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眠れない夜には、心安らぐ紙の温かさを。

生きてると良いことばかりじゃなくて、悪いことに出逢う日もあります。

そういう日はいつもより長めにお風呂に入ったり、温かい飲み物を飲んだり。いろいろ工夫して、なるべく体をリラックスさせるよう努めるのですが…。

たまに、何をどうしてもリラックス出来ない日があります。心が固まってしまったままで、一向に解れてくれない。体も強ばったままで、緊張の糸が切れない。

私の経験上、そういう状態のままで眠ってしまうと十中八九、嫌な夢にうなされて飛び起きてしまいます。

せめて眠っている間くらいは平穏でいたいのに、夢の中でまで嫌な目に遭ってしまう。そんなの辛いし耐えられない。

そんな時、私は本を読むようにしています。それも、画面越しに読むような電子書籍ではなくて。ページをめくって読んでいく、紙媒体の本です。

何故、紙媒体の本なのか。

以前の私は、割と電子書籍を多用していました。端末さえあれば、いつでもどこでも好きな本が読める。その手軽さゆえに、文明の利器に頼りきり。一時は紙媒体の本に触れる事すらありませんでした。

そんなある日。嫌な事が重なって、何をしてもモヤモヤが晴れない夜に見舞われました。

「このまま寝たら十中八九、悪夢にうなされてしまう。」

今までの経験上そう察した私は、リラックスするためにあらゆる方法を試してみました。

甘いお菓子に温かい飲み物。アロマにヒーリングミュージック。マッサージで血行促進も。でも、どれも効果は今ひとつ。

「全然リラックスできない。このまま、悪夢にうなされるしかないのか…。」

万策尽きて大人しく布団に潜るものの、なかなか寝付けず。仕方なく手にしたのが、大好きな作家さんの詩集でした。

静かな部屋に、ページをめくる音だけが微かに響く。手に伝わる、紙の温もり。ゆっくりと、大好きな作家さんの言葉に触れる。

柔らかな言葉で奏でられる詩は、どれも優しく暖かく。私の心にじんわりと染み込んでいくようでした。

本の重さと、言葉の柔らかさ。これらに触れていると、心が安らぐ。少しずつ、心が穏やかになっていくのを感じる。気がつけば、先程までモヤモヤしていた心が嘘のように軽くなっていました。

穏やかな気持ちのまま眠りについた、その日の夜。予期していた悪夢に見舞われることもなく、爽やかな気持ちで朝を迎えることができました。

この件以来、嫌なことがあった日は就寝前に紙媒体の本を読むようにしています。

もちろん紙媒体だからと言って、どんな内容の本でも良いというわけではありません。自分が読んでて心が落ち着くような、温かみのある本がオススメです。

『紙から伝わる、温かな重み』

これは電子書籍には決して真似出来ない、紙媒体だからこその良さだと思います。

何でもかんでも便利になりがちな世の中ですが、そんな現代だからこそ。時には紙の本の温かさに触れることも大切なのではないかと思います。


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眠れない夜に

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