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イスラエル⑨初恋 One step at a time

二千年以上も読み継がれている史上最長のロングセラー、バイブル。
どんな内容なのか興味ありませんか?英語で一節づつ紹介しています。
貴方なりの解釈で読み解いてください。

前回はアブラハムの孫にあたる双子の兄弟の弟、ジェイコブが兄を欺き家督を奪ったところまででした。

兄のイーサに命を奪われることを恐れたジェイコブは母レベッカの兄であるラバンに匿ってもらう為長い長い旅にでます。GPSも無い紀元前のこの時代、どのようにして叔父ラバンの居場所を探し出したのか、昔の人は太陽時計や星などをたよりにして旅を続けていたのでしょうね。

長い長い旅路の果てに漸く叔父ラバンの住むと言われる場所まで近づくと、ジェイコブは一人の羊飼いに出会います。羊飼いに叔父ラバンのことを尋ねると「ああ、ラバンの娘がもうじき羊に水をやりにここにやってくるよ。」

While he was still talking with them, Rachel came with her father’s sheep, for she was a shepherd. When Jacob saw Rachel daughter of his uncle Laban, and Laban’s sheep, he went over and rolled the stone away from the mouth of the well and watered his uncle’s sheep. Then Jacob kissed Rachel and began to weep aloud. He had told Rachel that he was a relative of her father and a son of Rebekah. So she ran and told her father.
Genesis 29:9-12 NIV

いきなり接吻?っとお思いになるかもしれませんが、長い道のり、知り合いもなく、何日も何日も歩き続けてきたジェイコブにすれば、唯一の血のつながりである叔父さんの娘レイチェルに会えたことは高跳び・三段跳びしてしまうほどの大きな感動であったに違いありません。

As soon as Laban heard the news about Jacob, his sister’s son, he hurried to meet him. He embraced him and kissed him and brought him to his home, and there Jacob told him all these things. Then Laban said to him, “You are my own flesh and blood.” Genesis 29:13-14 NIV

ここからは日本でもありがちな、「まあまあよく来たよく来た、まあゆっくりしていきなされ。」というようにジェイコブへのおもてなしが続きます。

すっかり打ち解けたところで、ジェイコブは叔父ラバンのもとで奉仕することになるのです。淡い恋心をレイチェルに抱きながら。。。

キリスト教では偶像崇拝を禁止しているものの、ルネッサンス時代には聖書の中の登場人物を描いた美術品がたくさん描かれ、作成されました。
ここでは掲載しませんが、機会があれば
「British Art: William Dyce - The Meeting of Jacob and Rachel」をキーワードに検索してみてください。初めてジェイコブがレイチェルに出会った絵が描かれています。

奉公も一月ほどした頃、叔父のラバンからこのような提案があります。
After Jacob had stayed with him for a whole month, Laban said to him, “Just because you are a relative of mine, should you work for me for nothing? Tell me what your wages should be.” 
Genesis 29: 14:15 NIV

レイチェルに一目ぼれしたジェイコブはすかさずお願いします。7年間奉公しますから、その後にレイチェルが欲しいと。。。
Now Laban had two daughters; the name of the older was Leah, and the name of the younger was Rachel. Leah had weak[a] eyes, but Rachel had a lovely figure and was beautiful. Jacob was in love with Rachel and said, “I’ll work for you seven years in return for your younger daughter Rachel.”
Genesis 29:16-18 NIV

恋愛関係にある男女が行う婚前の行為は今では当たり前のように?なっていますが、この時代、婚姻という正式な儀式を踏まない限り、そのような行為は認められないというのが世の常でした。
つまりジェイコブはレイチェルと一夜を共に過ごす日を夢見ながらこれから7年間過ごすことになるのです。

ジェイコブとレイチェルは7年後、花嫁・花婿になれるのでしょうか。。
続きは⑩で!!

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