【あくねこ考察】天使への情報提供者について

本稿では、知能天使たちに悪魔執事の個人情報を渡しているものが誰か?について考察していく。


注意点

◆本稿で引用している文章は、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等からの引用です。
◆本稿で掲載している画像は、特記事項がなければ、悪魔執事と黒い猫アプリで実装されている各種ホーム会話やストーリー等のスクリーンショットおよび悪魔執事と黒い猫公式YouTube動画のスクリーンショットです。
◆本稿では、各種カドスト・おでかけ有料部分のネタバレを含みます。
◆筆者は、すべてのカドスト・思い出を回収していません。そのため既存カドスト・思い出で開示済みの情報でも知らない=言及していない情報があるかもしれません。(教えていただければ全力で取りに行きます!!!)
◆本稿では、可能な限りメタ推理を行わず、ゲーム内で開示されている情報だけで考察を行っています。

お願い事項

★ご意見・情報・ツッコミ等はコメント、twitterやお題箱等でお願いします!
https://twitter.com/azukibar_nekko
https://odaibako.net/u/azukibar_nekko

考察の前に

考察内で用いる用語・略称等

現実世界:「悪魔執事と黒い猫」をプレイしている、我々の現実の世界≒主様が元々いた世界
あくねこ世界:デビルズパレスのある世界
知能天使でない天使:下級天使
天使らを創り出した存在:創造者
ep〇-△:メインストーリー〇章△(例:ep2-1→メインストーリー2章1部)

考察のベースにしている情報は?

メインストーリー:3章6部まで
イベントストーリー:水龍の唄まで

今回の考察の対象

知能天使への情報提供者。

更新日

更新箇所は★でマークしています。
誤字脱字等による更新は随時行っているためここには記しません。
2023/7/25 初稿


考察

前提条件

・複数の陣営が候補に挙がっているが、どれか一つ、ではなく複数である可能性は十分考えられる。
・ep3-6より、サルディス家は候補から外れる。

各陣営の情報

本項では、天使に情報提供を行うであろう7陣営について、情報面・動機面から考察していく。

①グロバナー家並びにグロバナー家に非常に近しい貴族
情報面:
グロバナー家は悪魔執事に関する客観的、歴史的情報を持ち合わせている。またそれらは資料の形で保管されている可能性が高い。
また、執事が悪魔化する、という情報は、現当主であるフィンレイはep3でルカスから聞かされたときに初めて把握したと思われるが、
過去のグロバナー家当主のうち何名かは、執事の悪魔化を知っていて、それを記録し秘密裏に保管していてもおかしくない。
動機面:
当主に成り代わりたいという動機を抱いている人物はいて当然である。
また、知能天使から脅迫を受けた(自分・親しいものの命、不祥事等)、何らかの利を得たいと考えて知能天使と取引を行った、という可能性も十分に考えられる。

天使との交渉・取引を検討する貴族がいることについてのラトのセリフ。

②中央・東の小貴族たち
情報面:
描写が少なすぎるため何とも言えないが、天使が満足しうる悪魔執事の個人情報を持ち合わせているとは思えない。
動機面:
成り上がるため、富を得るため、グロバナー家に成り代わる・復讐するためなど、いくつも考えられる。

③ウォールデン家
情報面:
西の大地の小人族は掟により外に出られないため、諜報活動が満足にできているとは思えない。現に、イベント「囚われのドール」では、当主のエルボアは、おそらく過去に面識のあった?ミヤジのことは知っていたが(ミヤジも西の大地の小人族の特徴を知っていた)、ラトのことは知らなかった。
通常の人間も西の大地に住んでいるが、ウォールデン家との関わりは今のところ見えていない。
そのため、天使が満足しうる悪魔執事の個人情報は持ち合わせていない可能性が高い。
動機面:
ウォールデン家は今のところ、領地を広げようとはせず、自身の治める西の大地とそこに住む民を守ること、掟を守ること以外の行動を見せていない。
そもそも、西の大地の小人族は、掟により西の大地より外に出ようとしない。
天使がウォールデン家を脅しさえしなければ、天使に協力する理由は薄い。

④ポートレア家
情報面:
天使が満足しうる悪魔執事の個人情報を持ち合わせているかどうかは、描写が少なすぎて判断できない。
しかしながら、ミヤジの執事ストーリー「救ってくれた男」にて、南の大地では過去に宗教戦争があり、現在ポートレア家が南の大地の筆頭貴族であるということは、この宗教戦争に勝利した貴族であるといえる。そのため、要注意戦力として悪魔執事を諜報していてもおかしくはない。
動機面:
ポートレア家およびその支配領地において信仰されるマラーク教の教義を考えると、知能天使からの命令であればどんなものであれ従う可能性が高い。

実はポートレア家について色々調べてみたんだ。
彼らが進行するマラーク教では…。
「空の上には神がいる。」
「神は常に人々を守っている。」
「しかし、人が神の意志に背けば…。」
「神は怒り、天使をもって罰をくだす。」
と言われていてね…。

イベント「白の崇拝」にて、マラーク教について述べるルカス

⑤魔女族
情報面:
魔女族が悪魔との契約の協力者であるかどうか、また、契約の過程で契約者の絶望がどれだけ明かされるのかによって、持っている情報量が異なる。
ただ仮に、絶望のきっかけの詳細まで知れる立場にあったとしても、契約が終わった後に更新された情報までは知り得ない。
(依頼等で執事たちが過去に立ち寄っている可能性はなくはないが…)
動機面:
魔女族もウォールデン家同様、領地を広げようとはせず、掟を守ること以外の行動を見せていない。天使が魔女族を脅しさえしなければ、天使に協力する理由は薄い。

⑥悪魔執事
情報面:
自分たちのことを知っているのは自分たち自身…と言いたいところだが、基本的に執事は他の執事たちの過去は詮索しないため、誰かどう絶望したかの知識量は執事によって大きく異なる。実年齢が高いほど情報を得る機会が増えるため、知識量は多いだろう。
また特記事項として、デビルズパレスの地下倉庫に瓶詰にされた生きたままの下級天使がいる。地下倉庫はベリアンの私室であり、重要な話し合いが何度かこの部屋でなされた描写がある。この瓶詰天使が見聞きした情報を知能天使に共有する能力を持っている可能性は、現段階では否定要素がない。そのため、裏切ってはいないが、情報が漏れていた、という可能性は考えられる。
動機面:
彼らの過去、特に絶望が全員分判明していない以上、仲間よりも自身の何らかの目的を達成するために裏切った、はあり得ないとは断言できない。
また、仲間や主様のことを大事に思っているがゆえに、知能天使から脅迫を受けてそれを受け入れている可能性もある。

⑦悪魔自身
情報面:
全陣営の中でおそらく最も多くの執事の個人情報を持ち合わせている。
契約前のはずの絶望の原因を把握し、また、執事自身が忘れたことでも忘れずに覚えていられる。
ただし、悪魔が天使と繋がっている描写が今のところ存在しないため、伝える手段がない。
動機面:
天使と悪魔は敵対関係のように見えておそらくそうではない。天使はあくまで旧人類を滅ぼしたい、そのためには悪魔執事が邪魔、というだけ。
そして悪魔は、上述したように契約者を絶望させたのち殺そうとしているので、天使の企みによって契約者が絶望するならどんなことでもするだろう。

天使がep3終了時点で把握している情報/把握していない情報

以下に記す情報の根拠については、【あくねこ考察】天使についてを参照されたし。

①把握している情報
各項目の末尾に?がついているものは、持っていると推定できる情報、とする。

1.自分たち自身について。
旧人類との戦いに終止符を打つために生み出された存在であること、天使であること、セラフィム・ケルビム・スローンは「上位天使」であること、最近生まれたこと、旧人類と比較にならないほどの戦闘力を持っていること、旧人類を消す?移動させる?能力を持っていること、空を飛べること。

2.天使と旧人類=人間の関係
数千年に渡り争っていること、旧人類の絶滅には悪魔執事の存在が邪魔になっていること。

3.人間の特性
コミュニティを築くこと、コミュニティによって良い影響も悪い影響もうけること、集団心理が働くこと、感情的に動くこと、天使と比較して戦闘力は非常に小さいこと。

4.「悪魔執事」という集団の情報
構成人数、加入者の情報、リーダーが誰か?、主様の存在。

5.悪魔執事各々の個人情報
名前、容姿、おおよその実年齢?

6.「主様」の役割および個人情報
容姿、悪魔執事の力を解放できること。

7.悪魔執事の特性
人間であること、悪魔を宿していること、悪魔から異能力を得ていること、人間を攻撃できないこと、絶望を抱えていること、「悪魔化」現象により死ぬこと。
※ハウレスが処刑を免れたことから、「悪魔化」現象で必ず死ぬわけではない、ということはわかっているはずだが、何故か知能天使はそれを問題にしていない。

8.悪魔化現象のおおよその全容
悪魔化した人間の容姿(黒い靄や片目の赤い炎)あるいは異常行動、絶望に飲み込まれると悪魔の力が暴走して死ぬこと、悪魔化した執事は「人間を攻撃できない」枷が外れること。

9.悪魔執事が抱えている絶望が何か??
粒度は不明。少なくともハウレスはトリシアという300年前の一市民の情報までたどり着かれた。他の執事の絶望も同レベルの情報を持っているかどうかは今後の展開待ち。
ただし、ハウレスの場合は憲兵資格剥奪の裁判記録から、トリシアが原因だろうとアタリをつけられただけの可能性もある。

10.グロバナー家が保管する悪魔執事に関する情報
ただし、おそらくだが悪魔執事任命式時点の情報で更新が止まっている可能性が高い。
グロバナー家に頻繁に赴く執事は別。

11.グロバナー家の審問会等の会議内容
最低でも審問会の議事録相当の内容。

②把握できていない情報

1.悪魔執事の異能詳細
天使は悪魔執事が異能を持っていることは知っていても、それが具体的に何かまではわからない可能性が非常に高い。

2.天使は五感で感じることしかわからない
天使はその場の状況について、異能等で視界範囲外のことを認知することはできない=五感で感じられることしかわからない可能性が高い。

3.悪魔との契約後、あるいは悪魔執事の任命式後に更新された悪魔執事の個人情報
ボスキの義手情報が天使に伝わっていなかったため、天使が得ている悪魔執事の個人情報は、悪魔と契約した段階のものか、悪魔執事任命式時点でのものである。

情報面からみた提供可能性

天使が必要な情報※=を知っているかどうかについて整理する。
※:執事らの詳細な個人情報(容姿、今現在全体で何人いるか、執事らの絶望の理由)とする

知っている:悪魔、悪魔執事
悪魔との契約儀式手順による:魔女族
執事による上、粒度もまばら:グロバナー家
不明:ポートレア家
おそらく知らない:中央・東の小貴族、ウォールデン家

動機面からみた提供可能性

天使に情報を渡すだけの動機を有しているかどうかについて整理する。

無条件で渡す:悪魔、ポートレア家
取引によって渡す:グロバナー家、中央・東の小貴族
脅迫によって渡す:グロバナー家、中央・東の小貴族、ウォールデン家、魔女族、悪魔執事
その他目的があって渡す:悪魔執事
渡す意図はなかったが、情報が直接漏れていた:悪魔執事

提供自体が可能かどうか

天使との接触機会をそもそも持ち得るかについて整理する。

自分たちから天使に接触可能:不明
天使側から接触可能:悪魔以外の全陣営
天使側から接触不可能:悪魔(現状、執事らの心の中から語りかけるか、執事にしか見えない幻覚と言う形でしか自らの意思を表明できない)
その他:悪魔執事(瓶詰天使からの情報漏洩)

提供可能性まとめ

以上の考察内容より、各陣営の提供可能性について順位付けしていく。

一位:グロバナー家
ボスキの義手情報が天使に伝わっていなかったこと、使用中の訓練キャンプの場所を天使たちが知っていたことから、グロバナー家の情報は天使に漏れている可能性は高いといえる。
動機も、フィンレイに取って代わりたい・不祥事をばらされたくない・自分や大事な人の生命を守りたいなどの「人間らしい」部分を突かれて抵抗できる人間はそういないだろう。
情報、動機、どちらの面からも現状最も提供可能性の高い陣営と考える。

二位:悪魔執事
他の陣営ではそうそう知り得ない絶望の理由の詳細や、悪魔化に関する情報を有し、瓶詰天使経由の情報漏洩の可能性があること、そもそも各執事の生きる目的が明らかになっていないことから、それなりに可能性の高い陣営と考える。

三位:魔女族
契約儀式の内容次第では悪魔執事以上に絶望や悪魔化に関する情報を知っている陣営である。
自発的に提供する理由はないが、脅迫された魔女族の誰かが密かに提供していた、という状況はあり得るだろう。

四位:ポートレア家
四大貴族の一角であり、詳細な描写こそないものの南の大地内の宗教戦争に勝利した貴族であることから、軍事的脅威足り得る悪魔執事の情報を諜報していてもおかしくはない。が、天使が満足するような情報を持っているかどうかは怪しい。
また、マラーク教を信仰していることから、下級天使を引き連れた知能天使の「神の御言葉」に従い、無条件で情報を引き渡すことは想像に難くない。

五位:中央・東の小貴族
権力、武力、富など、動機面では十分に天使に接触するだけのものを持っているが、肝心の情報を持ち合わせているかどうかは甚だ怪しい。

六位:ウォールデン家
四大貴族の一角ではあるが、自身の領地や禁則地の森を守ることを第一に考えており、悪魔執事の情報の諜報も行っていない可能性が高い。
そのため、最も提供可能性の低い陣営と考える。

七位:悪魔
情報、動機共に十分なものを有している。
ただ、天使に提供する手段が現状の情報では皆無と言わざるを得ない。
今後、天使と悪魔のつながりが仄めかされた場合、最も可能性の高い陣営になる。

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