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【雑記】黒岩さんの話

創作文化にはじめて触れたのはボーカロイドだったというのは何度か話したが、その中でも特に印象深いのは『ブラック★ロックシューター』だったりする。

hukeさんにかかれた一枚絵のイラストで、片目に青い炎を宿し、黒髪でツインテール、腕に巨大なキャノン砲を持ち、「毎秒20発の岩石を発射します」というシンプルな説明だけで投稿されたイラスト。氏の得意なハードゴアなガジェットと、それをさらりと纏うスマートな少女が合わさったとんでもなくクールなイラストで、それがあれよあれよという間に楽曲に、アニメに、フィギュアに、ゲームになっていったのだ。

もともと一枚のイラストしかなかったものだからアニメもゲームも全然世界観が、というか解釈の仕方も全然違う。アニメにいたっては初めは雑誌の付録DVDとして無料配布されて半分フィギュアやグッズ販促扱いだったのだ。まあ実際アニメ自体がグッズ収入のための半ば宣伝番組みたいなものではあるけど、黒岩さんの場合はフィギュアを始めとするグッズ販売を行っていたグッスマが露骨にビジネス展開を公表していたので色々と物議を醸した。

で、そうした流れで日常半分アクション半分を折衷した精神的葛藤バトルアニメになったり人類最後の希望役のゲームになったりDIVAで音ゲーになったりもしたが、一番最初のビックバンはsupercellのryoさんがあの1枚絵からオリジナル曲を生み出したことである。作り手からしたら史上最高の二次創作である。マジですごい。もうその時点で最高到達点まで行ってしまったのでその後のアニメやゲームは存在が希釈化しても仕方ない。


とにかく、あれから何年経とうがどんな展開があろうが黒岩さんそのものの価値は一切揺らぐことなくただそこに在り続けている。詰まるところ、自分は創作文化そのものを愛でるのがたまらなく好きなのだ。小説だろうとイラストだろうと漫画だろうとなんでも構わない。無から有を作る人、形のないものをに輪郭を与える人、全く別々のものをつなぎ合わせ新しい価値を生み出す人、その全てがリスペクトに値するし、その原点ともなったのがのが黒岩さんや初音ミクを代表する光のインターネット未来なのだ。

普段あまりボーカロイド周辺については語らないのですが、間違いなく自分の人生に多大な影響を与えていることは間違いないし今でも水面下でチェックしているので、あの場にほんの少しでも立ち会った者としてウザがられない程度に定期的にインターネットあぶらすまし行為はしていきたいですね。


(終わりです)

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