共感の先に、「価値の交換」が生まれるのではなかろうか

日曜日。仙台市から30分、我が家からも30分くらいにあるワイナリーの、ブドウの収穫をお手伝いに行きました。ちなみに、ブドウ畑は山形県の農家さんだったので、車で1時間半くらいかかりました。

メルローの収穫。完熟していてあまかった。

ちゃんとしたワインは、コロナ禍前にワイナリーを訪れて以来、口にした記憶がありません。でも、このワイナリーの収穫には、ずっと参加してみたかったんですよね。

現地に向かう道すがら、「ワイン党でもない自分が、なぜにお手伝いをしたいと思っていたのだろう?」と考えを巡らせてみました。

思い当たったのは、「ワイナリーの価値観に共感」していたこと。

自園で栽培するぶどうでワイン造りを目指すと同時に、近郊の信頼する生産者さんから健全に育てられているぶどうを購入し、ワインを造ることです。なぜならぶどうを毎年買い続けることにより、お互いが支え合う循環する農業が実現できるからです。たくさんの人々の情熱が、ワインというカタチで運ばれます。それが本当の意味でのつくり手と楽しむ人をつなぐ笑顔の循環になるのではないでしょうか。この循環に参加する想いのある人を少しでも増やしたい。そしてそれができるのも「日本ワイン」の可能性のひとつだと考えています。

HPより引用

農家さんは、育てたブドウを確実に買ってくれる先があれば、収益の柱が立ちます。だからこそ、土づくりや手入れなどに時間をかけられて、よいブドウに育てることができたり、新しい品種に挑戦したりできるんだと思います。

農家さんが天塩にかけたブドウを、酸化防止剤などを加えずに、野生の酵母菌を使って醸造するなど、詳しくはわからいけど、多分、まっとうな製法でワインづくりをしておられます。そして、そんなワインを楽しみにしている人たちがいる。私も美味しくいただける。

だから、その循環の「環」に加われることに、価値があると思うのです。

日本語で「一輪の花」を意味するAL FIOREということばには、
みなさんを魅了する一輪の花が、やがてタネをこぼし、
いつかお花畑のように、もっともっと多くの人々の幸せへと広がるように
という願いが込められています。

私たちのワイナリー「Fattoria AL FIORE」の活動は、レストランから始まった
AL FIOREの次のステージである「お花畑」の基盤をつくる第1歩です。
ワイン造りを通してご縁をいただいた素晴らしい仲間たちの活動を応援(支援)できる存在でありたいと思っています。

HPより引用

「一輪の花をお花畑にしたいという思い(目標)」の実現に、私も収穫のお手伝いで農家さんを応援できるし、ワイナリーの増産のお役に立てるのではないかと思っています。

ワイナリーは、農家さんの負担軽減を担っているではないでしょうか。収穫はマンパワーがものを言いますからね。次の機会には、収穫の腕をあげることで、どっちにも貢献したいと思います。


今回、「参加者がワイナリーから受け取る価値」「ワイナリーが参加者から受け取る価値」というものがあって、“お互いに交換し合えるか“は、目指している世界や目標実現への、大きなポイントになるんじゃないかと思う次第です。

だから、何より重要なのは、収穫に参加したいと思える価値を、ワイナリー自身が提供できる存在であるかどうか、に思えました。

こういう団体や企業に、わたしは魅力を感じてしまうのです。



Fattoria AL FIORE


ソムリエの方のnoteにワイナリーの紹介がありました