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私のリカバリーストーリー「転落PartⅡ」

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
今回は「転落PartⅡ」です。
発症後にできなくなったこと
失ってしまったものを書いていこうと思います。

前回にも書きました、
車の運転。
これが一番ショック、影響が大きかった。
私の住む地域は車がないと大変です。
通勤、買い物、通院などなど
移動は車頼み。
それがいきなり、公共交通機関を使わなくてはいけなくなる。
戸惑いました、
いつまで経っても慣れなくて、
とてつも無いストレスでした。

次に集中すること。
診断される前後から
一つのことに集中して対処できなくなったんです。
いろんな考えがどんどん浮かんでは消え、浮んでは消え、
あれも、これも、これは、あれは、
と、とにかくいろんなことを考えます。
しかし、実現できることはほとんどありません。
なのに、あたかも実現できるように話をするもんだから
周りの人は戸惑い、迷惑をかけたと思います。

そして、人の話をまともに聞けなくなりました。
とにかく、この話には裏がある。
と考えるようになってしまし、まともに話を聞いていませんでした。
そうなると、
どんな話にも上の空。

さらに、新しい事にチャレンジすること。
これは全くできないというか、失ってしまった。
考えすら浮かばなくなりました。
いっつも「過去」と「未来」のことを考えているんです。
発病する前の「過去」のことばかり考えては、
ああしておけばよかった、こうしておけばよかった、と悔やんでばかり。
そして明日「未来」のことを思い描いては、
これからどうなっていくのか心配ばかりして、悲観する毎日。
とにかく、何かにチャレンジする「希望」のようなものは、
全く持てなくなりました。

そして一番失いたくなかったもの、
それは、人脈で、
ただこれを失った理由は、自業自得によるものがほとんどです。
まず、発症して人と交わることを拒否するようになります。
暑い暑い鎧で身をつつみ、
シャットアウトするようになりました。
一人にはなりたくないのに
一人で過ごして、話す言葉も少なくなったと思います。
感情を込めなくなり、
表情もなくなっていきました。
こんな人間誰が信用できると思います。
私の周りからはだんだん人がいなくなり、
常に孤独感じる生活が始まりました。

こうしてできなくなったこと、失ってしまったことを書いていると、
思うことがあります。

今、体調が良くなって言えることなんですが、
車の運転はともかく、
他のいろんなできなくなったこと、失ったことは、
自分で勝手に思い込んでいただけなんです。
特に人脈なんて失ったのではなく、
勝手に思い込んで自分から離れていっただけなんです。

だから、もしこれを読んで
今苦しい思いをしている方に少しアドバイスするなら、
あなたの思う「絶望」や「苦しみ」、「孤独感」「焦燥感」「疎外感」など
ひょっとしたら、
あなたの「妄想」でしかないかもしれません。
もちろんそれだけで解決できるものばかりではありませんが、
少なくとも考え直す余地はあります。
まず、日々の闘病の中で調子がいい時、
少しだけ周りを見てください。
必ず、
あなたの周りには待ってくれている人がいるはずです。
一人でもいいじゃないですか。
あなたを待ってくれている人のために、
生きてみませんか。

今日はこれまで。
最後は説教じみてすいません。

いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。
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まだまだ寒い季節が続きますが、
お身体に気をつけてくださいませ。

では次回お会いしましょう。


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