ウソか?マコトか?4歳児の言葉の整合性。悩ましい親心。
保育園に迎えに行った帰りの車の中で「今日お散歩どこへ行ったの?」と聞いてみた。
「初めてA公園に行ったよ」
と返答をした息子。
ところが!この答えが!とんだ嘘っぱちなのであります!!
保育園と家庭がやりとりする連絡ノートには、
「久しぶりにB公園に行った」
と書いてある。
「初めてA公園に行った」
という息子の答えは、とんだ嘘っぱちなのであります!!
でも私、彼の言葉を正しませんでした。彼自身、自分が嘘をついたなんて思っていないはずだから。
では、息子の言葉を分析してみます。
まだ4歳児、日本語がまだ曖昧な彼は、「久しぶり」のことを「初めて」と表現することがよくあります。「今日」のことを時々「昨日」と言ったりもする曖昧さです。
思い出すべきは昨日の保育園の連絡ノート。そこには「A公園に行った」と書いてありました。
なるほど!合点がいく、とはこういうこと。
昨日と今日なのか定かではない、久しぶりなのか初めてなのかもはっきりしない息子にしてみれば、私の質問に正しく答えたつもりなのです。たぶん。
「そうなんだねー!何して遊んだのー?」
と何事もなかったように会話を続けて、帰りの車の中は平穏に過ぎていきました。
あとどのくらいで私の質問に現実と相違ない答えが返せるようになるのかなぁ。今は息子の曖昧な日本語を分析しながら、彼の成長を観察するのが楽しいのです。答えが正しくなっていくのは、寂しいことなのかもしれないなと、想像したりもして。息子が子どもでいてくれるのはあとどのくらい?成長が嬉しくも寂しくもある悩ましい親心です。
ただ、、、そんな息子もあえて嘘をつくことがある。
先日、晩ごはんを食べていると突然、
「おなかいっぱいになっちゃった」
と言うのです。
お皿を見るとキャベツが残っている。そう、キャベツを食べたくないから、おなかがいっぱいだと嘘をついたのです。
少し前に、おいしくないと言う彼に「無理に食べさせた」ことがあって、、、それがいやだったんだろなぁと、察した私。
息子は「まずいから食べたくない」ではなく「おなかがいっぱいだから食べられない」という理由ならば食べなくて済むだろうと考え、あえて嘘をついたのでしょう。つまりは、母の過去の行動が、息子の嘘を誘発したのでしょう。。。
さぁ、母よ、私よ、どうするべきか?
私が迷ってる間に、息子は大きな声で元気よく
「ごちそうさまでした!」
と、テーブルを去って行ってしまいました。。。
あーぁ、私の子育ては、いつもこんな感じ。
子育てって、瞬時の分析と咄嗟の判断力で対応することが求められ続けるのですが、、、答えがひとつじゃないから、悩む悩む悩む悩む。その繰り返し。しかも自分が出した答えが正解じゃなかったりすることも多々多々多々多々。
その日の夜、ベッドでゴロンとしながら、「キャベツどうして食べなかったの?」と聞くと「おいしくないから」と本当のことを言ってくれた息子。本当の気持ちが聞けるって嬉しいことですね。本当の気持ちを言える人がいるってすごく豊かなことですよね。
嘘はつかないで欲しいという親心。本心を受け止めてやりたい親心。キャベツを食べて欲しいのも親心。あぁ本当に悩ましい親心。
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