克己

物語を喰らうな
病人をほめるな
読むべきは人生
ほむべきはおこない
人が生きた、その傷あと。

外に手を伸ばす広告屋
内に手を組む詩人
いずれにせよ、語るべきは言葉。

暇が悩みを生み
暇がわたしを殺す。
負の貯金だけはじゅうぶんだ。

生きよ。
そして書け。
起きよ、寝たきりのわたしよ。

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