ニンジャスレイヤー フロムマイアイチユーンズ

ニンジャスレイヤーと音楽は密接な関係にある。それは劇中で描写される音楽としてニンジャの死闘を盛り上げたり、登場人物の心象をエモーショナルに表現したり、ニンジャスレイヤーが他の小説と一線を画す大きな要因の一つであると(個人的に)思っている。

原作者2人が映像化に備えて、ニンジャスレイヤーらしい音楽をチョイスしたオリジナルのサウンドトラックを考えていたあたり、劇伴としての添え物ではなく、音楽と物語が素晴らしく絡み合った作品を作り上げようとしていたことがうかがえるだろう。

オーディオドラマ化、そしてアニメ化にあたり、その数々の楽曲、そして主題歌は俺のインスピレーションを大いに刺激し、手元にある音楽で自分なりのニンジャスレイヤー・サウンドトラックを作り上げる結果となったのだ!

以下に、そのサントラの一部をチョイスし、選曲メモを残そうと思う。

Musical Chairs / METAFIVE

猥雑な看板、複雑に曲がりくねった蛍光ネオンをバックにモヒカン・パンクスやサイバーゴス、サラリマンでごった返すネオサイタマの日常が浮かぶ。

ANOTHER PERFECT DAY / BOOM BOOM SATELLITES

BOOM BOOM SATELLITESがアニメイシヨン主題歌と聞いて真っ先に浮かんだ曲。シャチホコ・ガーゴイル上から街を見下ろすニンジャスレイヤー。

Samurai Rocket (RIDGE RACERS) / Kohta Takahashi

ニンジャ同士のカラテの死闘。脳裏に浮かぶのは「ヘイル・トゥ・ザ・シェード・オブ・ブッダスピード」のバイクでのチェイスバトルシーンだ。

Enigmatic Feeling (PSYCHO-PASS サイコパス2) / 凛として時雨

息の詰まるボーカルと、かき鳴らされるギターは焦燥に駆られるザイバツ・ニンジャになった頃のシャドウヴィーヴ=レイジにぴったりだ。曲名の通り「ナイト・エニグマティック・ナイト」の主題歌にしたい。

白虎野の娘 (パプリカ) / 平沢進


科学の発展により夢と現実の境界が曖昧になることはSFにおいてもポピュラーな題材だが、それをオリエンタルな文化で表現するあたりがサイバーパンク。


サイバネティクスが普遍化したサイバーパンクの世界観の中、突然リアルニンジャという古代の怪異がぬるりと影を落とすのは最早ホラー。

All Along The Watchtower / Jimi Hendrix


個人的には実写版ウォッチメンでロールシャッハとナイトオウルが最終決戦の舞台に向かうシーンが印象に残っている。ポイント・オブ・ノーリターン。


実は攻殻は今年公開された実写版とその元となった劇場版しか見ていない。(実写版はすごくよかった)「メリー・クリスマス・ネオサイタマ」のエンディングシーン。

INFORMATION HIGH (MACROSS PLUS) / SHARON APPLE

ヴァーチャルアイドル、暴走するAI、男どうしのハードボイルドなバトル、そしてサイバーパンク!

"Libera me" from hell (天元突破グレンラガン) / tarantura & 笠原由里

宗教音楽とラップの奇跡のマッシュアップ。間違いなく「リフォージング・ザ・ヘイトレッド」のニスイであり、ブルタル・ショウギ・サイボーグ・ヴァーサス・アングリー・タナカ・メイジンであり、ニンジャスレイヤーである。

Life in Ash / The Frequency

3部中盤以降の、死神と呼ぶにふさわしいニンジャスレイヤーの姿と、しかし生き急いでいるようにも見える、右に傾き続ける物語、灰の中の人生。

DADDY MULK (THE NINJA WARRIORS) / OGR

無慈悲な忍者が、邪悪な独裁者を、惨たらしく殺す。シンプルゆえにワビサビがあり、人を引き付ける魅力がある。
Farewell (Blade Runner) / Vangelis

やはりVangelisは外すことはできない。このサントラはしめやかにエピローグに入るが、ニンジャスレイヤー本編は果たして穏やかに結末を迎えるのか、それとも入れ子のジゴクの中で負の連鎖が続くのか。



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