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仕事でしんどい事があったとき

最近、仕事に行くのが憂鬱で、教師のくせに「風邪ひかないかなぁ」とか「学校ぶっ壊れてないかなぁ」とかバカみたいなことをよく考えていました。

「仕事辞めようかな」という考えなしの投げ出しが頭をよぎることもよくありました。

その理由は「特にない」のです。
一体何が嫌でこんなに憂鬱なのか…。

とにかく毎日しんどい。

クラスの生徒が不登校になったり、授業をやっていたら生徒が教室でこっそり悪事を働いていたり、クラブ指導がうまくいかなかったり…。


しかし、今日、とりあえず仕事を辞めなくてよかったと思う出来事がありました。

今日も生徒がやらかしてくれるイベントが盛りだくさんでした。

そんな中で、やっと授業準備ができる!と思っていたら、保健室の先生から内線が入りました。

「女子生徒が、トラブルが原因で授業が受けられないと保健室で言っているので、話を聞いてやってほしい。先生、ご指名です。」

ご指名て!笑

と思いながら、急いで保健室に行くと、全然授業を持っていない生徒が、私に話したいということで、待っていました。

彼女とは遅刻指導で数回話をしたぐらいの関わりでした。

そんな子がなぜ…?

理由の一つは、性的な内容が関わっていたことでした。

もう一つは、「先生、私のこと気にかけてくれてると思ったし、仲良い子(私のクラスの生徒)が、『この人はほんまにちゃんと話聞いてくれるから、相談してみたら?』って言ってたから」ということでした。

クラスでは無気力で、気に入らない事があると大声で文句を言ったりするような、そんな“自分のクラスの気になる生徒”に何気なくかけた一言が、「この人は自分をちゃんとわかろうとしている」と思わせたようです。

遅刻指導で言い訳っぽく体調不良を訴えた生徒とわずかに時間を取って話したことが「気にかけてくれてる」と思わせたようです。


ここでタイトルに戻るのですが、

仕事でしんどい事があったとき

私の心を救うご褒美をくれるのはいつも

「生徒」

このことを最近忘れていました。

ただひたすら走り回って、いろんな話をいろんな子として、それを先生たちに伝えて、この後どうしたらいいか悩むというようなことを繰り返してきたように思います。

それがこの学年でもやっと芽吹いてきたのでしょうか。

授業についても生徒指導についても、いつも試行錯誤です。

そんな中で、数字や記号で表される事がない「結果」というものを追い求めていた事が、最近の憂鬱の原因だったのかもしれません。

この仕事、お金や数字では結果は測れないということを、わかってはいたけど、たぶん忘れていました。

どうやっても得られないものを基準にして結果を追い求めようとしていたことで、しんどくなっていたのかもしれません。

とりあえず、明日からも生徒と関わっていこうかなーと思えた出来事でした。

たぶんこれからも、この仕事を続けていくことについて、悩むと思うので、未来の自分のために、メモしておきます。

たいして高くはないけど安定した給与と、飽きの来ないイベント(?)続きの日々と、研究すればいつまでも実感できる自らの成長と、ごく稀にもたらされる生徒からのご褒美が得られる、なかなかいい仕事ですよ!

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