べる。夕方までに大阪に着けばよいので、
その途中、今まで何度となく通り過ぎてきた米原駅でおりてみることにした。そこから在来線で大阪に向かう計画。東海道線で普通に行くのもいいけど、どうせなら琵琶湖を眺めながら電車に乗りたいと、反対周りをする事にした。
一旦北上し、乗り換えて湖西線で大阪方面に向かう。琵琶湖が見える左座席にすわり、景色を眺める。水面はまだ向こうにチラチラと見える程度だが、ススキとセイタカアワダチソウの群生が日射しを浴びながらサワサワとそよいでいる。
のんびりとした秋の風景。
近江塩津、中庄、今津、近江なになに駅が続く。ここは近江の国だ。
琵琶湖が見えた。思っていたよりずっと広い。天気もいいので、湖面がキラキラと綺麗だ。
今津の駅で琵琶湖対岸に、削られた山がみえる。さっき米原から北上する際、確か長浜駅ではもっと近くに見えた。
いつも新幹線から見える削られてる山。後で、何山か調べよう。秩父の武甲山みたいにセメントをとっているのかな。なんちゃってブラタモリ。

(後でググったら、どうやら伊吹山の石灰岩が採掘されていると判明。確か百名山でお花が有名だった様な気がするので、そこが削られてると知り、びっくり)


ひとりで行動するのは全然苦にならない。ただ家庭の主婦だとひとり旅三昧というわけにもいかず、こうして実家に父の様子を見に行くがてら、寄り道してプチひとり旅を楽しむ。
今回は、初めて琵琶湖の周りを電車乗ってみている。
あちこち途中下車もしてみたいけど、とりあえず乗ったことない路線をのって満足している。乗り鉄というほどではないが、JRは死ぬまでにコンプリートしてみたい。まだまだ乗ったことないとこ沢山あるので、歴史探訪を兼ねていろいろ乗ってみよう。
昨晩みたブレバトをおもいだし、湖面のキラキラとススキとセイタカアワダチソウで一句読もうとして、…すぐ諦めた。
お腹空いたなー。
北小松駅辺りで一気に琵琶湖が広がった。うわあ、スマホで写真を数枚撮ってみた。が、どうも上手く湖が映らない。写真が下手すぎる。もう写真は諦めて、目に景色を焼きつけることに。
写真にしても俳句にしても、一瞬の風景を切り取るセンスの無さに、我ながらガッカリする。

琵琶湖から電車一本で大阪駅に着いた。
ここから今日の宿泊、新阪急ホテルへ。大阪駅からすぐの好立地。新阪急ホテルだけど、別に新しくはなかった。むしろ古い方なのかもしれない。でも充分快適で、何より便利だ。
ホテルチェックインは3時
夕方6時45分にホテルロビーで息子夫婦と待ち合わせ。
それまでたっぷり時間はある。大阪城に行ってみたいが、ちょっと疲れたので、部屋でうだうだしたり、ちょっと大阪駅付近を散策。
何故かダイソーに入る。ビックリの品揃え。阪急デパートの地下街もふらふらしてみる。
息子夫婦と合流して、お好み焼きと串カツを食べて、大阪ナイトライフを味わった。彼らも、明日は魚釣りキャンプの予定で、朝早いので、早めに解散する。
次の日は何時に尾道に向かおうかな。
朝、6時30分に起き、ホテルの朝食サービスを食べた後、大阪城へ行ってみる。ランニングの人とかお年寄りの散歩とか、昼間とは違った感じを楽しみながら、散策。朝一番できて、よかった。お店が開く前にホテルにもどり、チェックアウト。大阪駅から新大阪に向かい新幹線で広島方目に向かうのが定石だが、相生までいく新快速があったので、それに乗ってみる事にした。


9時37分
播州赤穂行き 播州赤穂がどこか分からず不安だが、方向は合っているはず。
三ノ宮、神戸からちらと六甲山に目をやる。いつか登ってみたいものだ。
明石付近。おー海だー。
明石海峡だ。明石大橋だ。天気もいいし、海キレー。
光源氏が流された須磨ってこの辺り?いいところじゃあないですか。
明石天文台も見えた。

なんか車両を切り離すとのアナウンスが流れた。放送がよく聞き取れない上、駅名があやふやなので、とりあえず、後ろの車両に乗り換えてみる。
またアナウンスを聞くと、最初のであってたので、また元に戻る。何やってるんだか、わからないがこれもまた知らない場所ならではのハプニング。そして、姫路を通り過ぎて相生へ。ここで、ボーッとして危く播州赤穂に連れて行かれる所だったが、なんとか一駅戻って、相生で岡山行きに乗り換える。

相生から岡山は山の中、なんにもない。
日本昔話みたいに、おうちと柿の木がらあって、柿がなっていたり、柿が軒に吊るしてあったり。柿の朱色が映えている。

岡山から福山までたどり着き、後は、中学高校の通学路線を懐かしく乗り継いで、尾道駅に到着。いい旅でした。