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トヨタ生産方式(ジャストインタイム)

いまトヨタ生産方式という本を読んでいます。
この本はトヨタ自動車の副社長大野耐一さんが1978年に書いた本です。

この本ではトヨタ自動車がどのような生産方式を確立していったのか
ということが書かれています。

簡単に話すとトヨタ生産方式とは「ジャストインタイム」です。
ジャストインタイムとは
例えば一台の自動車を流れ作業で組み上げていく過程で、
組付けに必要な部品が、必要な時にその都度、必要なだけ、生産ラインの脇に到着するということです。
その状態を作ることができたなら
物理的にも財務的にも経営を圧迫する在庫をゼロに近づけることができる
と考えたのです。

元々トヨタはアメリカに追いつくことを目標としていました。
アメリカといえばフォード社です。

フォード社は今の自動車生産方式を確立しました。
その生産方式とは大量生産方式のことで流れ作業のことです。

それまで一人の職人が自動車を作っていました。
そうすると一つの自動車を作るのに時間がかかる。
また、自動車を作る職人を育てるのにはもっと時間が必要となります。

そして、フォードが考えたのは、
自動車を作る工程を20に分け、20の種類の仕事に分別したのです。

また、自動車の部品を組み立てることよりも自動車の部品を運ぶことの方が困難だったので、
ベルトコンベアに乗せ流れ作業のシステム、いわゆるフォードシステムが確立したのです。

そしてこのことにより職人を育てることにも簡単になり
そして大量生産ができるようになったのです。

このスタイルとはほとんどのクルマ業界が取り入れており
トヨタもまたそのスタイルを取り入れています。

しかしトヨタが着目したのはそのフォードシステムによる副作用です。
その副作用というのは、大量生産により在庫を抱える必要があること
そしてその在庫をストックする場所が必要があること
そして廃棄(鉄屑)も大量に生まれること
このことに着目してことにより
ジャストインタイムが生まれたのです。

次回はことジャストインタイム
トヨタ生産方式について詳しく話そうと思います。

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