書けそうで書けない。

   ひとり
           木村信子

ひとりがすきなわたし
ひとりがきらいなわたし
ひとりになりたいわたし

みんなすきなわたし
みんなきらいなわたし
みんなにすかれたいわたし

ひとりになれないわたし
みんなのなかでひとりのわたし

口笛ふいてみる


子供のころ、この詩に出逢って強烈な共感を覚えると同時に、
「これならわたしにも書けそう」と思いました。
そして、詩を書き始めました。
来る日も来る日も飽きずに書き続ける中で、気づきました。
書けない。
いくら書いても、人に読ませられるレベルには到底至らない。
そして書くのをやめ、何者でもない大人になりました。

でもここへ来て、やっぱり書きたい気持ちは消えないので
ぼちぼちと、下手ながら、感じたことを書きたいと思います。

谷川俊太郎さんも『詩ってなんだろう』に、
ことばあそびもしりとりも「詩のなかま」と書かれていますから
まあのんびり、マイペースで、気楽に。

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