【あくねこ考察】天使について

本稿は、「悪魔執事と黒い猫」における天使について考察していく記事です。


注意点

◆本稿で引用している文章は、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等からの引用です。
◆本稿で掲載している画像は、特記事項がなければ、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等のスクリーンショットおよび悪魔執事と黒い猫公式YouTube動画のスクリーンショットです。
◆本稿では、各種カドスト・おでかけ有料部分のネタバレを含みます。
◆筆者は、すべてのカドスト・思い出を回収していません。そのため既存カドスト・思い出で開示済みの情報でも知らない=言及していない情報があるかもしれません。(教えていただければ全力で取りに行きます!!!)
◆本稿では、可能な限りメタ推理を行わず、ゲーム内で開示されている情報だけで考察を行っています。

お願い事項

★ご意見・情報・ツッコミ等はコメント、twitterやお題箱等でお願いします!
https://twitter.com/azukibar_nekko
https://odaibako.net/u/azukibar_nekko

考察の前に

考察内で用いる用語・略称等

現実世界:「悪魔執事と黒い猫」をプレイしている、我々の現実の世界≒主様が元々いた世界
あくねこ世界:デビルズパレスのある世界
知能天使でない天使:下級天使
天使らを創り出した存在:創造者
ep〇-△:メインストーリー〇章△(例:ep2-1→メインストーリー2章1部)

考察のベースにしている情報は?

メインストーリー:3章6部まで
イベントストーリー:水龍の唄まで

今回の考察の対象

天使について。

更新日

更新箇所は★でマークしています。
また、誤字脱字等による更新は随時行っているためここには記しません。
2023/07/11 初稿
2023/07/25 ep3章完結に伴う更新


考察

1.天使の特性について

◇下級天使
・雲の上からやってくる
・水、食料なしでも生きていられる
・常に発光している
・空を飛ぶことが出来る
・倒す(=死ぬ?)と消滅する
・外見は画一的(白髪、ほぼ白い金色?の瞳、頭の白い羽根、白一色の衣装、黒い素足)
・手から光を放つことができる、光に当たった人間は消失する
・強さには個体差がある(スピード、反射神経など?)
・天使の出現頻度について
 主様召喚の日に1度
 主様が無理矢理現実世界に戻った後1度
 主様召喚前までは天使は1度に1体しか出てこない
・知能天使の命令に従う

◇知能天使
・古の塔からやってくる?
・常に発光している
・空を飛ぶことが出来る
・羽を再生することができる
・大まかな外見は同一(白髪、ほぼ白い金色?の瞳、頭の白い羽根、白黒ツートンの衣装、黒い素足?)
・全身から光を放つことができる、光に当たった人間を任意の場所に転送することが出来る
・強さには個体差がある(スピード、腕力など?)
・本人の意思で地上に降り立つことができる?
・下級天使を意のままに操れる
・人間社会の情報・情勢をある程度把握することができる(詳しくは後述)

2.知能天使とはどのような存在か

結論:
知能天使は「創られた」存在である。
根拠:
自ら生み出されたと自覚していることから。

天使と旧人類との戦いを終わらせるために私たちは生み出された。

ep2、スローン誕生時、スローンに自らの存在意義を語るセラフィムのセリフより。

また、生まれたばかりであるにも関わらずスローンは人語を話し、旧人類はただの人間であることを知っていて、人間と天使らの戦力差を理解し「殲滅ではないのか?」とケルビムたちに問いかけるなどの知性行動を見せていることから、「生み出された」状態で既に知識や力を一定レベルで備えている成体である。
一般的な繁殖ではありえない発生の仕方をしているので、創られた存在である可能性は非常に高いといえる。(ファイブスター物語(FSS)のファティマっぽいと思った)

3.下級天使とはどのような存在か

結論:
おそらく仮説①。
仮説②であっても、もしかしたら自然発生して雲の上にいるだけだったorごく稀に地上に降り立ち何となく人間を消すだけだった天使の存在に知能天使が目をつけ、捕獲・研究し、量産・改良を施して地上に解き放っているのかもしれない。
その可能性も含めて、旧人類と戦いを始めたときの天使~現在の天使らは、「創られた」存在と言えるのではないか。

仮説①:
下級天使も「創られた」存在である。

根拠:
種族として知能天使と同一である可能性が高いから。

彼はスローン。
我々と同じ上位の天使だ。

スローン誕生時、ケルビムがセラフィムに彼の名前を教えた時のセリフ。

と述べていることから、天使には上位の存在とそうでない存在がいるとわかる。
上位の天使=ケルビムら=知能天使であるから、下級天使=上位ではない天使と言える。
同じ「天使」であるため、発生の仕方も同一であるといえるのではないか。

仮説②:
下級天使は自然発生した存在である。

根拠:
旧人類と「本気で」戦っているのならば、個の戦力が圧倒している下級天使を量産しない選択肢がない。下級天使は雲の上で自然発生し、何となく地上に降り立ち何となく人々を消しているだけでは。
反論:
「死になさい。命のために。」というセリフを発するのはなぜ?

4.天使たちを創ったのはだれか?

結論:
順当にいけば仮説②である気がするが、個人的には③だったら面白いなと思う。悪魔や執事、各貴族が「第三者」にとってどういう役割なのかが興味深い。

仮説①:
天使はあくねこ世界外の生命体に創られた人造生命体である。何らかの理由で創造者の居住可能地を拡大するため、あくねこ世界をターゲットとした。
(本説では、あくねこ世界は何らかの惑星上に存在する世界とする)

根拠:
「天使は常に空からやってくる」ことから、あくねこ世界の惑星の軌道上にある創造者の宇宙船から天使を定期的に放っている可能性がある。
もしくは古の塔を何らかの超越的方法で建てて、その中で天使らを増産、解き放っているのでは。
反論①:
本気であくねこ世界を征服するつもりなら、数千年というスパンは長すぎる。また、天使を軍団化させる、創造者自身が戦力となって旧人類の殲滅を行わないのはなぜ?
反論①への反論:
天使の創造、特に知能天使の創造には膨大な時間がかかるから?下級天使が急に増えた、突然知能天使が現れたという現象は、紐解いてみれば知能天使の創造を始めたのは例えば数千年前(それも下級天使の創造と並行して)、最近になってやっと完成したので下級天使の量産を開始した…ということかもしれない。
そして天使の軍団化はまさにep2で知能天使により行われた。(現主様の召喚はギリギリのところで間に合ったと言える。運命的なものを感じる…)
創造者自身が地上に来ないのは、創造者にとってあくねこ世界の環境が有害なのかもしれない(ナ〇シカ的な…)
反論②:
古の塔でスローンが目覚めているのはなぜ?知能天使の創造に時間がかかるなら宇宙船内でやったほうが良いのでは?
反論②への反論:
あくねこ世界の環境が創造者にとって有害であると仮定すると、あくねこ世界の環境で動ける存在を創り出すための施設として古の塔を創ったのでは。
(宇宙船内で天使を創ったとしてもあくねこ世界の環境用に創った存在が果たして宇宙船内で生きていけるのだろうか?)
反論③:
創造者が惑星外生命体で居住地をあくねこ世界に求めたのならば、あくねこ世界の人間のことを「旧人類」とは呼ばないのでは。「原住民」「原生生物」などの呼称のほうがしっくりくる。

仮説②:
天使はかつてあくねこ世界に居住していた人類に創られた人造生命体である。創造者は過去何らかの理由であくねこ世界を放棄したが、あくねこ世界に帰りたがっている。
(本説では、あくねこ世界は何らかの惑星上に存在する世界とする)

仮説②-1:
創造者はあくねこ世界の惑星にはいるが、古の塔で冷凍睡眠状態にある。既定の年月が経ったorあくねこ世界の環境が既定の状態に到達したため、天使たちに旧人類を滅ぼさせ再びあくねこ世界で生きようとしている。(ほぼナウ〇カ!)

仮説②-2:
創造者はあくねこ世界とは別の居住可能惑星に移民したが、郷愁または仮説①の理由で再びあくねこ世界で生きようとしている。
古の塔は創造者によってかつて創られたが、あくねこ世界を放棄した後もなお残り続けた。「旧人類」は、おそらくあくねこ世界放棄時に放棄を選ばなかった人類の子孫。残った人類の数があまりにも少なかったため、書物として知識は残せたが技術までは残せなかったと想定。

反論:
創造者も旧人類も、種族としては同一の人類であるはずなのに、天使がわざわざ「旧人類」と呼称しているのはなぜ?
また、理由があって再びあくねこ世界で生きようとしているのに数千年も時間をかけていることに説明がつかない。

仮説③:
天使は、「あくねこ世界が第三者の空想上の世界」説を正しいとしたときの、第三者の空想の一部である。
(「あくねこ世界が第三者の空想上の世界」説は、【あくねこ考察】あくねこ世界そのものについて を参照されたし)

仮説③-1:
天使は、第三者が現実世界で受けているであろう様々な苦痛を和らげるための薬や療法が形をとったものではないか。
「死になさい、命のために。」という下級天使のセリフは、「第三者」の命を助けるために死になさい、と仮定すると、下級天使はワクチンや副作用の強い薬、知能天使は手術といったより直接的な医療行為の表れかもしれない??
「旧人類の殲滅」は臓器移植を指すのではないか?
反論:
薬や手術のもたらす有益な要素は何に該当する?
また、悪魔執事の存在は??

仮説③-2:
天使は、第三者が現実世界で受けた種々の苦痛、ストレス、病が天使、その中でも癌などの重篤な病が知能天使として形をとったものではないか。
「死になさい、命のために。」は増殖する病のための糧となれという意味か?
「旧人類の殲滅」は「第三者」の細胞の殲滅か?
反論:
一般的には聖なる存在と認知されている天使が、なぜ病という負の体現者になっている?

仮説④:
天使は「神」によって創られた存在である。
あくねこ世界では、南地方を除き宗教的描写がない、もしくは形骸化している。
そのため、旧人類はあくねこ世界を創造した神によって滅ぼすべき存在として認知され、天使が派遣されるに至った。

反論:
滅ぼすつもりがあるならば、何千年も戦いを続けているのは不自然。ノアの箱舟のエピソードのように天使などにも頼らず人類を一掃する手立てなどいくらでもあるのでは。
反論への反論:
天使と人類を戦わせることで神の存在をあくねこ世界に再認知させることが目的?それが叶いそうにないから知能天使を生み出した?
反論への(略):
神の存在を認知させるためなら、「死になさい、命のために。」というセリフはやや違和感。「我が神はお怒りだ」ぐらいのセリフがあってもよい。知能天使ですら「神」への言及を全く行っていない。
また、存在を認知させるためなら神からの祝福や啓示を与えてもよさそうなものだが、そのような伝承はない。
南地方ですら、定期的な儀式を行うことで「天使が襲撃しにくくなる」程度の効果しかない??
(逆に南地方はどうやって信仰を捨てずにいられた?あるいは芽生えさせたのだろう??)

5.天使の素体、あるいは材料は何か?

ぽんずさんの天使は元々人間の遺体説を参考にしています。)

前提:
数千年という長い期間戦い続けてきたこと、主様召喚があった時期から下級天使が急増・知能天使の出現があったこと、知能天使が下級天使を何十体と使い捨てにしていることから、天使の元となる何かは以下のうちいずれか、あるいは両方である。
 ・無限に近い量があるもの。
 ・持続的に供給可能なもの。

仮説①:
天使は創造主の世界から持ち込んだ何らかの素材・エネルギーを元に造られている。

根拠:
天使が造られた存在なら、造る側としては自身にとって解明済みの素材を使うのでは?という発想から。
疑問:
 ・無限に近い量があるもの。
 ・持続的に供給可能なもの。
この二点を満たすかどうかは甚だ疑わしいが、現時点では判断できない。

仮説②:
天使はあくねこ世界にある天然資源を元に造られている。

根拠:
あくねこ世界のほとんどが居住に適さない、汚染された環境であることから。

ep2、人類の居住可能地域とそうでない地域についてのベリアンの解説

作物がほとんど育たない=土壌の栄養素が取りつくされた
水に有毒なものが含まれている=有毒でない水が取りつくされた、あるいは土壌やせにより生態系が破壊され水中の毒素が分解されない状況になった
とは考えられないだろうか。
反論:
主様召喚前後で下級天使の発生数が増加し、知能天使まで現れたのに、汚染の拡大が切言及されていないのはおかしい。
反論への反論①:
古の塔が結界となって人類の居住可能地域に汚染が及ばないようになっている?
(古の塔は歴史書にも記述がないため、塔の存在理由を誰も知りようがない)
反論への反論②:
実は数千年前に天使が初めて出現した時点で、既に十分な量の資源を取りつくした後かもしれない?
(汚染がいつ始まったのか、がこれまで作中一度も言及されていない…はず!)

仮説③:
天使は人間を元に造られている。

仮説③-1:
天使は人間の死体を元に造られている。

根拠:
天使の姿形は概ね人類と同一であること、強さに個体差があること、偽トリシアの様に死体から生命体?を作成した実例があることから。
反論:
あくねこ世界には墓参りの風習がある。死体を漁れば、ep2ラストでハウレスがトリシアの墓の違和感に気づいたように、気づかれるのでは。
特に知能天使が下級天使を使う場合、軍団化して使い捨てているので猶更。
反論への反論:
二度目の7番目の塔遠征時、知能天使が発した光によって、鳥籠の中に一般兵士全員が閉じ込められた。
これにより知能天使は人間を任意の場所に移動させる能力があることがわかったが、下級天使の放つ光も同一であると考えると、下級天使の光によって人間を調達しているのではないか。
天使によって消された人間の数>>>>>天使の数であることについては、天使になりうる肉体に何らかのそれなりに厳しい条件があるから、と推測される。
反論への(略):
天使になりうる肉体に厳しい条件があるのなら、スローンの八つ当たりをセラフィム・ケルビムが大して咎めなかったことにやや違和感。

仮説③-2:
天使は、人間を消失させたときのエネルギーを元に造られている。
天使が人間を消すとき、人間をエネルギー的な何かに変換して、それを古の塔あるいは天使製造装置に転送している。

根拠:
天使が死ぬ?時、光となって消失するから。
天使によって消された人間の数>>>>>天使の数であることについては、一体の天使を造るのに複数の人間が必要であると推測される。
また主様召喚前、つまりセラフィムの登場より少し前から天使の活動が増えたということは、知能天使を生み出すためにより多くのエネルギーが必要になった、ということではないだろうか。
反論:
なぜ天使たちに個体差がある?
反論への反論:
私達の世界では同一の遺伝子を持つ人間にも個体差があるが、これがあくねこ世界でも同一だと考えると、天使も生命体であると仮定すれば、個体差はあって自然である。

6.天使が知っている情報

本項では、ep2に焦点を絞って、あくねこ内で起きた出来事とその時の登場人物や彼らの発言等から、天使がどこまでの情報を得ているかどうかを考察する。
あくねこ内の描写順に考察していく。
※結論は最後に記述します。結論までがウルトラ長いので結論だけ見たい方はスクロールして飛ばしてね。

①バスティン悪魔化克服後
◇出来事
バスティン悪魔化克服→傭兵団団長縛り上げ→下級天使軍団襲来→セラフィム登場

◇登場人物
・主様、ムー、1F全員、2F全員、ナック
・セラフィム

◇天使が事前に知っていたと思われる事項
・主様が主様であること
セラフィム登場後、誰も主様のことを主様と呼んでいない・執事ら自分のことを執事と言っていないのに、「君がこの執事らを束ねる主だね」と発言したことから。
反論:
セラフィム登場直前にベリアンが「主様、屋敷に帰りましょう」と発言していたので、これを聞いていただけの可能性あり。

・悪魔執事が執事であること
根拠は同上。
反論:
悪魔執事が執事であることは、縛り上げ後にベリアンが「私たち悪魔執事の使命は天使を絶滅させること」発言していたので、これを聞いていただけの可能性あり。

・ロノ、バスティンが「若い」、つまり悪魔執事の実年齢をおおよそでも知っていること
悪魔執事は老いない。その場にいた執事の肉体年齢は最も高くて29歳で、二人を指して若いというのは違和感。みんな若いよ!!!
反論①:
縛り上げ後にフェネスが腹を鳴らしたロノバスに対し「若いっていいね」と発言していたので、これを聞いていただけの可能性あり。
反論②:
単にロノバスが前に出てきたので「若い二人は~」と言っただけかもしれない。

・ハウレスが執事のリーダーであること
セラフィム襲来後、ハウレスがその場にいる執事たちに「全員…武器を構えろ。」と発言し、各執事が了解の旨発言、その後セラフィムが「統率も取れているんだね。リーダーの命令に従って動くのか…。」と発言した。
この直前、ベリアンが「皆さん、警戒してください」と呼びかけている。セラフィム視点リーダー候補は2人。ハウレスをリーダーとした根拠は?
反論①:
戦闘面のリーダーはハウレスだと、状況を見てそう判断しただけの可能性あり。
反論②:
ベリアン「警戒してください」ハウレス「そうですね。動きが見えませんでした。全員武器を構えろ。」という会話の流れだったので、ベリアンをリーダーと見た説もあり。

◇セラフィムが現地にいたのはいつから?
結論:
団長縛り上げ時の可能性が高い。
根拠①:
少なくとも天使軍団襲来前から。すべての天使が討伐された後、「もうやられちゃったの?」とセラフィムが発言したことから、天使軍団は普段のランダムPOPする天使ではなくセラフィムが引き連れてきた天使である可能性大。
根拠②:
上記セラフィムが知っていたのでは?の項目で、天使・セラフィム襲来直前の会話を聞いていればつじつまが合う項目が多いため。
根拠③:
バスティン悪魔化克服を目撃していたかどうかは非常に怪しい。ep2終盤でハウレスを悪魔化させた後、「ハウレスくんはどうせ悪魔化で死ぬし…」と発言していることから。

②7番目の塔探索一回目
◇出来事
7番目の塔到着→塔の外観調査→下級天使軍団襲来→偽トリシア「誰か助けて!」→ハウレス、偽トリシア発見→セラフィム登場、偽トリシア拉致→ハウレス暴走→ボスキ、ハウレス暴走阻止→セラフィム、偽トリシアと共に7番目の塔に退散

◇登場人物
・主様、ムー、ベリアン、ハウレス、ボスキ、ルカス、ミヤジ、ラト
・グロバナー家偵察隊その1
・セラフィム

◇天使が事前に知っていたと思われる事項
・人間は争う生き物であること。あるいは、天使と人間が敵対関係にあること。

どうして固まっているんだ?
人間は争うのが好きだろう?
ずっとずっと…。
殺し合ってきたんだから。

偽トリシアを空中に持ち上げた後のセラフィムのセリフ

人間同士の争いを指しているのか、人間と天使の数千年の戦いの歴史のことを指しているのか、どちらともとれるが、どちらにしても歴史について①、②では一言も話題に上がっていない以上、事前に知っていたとみなせる。
後述するがep2終盤でスローンに「人類とは数千年戦ってきた」と教えていることからも後者は間違いなく事前に知っていた事項。

・悪魔執事が身体に悪魔を宿していること

鬼気迫るとはあのことだね。
さすが、身体に悪魔を宿しているだけのことはある。

ハウレス暴走時のセラフィムのセリフ

①・②の戦闘にて悪魔執事側が悪魔の要素に言及するのは、「力の解放をお願いします」という主への要請と主様の召喚口上のみ。
悪魔が身体に宿っている、という情報は執事・主間の会話の中に出てきていないはず。したがって、この情報は天使が事前に知っていたものとみなせる。
反論:
下級天使襲来時、遠くからミヤジの変身をみて悪魔が宿っていると確信した?
反論への反論:
悪魔が人間に化けていたのをやめた、という可能性を考えず、「悪魔を宿している」と断言した根拠になっていない。

・悪魔執事が人間であること

やっぱりそう簡単にはいかないか。
悪魔執事とはいえ所詮人間。
感情に訴えかけるのが効くと思ったけど…。

ボスキがハウレスの暴走を阻止した際のセラフィムのセリフ

知能天使は偽トリシアという外見だけは人間そのものの生物を創り出せるのに、悪魔執事が人間の姿をした何かであるという発想が一切出てこないのは、事前に知っていたからとしか思えない。
特に、今回は変身したミヤジが執事側にいる。前述の通り、人間に化けていた悪魔が本性を現したという見方もできるはず。なのに人間と断言できるのは何故?

③7番目の塔?の天使の部屋でのセラフィムとケルビムの会話
◇出来事
②の出来事をセラフィムがケルビムに報告→セラフィムがケルビムに人間の特徴を伝える→ケルビムがそれをもとに新たな策を考える

◇登場人物
・セラフィム、ケルビム

◇天使が事前に知っていたと思われる事項
・人間は基本的に感情で行動する生き物であること
セラフィムが、ハウレスが偽トリシアを前に踏みとどまったという報告を受けた時、ケルビムが「人間は感情で行動する生き物のはずなのに…」と発言したことから。

・人間は仲間から影響を受けること、コミュニティを築くこと
セラフィムが人間の特徴として、仲間とコミュニティの存在、またコミュニティから受ける影響についてケルビムに説明していたことから。

人間について説明するセラフィムと、それを受けて作戦を練るケルビム。

④7番目の塔探索二回目
◇出来事
7番目の塔到着→捕獲班・弓矢班・護衛班配置完了→力の解放→鳥籠に囚われたトリシア降下→「助けて!ハウレスお兄ちゃん!」→主様カウンセリング→セラフィム登場→下級天使軍団登場→捕獲作戦開始、セラフィムの羽根切断→ケルビム登場、セラフィム救出、羽根再生→ケルセラ、主…というより、偵察部隊の元に直行→兵士全員を檻に閉じ込め、消す→ケルセラ、退散

◇登場人物
・主様、ムー、悪魔執事全員
・グロバナー家偵察部隊その2(テディ)、サルディス家小隊(ユーハン)
・セラフィム、ケルビム

◇天使が事前に知っていたと思われる事項
・悪魔執事の人員構成
セラフィム登場時、悪魔執事達を見て

「しかも今度は、全員か…。」

と発言した。
①、②、およびゼパル遺体強奪時(ロノ・バス・ハウ・ルカ・フル、無理矢理ギリギリでミヤ)の執事を合わせても12人。ラムリはいずれにも参加していない。
仮に参加していたとして、13人以上いないと言い切れるのは、事前に知っていた以外にあり得ない。
またep3でスローン登場時、

「その顔…その姿…やっと見つけた」

主様に対するセリフ

「13人の悪魔執事の特徴と一致しない。増えたのか。」

新執事3人に対するセリフ

と言ってることから、最低限、人数および各人の外見的特徴のデータを知能天使は持ち合わせているのでは。

・悪魔執事が悪魔由来の何らかの異能を持つこと

通常の弓矢なら避けるまでもないけど…。
悪魔執事が放った弓矢なら…。
かわさなくちゃね。

弓矢班から射掛けられた時のセラフィムのセリフ

ep3でスローンはハナマルの刀を無警戒で受け止め、折るつもりで握りしめた。この描写と比較すると、セラフィムには表題のことを知って警戒していたと考えるのが自然。
(セラフィムが知っていてスローンが知らないのは、やたらと悪魔執事を直接つぶしたがっていたスローンの鼻っ柱を折るためにわざと教えなかった?)

・悪魔執事が人間を攻撃できないこと
弓矢班が退散するセラケルを射掛けようとしたときに兵士たちを盾にし、ケルビム「やはり悪魔執事は人間を攻撃できないんだね。」と確認を取ったことから。
なおこの制約が、彼らの倫理上・政治上の問題なのか、本物の枷なのかは不明。

⑤ハウレス悪魔化
ハウレス投獄、拷問→セラフィム牢獄侵入、ハウレスそそのかす→ハウレス悪魔化→セラフィム去る?→奪還班牢獄侵入、ボスキ、フェネスにてハウレス無力化→ハウレス悪魔化克服→翼の音→応援到着、ルカス、ナック、ラト、生き埋めの兵士救出

◇登場人物
・主様、ムー、バスティン、ハウレス、フェネス、ボスキ、ナック、後にロノ、アモン、ルカス、ラト
・セラフィム

◇天使が事前に知っていたと思われる事項
・「悪魔化」事象の一連の流れ(悪魔化の原因、悪魔化した際に何が起こるか、悪魔化した結果執事がどうなるか)

あれが「悪魔化」か…。
確か、絶望に飲み込まれると…。
悪魔の力が暴走して死ぬんだっけ?

ハウレス悪魔化後のセラフィムのセリフ

事前に知識として知ってはいたが初めて見る、という際の反応そのものであるため。
また、ケルビムは悪魔化を利用して悪魔執事を人間の手で排除させようとしたため、ケルビムも表題のことを知っていることは明らか。

・悪魔化すると「人間を攻撃できない」という制限が外れること
上述の通り、ケルビムの作戦は悪魔化した執事が人間を襲うことが前提となっているため、逆説的に悪魔化した執事は人間を攻撃できるようになり、そのことをはじめから知能天使は知っていたと考えられる。

・人間の集団心理について

ケルビムの作戦では…。
悪魔化させて人間を襲わせれば、悪魔執事の信頼は地に落ちる。
ハウレスくんはどうせ悪魔化で死ぬし…。
他の執事も、うまくいけばハウレスくんに殺されるか…。
不安と恐怖で混乱した人間たちに、遠からず処刑されるはず。

ハウレス悪魔化後のセラフィムのセリフ

今回のケルビムの立てた作戦について、セラフィムが悪魔化と人間の集団心理を利用したものだと述べている発言から。
また、ハウレスが審問会で連行された後の様子は、まさにこの集団心理を説明しているものである。

連行されそうになる主様と、人間について話すルカス

⑥ep2終了時
セラフィム、ケルビムに作戦失敗を報告→ケルビム、セラフィムに当時の行動を問いただす→ケルセラ、今後の方針について再確認→誕生したばかりのスローンに悪魔執事とその主について説明→翌日、ハウレス無罪放免

◇登場人物
・セラフィム、ケルビム、スローン、偽トリシア

◇天使が事前に知っていたと思われる事項
・グロバナー家の審問会等の会議内容
根拠①:

作戦失敗について話すセラフィム、ケルビム

セラフィムの報告内容「他の執事もお咎めなし。」というセリフから。
ハウレスが処刑されなかったという内容はまだしも、他執事へのお咎めの有無は一般に公表されるものではないと想定される。
(悪魔執事の情報がどの程度一般に明かされてるのかの記述はないが、腐っても天使への対抗手段という看板を掲げている悪魔執事の処罰内容を、いたずらに公表するだろうか?)
反論:
サルディス家への書簡では「全て知能天使の仕業」と報告しており、この情報を得て、悪魔執事には一切の刑が下らなかったと判断したのかもしれない。

根拠②:

「消しそこねた人間がいた」という情報を持っているセラフィム

このことから
 情報ルート候補①:現場そのものを見ていた
 情報ルート候補②:審問会の内容詳細を得るツテがある
の二つの可能性が考えられるが、⑤で述べたように翼の音の後にラトのみが生き埋めになった兵士の声を聞いている。
そして救出の翌日に審問会が開かれ、そこで兵士の証言を元に執事らの無罪が決まった。
このことから、現場を見ていただけでは「消しそこねた人間がいた」という情報は得られないのでは。
(千里眼的異能力で見通していた、という説は無視する。異能力を考慮していたらキリがない。)

・悪魔執事は必ず絶望を抱えているということ
ケルビムのセリフ「複製した人間たちを使って悪魔執事の絶望の理由を刺激すれば、彼らは悪魔化して死んでいく。」から。
このセリフおよび⑤で述べた「確か絶望に飲み込まれると悪魔の力暴走して死ぬんだっけ?」から、悪魔執事は少なくとも一度は絶望していることを知っている。

・自分たち自身のこと。役割、生まれた時期、序列。
・旧人類がただの人間であることと、一般的な人間の戦闘力。
・悪魔執事という集団に関する情報。
スローンに伝えた内容より。

セラフィム:私たちの目的は、旧人類の殲滅だ。
セラフィム:天使と旧人類の戦いは、もう数千年に渡り続いている。
セラフィム:その戦いに終止符を打つため、私たちは生み出された。
セラフィム:まぁ…。
セラフィム:こんなえらそうに話しているけど…。
セラフィム:私もつい最近生まれたばかりだから、あまり詳しくはないんだ…。
セラフィム:とにかく…。
セラフィム:これから君には、私たちと一緒に戦ってもらうから…。
セラフィム:よろしくね。
スローン:戦う…?
スローン:一方的な殲滅じゃないのか?
(略)
セラフィム:えっと、君の名前は…。
ケルビム:彼はスローン。我々と同じ上位の天使だ。
(略)
スローン:私たちとでは、戦いにすらならないと思うが…。
セラフィム:向こうには悪魔がいるんだよ。
スローン:悪魔だと?
セラフィム:そう、悪魔と契約した人間。
セラフィム:彼らは悪魔執事と呼ばれている。
セラフィム:彼らが私たちの敵だ。
(略)
ケルビム:悪魔執事は、全部で13人…。
ケルビム:そして、その悪魔執事を束ね…。
ケルビム:悪魔執事の力を解放できる主が一人…。
ケルビム:旧人類の殲滅には…。
ケルビム:彼らの存在が邪魔になる。

スローン誕生時の知能天使たちのセリフ

・悪魔執事の抱えている絶望が何か
根拠①:
ケルビムのセリフ「複製した人間たちを使って悪魔執事の絶望の理由を刺激すれば、彼らは悪魔化して死んでいく。」から。
絶望の理由を知らなければ刺激することはできない。
根拠②:
ハウレスをそそのかした時のセラフィムのセリフ。
ハウレスの抱える絶望は、報復でトリシアという大事な人間が貴族によって殺されたこと。
それに対しセラフィムは、「ハウレスの行動の責任を取る形で」「君たちの大事な大事な主様が」「貴族たちの手で処刑された」と、的確にハウレスの過去の絶望をなぞるような話を聞かせ、悪魔化に導いた。
ハウレスの絶望を知らないとこの語りは難しい。
反論:
執事たちは主様のことを大事に思っていることは扱いから明らかなので、「自分のせいで処刑された」という情報だけでも絶望堕ちは狙えたかもしれない。
また、悪魔執事はグロバナー家にて任命式を行うこと、ユーハンはともかく表向きはただの一市民であったハナマルの出身も調べられていたことから、
ハウレスが悪魔執事になった際、憲兵であったこと、トリシア殺害の復讐で裁判沙汰を起こしたことは調べられていると考えるのが自然である。
そして、人間だけでの軍事力ではサルディス家に適わないとフィンレイ自ら語るのに、サルディス家の軍事的対抗手段になりうる悪魔執事の情報を機密情報として保管していないとは考えにくい。
そのため、天使たちはハウレスの絶望を正確に知っていたのではなく、裁判記録をみてトリシアが原因だろうとアタリをつけられただけの可能性もある。

□本項における結論:天使がどのような情報をもっているか
各項目の末尾に?がついているものは、持っていると推定できる情報、とする。

1.自分たち自身について。
旧人類との戦いに終止符を打つために生み出された存在であること、天使であること、セラフィム・ケルビム・スローンは「上位天使」であること、最近生まれたこと、旧人類と比較にならないほどの戦闘力を持っていること、旧人類を消す?移動させる?能力を持っていること、空を飛べること。

2.天使と旧人類=人間の関係
数千年に渡り争っていること、旧人類の絶滅には悪魔執事の存在が邪魔になっていること。

3.人間の特性
コミュニティを築くこと、コミュニティによって良い影響も悪い影響もうけること、集団心理が働くこと、感情的に動くこと、天使と比較して戦闘力は非常に小さいこと。

4.「悪魔執事」という集団の情報
構成人数、加入者の情報、リーダーが誰か?、主様の存在。

5.悪魔執事各々の個人情報
名前、容姿、おおよその実年齢?

6.「主様」の役割および個人情報
容姿、悪魔執事の力を解放できること。

7.悪魔執事の特性
人間であること、悪魔を宿していること、悪魔から異能力を得ていること、人間を攻撃できないこと、絶望を抱えていること、「悪魔化」現象により死ぬこと。

8.悪魔化現象のおおよその全容
悪魔化した人間の容姿(黒い靄や片目の赤い炎)あるいは異常行動、絶望に飲み込まれると悪魔の力が暴走して死ぬこと、悪魔化した執事は「人間を攻撃できない」枷が外れること。

9.悪魔執事が抱えている絶望が何か??
粒度は不明。少なくともハウレスはトリシアという300年前の一市民の情報までたどり着かれた。他の執事の絶望も同レベルの情報を持っているかどうかは今後の展開待ち。
ただし、ハウレスの場合は憲兵資格剥奪の裁判記録から、トリシアが原因だろうとアタリをつけられただけの可能性もある。

10.グロバナー家が保管する悪魔執事に関する情報
ただし、おそらくだが悪魔執事任命式時点の情報で更新が止まっている可能性が高い。
グロバナー家に頻繁に赴く執事は別。

11.グロバナー家の審問会等の会議内容
最低でも審問会の議事録相当の内容。

7.天使が知らないであろう情報

前項とは逆に、天使が知らない情報が何かというのをep2に焦点を絞って考察していく。
出来事や登場人物等共通点は割愛。
ただし、知らなかったことを証明するのはほぼ不可能であるため、可能性の多寡で測っていく。

①バスティン悪魔化克服後
・バスティンが悪魔化を克服したこと
ハウレス悪魔化の時に克服の可能性を一切考えていなかったことから、バスティン克服は見ていなかった可能性は非常に高い。

・ボスキが義手であること、転じて、悪魔執事の任命式後に更新された悪魔執事の個人情報(※悪魔執事によって異なる)

「へぇ~…。この腕、義手のようだね。」

登場後、ボスキに高速で近寄った後のセラフィムのセリフ

一見、前項の結論で述べた悪魔執事各々の個人情報を知っている、という点と矛盾するが、
ボスキが義手片目になったのは悪魔執事になった後で、またボスキはグロバナー家の会議に赴いている様子が一切ない(はず… ボスキ有識者の主様からの情報求)ことから、
もし天使がグロバナー家から情報を得ていると仮定すると、グロバナー家で保管している悪魔執事情報が更新されていないため知らなかった、という仮説が成り立つ。
サルディス家も悪魔執事の情報を諜報しているが(ep3-3より)、悪魔執事は毎年入れ替わっている都合上常に探りを入れていると考えるのが自然で、そうなるとボスキの義手片目情報も更新されているはず。
そのため、天使はサルディス家からは情報を得ていないと言える。
また、悪魔執事や悪魔からのリークであってもボスキの義手片目という非常にわかりやすい外見的特徴を伝えない理由がないため、
天使は、グロバナー家が保存してるであろう悪魔執事任命式の時の情報を基本的には参照していると考えられる。
ただし、ルカス・ハウレス・ナックの様に頻繁にグロバナー家に赴く人間であれば、個人情報は更新されていてもおかしくない。

②7番目の塔探索一回目
特になし

③7番目の塔?の天使の部屋でのセラフィムとケルビムの会話
・セラフィムとケルビムで知識量に差があることが伺える。(人間がコミュニティを築き、そこでの人間関係に大きく左右される点)
セラフィムとケルビムが得ているソースが異なる?
または、セラフィムは人間のことをよく知りたいと考えていることから、ソースは同じでもケルビムは人間についてはそこまで読み込んでいない?

④7番目の塔探索二回目
・悪魔執事の異能
弓矢班の弓を「悪魔執事の放つ弓矢なら避けないと」と、「念のため」避けたことから、悪魔執事が異能を与えられていることは知っていても、具体的に何か、は知らないといっていい。

・天使は五感で感じることしかわからない
捕獲班の網に気づかず引っかかったこと、矢を足に受けたことから、何らかの異能で執事の居場所や自分に向けられた攻撃を特定することはできないことがわかる。

⑤ハウレス悪魔化
・悪魔化による死亡を克服できること
ハウレス悪魔化後、克服の可能性に一切言及しなかったこと、その後すぐ場を立ち去った?と思われることから、この時点では克服出来ることは知らなかった可能性が高い。

・天使は五感で感じることしかわからない
再掲になるが、生き埋めの兵士がいたことから、やはり目で見たことしかわからない可能性は高い。
ただこちらは、どうせそのうち死ぬだろうと放置を決めたという可能性も十分ある。

⑥ep2終了時
・悪魔化による死亡を克服できること???
セラフィムのセリフ「ハウレスくんは処刑されずに済み…。」およびケルビムのセリフ「複製した人間たちを使って悪魔執事の絶望の理由を刺激すれば、彼らは悪魔化して死んでいく。」から。
克服の可能性があるのならケルビムのセリフは出てこないはず。
しかしながら、ハウレスが処刑をまぬがれた=ハウレスが生き残ったという情報が彼らにあるのに、克服できたという可能性に行きつかないのは矛盾している。
→克服できないほど強い絶望を与えればよいと考えているか、克服のために主様が必要だと知り、主様のいないところで絶望させればよいと考えているかのどちらか???

□本項における結論①:天使がおそらく知らないであろう情報が何か
1.悪魔執事の異能詳細
天使は悪魔執事が異能を持っていることは知っていても、それが具体的に何かまではわからない可能性が非常に高い。

2.天使は五感で感じることしかわからない
天使はその場の状況について、異能等で視界範囲外のことを認知することはできない=五感で感じられることしかわからない可能性が高い。

3.悪魔執事の任命式後に更新された悪魔執事の個人情報(※悪魔執事によって異なる)
ボスキの義手情報が天使に伝わっていないため、天使が得ている悪魔執事の個人情報は、悪魔執事任命式時点でのものである。
サルディス家・悪魔執事・悪魔は最新の情報を持っていて、それを渡さない理由がないため、消去法でグロバナー家にある情報を参照していると考えられる。
例外として、ルカス・ハウレス・ナックと言った頻繁にグロバナー家に赴いている執事については個人情報が更新されている可能性はある。

□本項における結論②:天使が知っているはずだが、問題にしていないと考えられる情報が何か
1.悪魔化による死亡を克服できること
ハウレスは一度悪魔化した事実、およびハウレスが処刑されなかった=ハウレスは生きて裁判or再び審問会にかけられたという情報が天使にある以上、悪魔化による死亡は起こらない場合があるという情報が天使にあるはず。
しかしながらケルビムが自信満々に「複製した人間たちを使って悪魔執事の絶望の理由を刺激すれば、彼らは悪魔化して死んでいく。」と述べていることから、克服は彼らにとっては問題でないと捉えていることが伺える。

8.天使への情報提供者について

★詳しくは、別稿:【あくねこ考察】天使への情報提供者についてを参照されたし。

9.なぜハウレスが知能天使のターゲットとなったのか

結論:
ハウレスが執事たちのリーダーであるとグロバナー家で認識されていること、ハウレスの絶望の原因であるトリシアの一件の裁判記録がおそらく残っていたことから。

表題の件について筆者は以前より疑問を感じていた。
何故ならば、悪魔執事という集団にとって重要な役割を担っているのはハウレス以外にもいて、
特に単体戦力筆頭であるラト、医療役のルカス・ミヤジ、悪魔との契約のキーパーソンベリアン、この4名よりもハウレスが優先される理由を図りかねていた。
(特にベリアン。ベリアンがいなかったら悪魔執事はこれ以上増えない。)
が、天使たちがグロバナー家の情報をもとにしていたと考えると納得がいく。
ベリアン・ルカス・ミヤジはおそらく数千年以上前より存命の人物で、絶望の理由を追ったところで刺激する材料がまともに残っているかどうか怪しい。
また、ラトはユーハンの情報によってはじめてサルディス家の実験体ではないかとのアタリがついた。つまりこれまでラトの過去はグロバナー家は把握できていない(悪魔執事でも把握できていないのだから当然ではあるが)。
そしてベリアンの、悪魔との契約のキーパーソンであるという情報は、情報隠蔽の徹底ぶりからおそらくグロバナー家には明かされていないと考えられる。
従って、執事たちのリーダーと目された人物であり、トリシアの墓およびおそらくだがトリシアの一件の裁判記録が残っている=絶望の理由を刺激できるだけの材料がそろっているハウレスが選ばれたと思われる。

10.天使の弱点

結論:
素肌部分が黒い箇所が弱点である可能性が高い。

根拠:
二回目の7番目の塔遠征時、フルーレがセラフィムの足に弓矢を当てた際、セラフィムは痛がった。
しかし、その後ラトがセラフィムの羽を落とした際は痛がらなかったことから、羽は急所ではない可能性が高い。

11.知能天使がどのようにして生み出されているのか?

仮説:
執事が悪魔化を抑止or克服する度に誕生する?
現在、言及されている限り悪魔化を抑止or克服してるのは、ミヤジ・バスティン・ハウレス

根拠①:
バスティン悪魔化克服の直後、狙ったかのようにセラフィムが現れたことから。
バスティン克服→古の塔にケルビム誕生を確認し、執事らの様子を見に行った?
ハウレス克服時の羽の音は、スローン誕生を確認→ハウレスの様子を確認しに行った?
反論:
ケルビム誕生=悪魔化克服、とセラフィムが結び付けられたのは?
また、バスティンたちの居場所を正確に突き止められたのは何故?

根拠②:ハウレス克服後にスローンが誕生していたから。

根拠③:
セラフィムに執事らを排除する気が伺えないことから。
バスティン克服時に執事らを一掃しなかったこと、
偽トリシアを使った作戦もケルビムの意図を完璧にはくみ取らない行動を行っていたこと、
ハウレス悪魔化の顛末を確認しなかった=悪魔化を阻止する執事の邪魔をしなかったこと、
そもそも、天使は十中八九悪魔執事や主の所在をグロバナー家経由でつかんでいるのに、主の暗殺を行わないことから、
セラフィムは執事らを排除する気が今のところないように見える。
それはなぜか?→執事が悪魔化を克服すればするほど知能天使が増えるから???と考えた
反論:
ep3-2の、ケルビムとスローンの、執事らへの対応方法を話している時、知能天使の発生メカニズムを話さない意味がない。
(幕外で話してるとかやめてくれよぉーっ!!!!)

疑問点:
ミヤジの悪魔化抑止はラト加入前で、最低でも250年以上前の話。
それを「最近生まれた」というのは少々違和感。
反論:
彼らのタイムスパンは人間とはだいぶ違うと想定。
(私たちにはいくらでも時間がある、とケルビムが言っていた。)


★過去考察

ここでは、メインストーリー更新等に伴い古くなった考察記事を載せていく。

1.天使への情報提供者について

結論:
グロバナー家所属、またはグロバナー家に連なる貴族が非常に疑わしい。

根拠①:
貴族は大局よりも目の前の安心・利益を選ぶ傾向が強いから。

問題はほかの貴族さ。彼らは今も不自由なく暮らしているからね。
天使の謎を解くよりも…これまでの世界が変わることを嫌うのさ。

初出現である知能天使の存在の報告を行った後の馬車内でのルカスのセリフ

フィンレイ:彼らもすでに知能天使の情報をつかんでいるようだ。
フィンレイ:そして、私たちの遠征の情報も…。
ルカス:私も予想はしておりましたが…。思ったよりも早かったですね。
フィンレイ:グロバナー家の中にもサルディス家とつながっているものは多くいるからね。
フィンレイ:貴族なんて強欲な人間ばかりさ。金でもつかませて、スパイ化しているんだよ。

知能天使の二度目の遠征直前、
サルディス家軍隊の合流が決まった後のフィンレイとルカスのセリフ

余談だが、グロバナー家の中”にも”… 情勢を考えれば当然だが、サルディス家にグロバナー家のスパイもいるということだろう。
以上のことから、天使に脅迫された(不祥事をばらす、自分・身内を消す)貴族が保身のために、あるいは何らかの利を得たい貴族が取引のために、天使に情報を売り渡すことは十分考えられる。

天使との交渉・取引を検討する貴族がいることについてのラトのセリフ。

根拠②:
グロバナー家は悪魔執事の個人情報を調べ保存している。かつ、それらは少なくとも偵察隊副隊長(平民出身)程度の身分では調べ得ない。
テディは、「伝説の憲兵」とハウレスを結び付けられなかった。
「伝説の憲兵」が憲兵資格を永久に失った件は裁判によって決まったことであり、記録が残っているだろう。
剣士オタクであり、偵察隊副隊長であり、しかし平民出身のテディは、300年前の事件とはいえ「伝説の憲兵」がどうなったかを追うことが出来なかったことから、
裁判記録や過去の人物の個人情報はテディ程度の身分だと情熱だけでは調べられないと考えられる。
もしくは、ハウレスが悪魔執事になった時点で、機密保持のため裁判記録やそれに深く関係するトリシアの情報が消されている可能性も大いに考えられる。
翻って、悪魔執事はグロバナー家にて任命式を行うこと、ユーハンはともかく表向きはただの一市民であったハナマルの出身も調べられていたことから、
ハウレスが悪魔執事になった際、憲兵であったこと、トリシア殺害の復讐で裁判沙汰を起こしたことは調べられていると考えるのが自然である。
そして、人間だけでの軍事力ではサルディス家に適わないとフィンレイ自ら語るのに、サルディス家の軍事的対抗手段になりうる悪魔執事の情報を機密情報として保管していないとは考えにくい。

サルディス家の軍隊について評価するフィンレイ

根拠③:
天使はグロバナー家にある悪魔執事の個人情報を得ているから。
具体的には上述の天使の知っていること・知らないことの結論部分を参照されたし。
また、ep3-2でスローンがラトを追って悪魔執事の訓練キャンプの場所にこれたのも、悪魔執事全員がキャンプ地に行くことに伴いグロバナー家にデビルズパレスの警護を依頼した=グロバナー家に記録が残った、からではないだろうか。

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