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【雑記】インプットあれこれ 2021/9/8

 白蔵主さん主催の風景画杯に参加していました。

「事件が何も起こらないのに面白い小説」という企画だったんですが、何と50作も応募があったそうで、その中で私の作品もレビューもいただいており誠に感謝です。そして優勝されたジュージさん、midoriFantaさん、おめでとうございます。
 他の参加者の作品も思わず唸ってしまう出来の作品ばかりで、何気ない日常もあれば人が死んだり世界がヤバかったりする振れ幅がめちゃ広いユニークな企画でした。白蔵主さん、本当にお疲れ様でした & ありがとうございました。

 この拙作ですが、私の実家での会話ほぼそのままの一人称ノンフィクション作品となっております。今年のお盆前の出来事であり、嫁殿にうちの家族の話をするといつも面白がられるのでそれじゃあ書き起こしてみたろやろがい、と書いてみたはいいものの、果たしてこれが面白いのか当の本人は実感がないという困った作品となりました。募集要項は「事件が何も起こらないのに面白い小説」だったのに申し訳ない。

 ちなみにタイトルにもあるベランダバーベキューですが、嫁殿がワクチンの副反応でダウンしていたので夫婦共々不参加となりました。残念。


最近のインプットあれこれ

逆転裁判 蘇る逆転(2005年発売のゲーム)
 先日大逆転裁判をクリアしたのですが、これがチョー面白かったので「もっと逆転裁判したい!」ということで積みっぱなしだった『逆転裁判123 成歩堂セレクション』を遊んでいます。基本的な部分は一作目の時点で完成されており、証言を「ゆさぶり」証拠を「突き付ける」システムが既に存在していてびっくりした。ストーリーについても、大逆転裁判でドラマチックに描かれた「現在の時間から遡り、過去に闇へと葬られた事件の真相が暴かれる……」という流れが踏襲されていて物語の組み立て方が巧い。特に第5章は複雑に入り組んだ事件を取り扱っていてプレイ時間も長丁場だったのですが、本当に良く練られたシナリオでした。大満足。
 そして新人弁護士ナルホドくん、いかにもな主人公キャラとしてプレイヤーと二人三脚で話が進んでいくのかと思いきや、途中で秘められた過去とかミツルギとの友情とか知らされていない情報を突然語りだすので一気に読めない主人公になりましたね。しかも時間を稼ぐために犯人をでっちあげたり法廷で犯罪計画をアドリブで話し始めたりとこっちの気も知らないでめちゃくちゃやるのでいちいち心臓に悪い。弁護士ならちゃんと仮説立てて論証してから喋ってくれたのむ~~!! チヒロさん、一体どんな指導をしていたんですか!? あなたも毎度毎度霊媒で助言してくれるのありがたいけどもう死んでますよね? この世界の法廷どうなってるんだよ!!

 と、色々とツッコミまくりですが楽しいですね逆転裁判。引き続きやってまいりましょう。

ルックバック / 藤本 タツキ(2021年発売の漫画)
 正直今更何を言っても野暮としか思えないけど、巧いとかすごいとかそういう次元を凌駕している。周りの人間が何を言おうと配信されたあの日に頭を殴られたような衝撃を受けたことに変わりはないし、こうして単行本で読み直しても涙がボロボロ流れるし、つまりそういうことなんだよな。
 人間とは不思議な生き物で、人が死ぬことに対してガッツボーズできる一方で手を合わせ祈ることもできる矛盾生命体なので、そういった振れ幅のある行動はどんどんやってオンリーワンの自我を鍛えていこうな。俺は人が死んでゲラゲラ笑う藤本タツキと人が死んで悲しみに打ちひしがれる藤本タツキのどっちも大好きなので!

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)
 あの予告から想像もできない面白さが相当にヤバい。バスでのアクションシーンも完全に化けます。バスボーイ、So cool……。
 そもそも開幕のトニーレオンの無双アクションが既に最高で、完全に無双ゲームで見たことのあるアクションを実写でやり、軍隊を凪ぎ払うのが掴みとしてパーフェクト。バスアクションもウォームアップには過剰な面白さだし、ビル壁面での高所バトルはカメラワークがすごい。アジアンなカンフーアクションは演舞のような美しさがあり、ウィンターソルジャーの無骨でスタイリッシュなアクションとは完全に差別化できている。しかもそこに10個のわっかと巻き起こる超自然風が加わり、フィジカル的にもマジカル的にも抜群な見応えがあるのだ。
 10個のわっかのアクション応用性はもう"分かってる"としか言いようがなく、パンチの威力増幅、射出して遠距離射撃、連結して振り回す広範囲攻撃、地面に打ち込んでダッシュ&ジャンプ、ファンネル化してオールレンジ攻撃など小学生が大喜びで真似するレベル。というか少年漫画の異能バトルの文脈で大興奮してしまった。ワオ、今のはかめはめ波?螺旋丸?エーッ立体起動!?進撃じゃん!!オタク大好き全部乗せ欲張りセットか???
 予告では父と子がバチバチにやり合う不穏な空気があったが、実態は悲しいすれ違いでありトニーレオンの演技が素晴らしいお陰でドラマとしても満足度が高い。主役とヒロイン(もしくはサイドキックと言うべきか)も美男美女というより地に足がついた若者感が親しみやすく、思わず笑顔になってしまう。そして後半はカンフーアクションを置き去りにする大怪獣バトルが勃発し、全方位総合エンタメ博覧会の様相となりちょっと意味が分からない。
 言うてアベンジャーズも終わったしマーベルもそろそろ勢い下がってくるやろ……と思った矢先にまた新しい引き出しを開けられた気持ちになるのでめちゃくちゃ悔しい。早く続編!続編を!

美少女戦士セーラームーンEternal 前編(2019年製作の映画)
 流石劇場版なだけあって作画はめちゃくちゃ綺麗であり、シーズン3の流れを踏襲しているため安心感はある。が、内容としてはTV版の延長であり、本来なら一話ずつ進むであろう各セーラー戦士のパワーアップイベントを立て続けにやるので少々胃もたれする。変身バンクを始めとして旧アニメ版に寄せているポイントは結構あるのだが、せっかくの劇場版だしもうちょっとオリジナリティ出してもいいんじゃないかな……とも感じるが、てっきり出番なしかと思ったアマゾントリオが出てきてくれたのは素直に嬉しい。彼らいいキャラしてるよね。
 前半と銘打っているので当然といえば当然だが、本当に話の途中でバッサリ終わってしまうのでこれ単体では評価はできない。あと何かこだわりでもあるのか回想シーンは妙に脱衣率が高く、脳がバグってしまって話が頭に入ってこないので困る。

美少女戦士セーラームーンEternal 後編(2020年製作の映画)
 終始どんよりとした雰囲気、毎度お馴染み精神攻撃は基本、「一体どうなっているの!?」が連続する状況の移り変わりは悪い意味でセーラームーンらしい展開。カタカナの専門用語が多い上に、後半のタネ明かしにちゃんと解説までやってくれるのもテンポを削がれ観ていてじれったい……が、クライマックスが初見情報のバーゲンセールなので諸々の所感が吹っ飛んでしまって困る。そしてセーラー戦士の脇の露出が過去作一すごくてめちゃくちゃセンシティブだと思います。

 Crystalから始まった新シリーズは原作に忠実なのかもしれないけど、映像化するにあたってはどうしてもセリフが多くなるし、アクションは取って付けたような要素でしかなくなっているのがもったいない……。旧アニメは話数も多かったしオリジナル展開もバンバンやっていたので、本当に設定だけ借りた別作品って感じだったな。アニメ化って難しい。
 ともあれ、今年に入ってずっと追い続けていたセーラームーンのアニメシリーズにケリが付いたので、これで心置きなくウテナに行くことができます。本当に長かったぜ……。

僕の心のヤバイやつ ツイヤバまとめ1集
僕の心のヤバイやつ ツイヤバまとめ2集/桜井のりお

 例のヤバイやつがTwitterに投下していたヤバイ漫画がKindleで短編集になりました。しかも無料で。オワ~~~これはすごい。マジすか、いいんですかこれ。ツイヤバは単体でも完結するTwitter4枚漫画でありながら本編を繋ぐミッシングリンクでもあるので、これは資料としての価値が大変高いのです。とにかく最高の漫画なので私が書いた文章でも読んでください。


(終わりです)

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