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配属先が決まった話

ある日メールが届いた

あなたの配属先と勤務地は2日後に通知します

そんなメール

それから2日経ち配属先と勤務地が決まった

正直前日は寝られると思っていなかった
けど記憶にないくらいすんなり寝た

寝られないと思ったのは
緊張して寝られなさそうと思っていたから

例えて言うと 感覚としては大学受験の合否発表掲示待ち
それか就職活動において企業からの最終選考の結果待ち

感覚としてそれが近かったけど
合否が出るわけではないし違う感覚かなとも思った

けど考えてみて大学入試の合否も企業からの内定通知も
今回の配属先・勤務先通知と同じように

これからの活動拠点はここです
ここを中心に人と出会い 経験を積み 生活を営んでください

そう言われているのと同じだと思うと
この緊張も大袈裟なものではないなと思えた


今回の通知に関して私は久々にある感覚に陥っていた
感覚というより経験かもしれない

それは「人に自分の人生を委ねるという感覚」だ

私は首都圏か関西かどちらかに配属されると聞いていた
しかし これを決めるのは私ではない

内定先の企業だ

大学は自分で選んだ
大学院への進学も自分で決断し
今の内定先も自分で選んだ

細かいことだと部活やサークル
バイトや研究、ちょっとした趣味や挑戦まで
選んだのは自分だ

話を戻すがライフステージごとの環境の選択は
親の協力も大きかったが
常に決定権は私が持っていた

自分がどうしたいか
幸せなことに決定権は自分にあった

だが今回は違う
企業こそ確かに私が選んだ

しかし どこでそのスタートを切るか
そのスタート地点を決めるのは会社であり誰か

私は人に春からの人生のスタート地点を委ねた

これに関して自分に選択権がないのかという怒りはない

自分の考えだけで行動していたら無意識に選択肢も狭まり
挑戦する勇気も無くなっているかもしれない

そんな自分でいるなら人に背中を押してもらって
新しいことに飛び込めるのは本望だと思う

与えられた環境でどのようなスタートを切ることができるか
少し楽しみにしている

自分の生きる力が その真価がわかるだろう


人に委ねた決断の通知を確かに受け取った

春からここでこれを頑張ってください

ライフステージの変化という一大イベントなのに 
電子メールの指示に従って動く自分に少し違和感を覚える

変化と始まりの足音でもあるこの通知

大学院生活というライフステージが終わりを告げようとしている
そんな通知でもあった

今と未来とこれまでと
半年かけてまた向き合って春を迎えたいと思った

そんな秋を感じられない寒い日に書いた日記

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