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お金にだらしない人の、個人的な線引き

お金にだらしない人、と聞いて、みなさんはどのような人間を思い浮かべるでしょうか?
欲しい物を衝動的に買い、後のやりくりに苦しむ人でしょうか。
ギャンブルにのめり込んで大切なお金をジャブジャブつぎ込んでしまう人でしょうか。
それとも、払いきれないローンで物を購入する人でしょうか。

上記で挙げたような人たちは、確かに全員お金にだらしない人でしょう。
避けたほう無難な人種なのは否定しようがありませんが、僕はこれらの事実だけで人を避けることはしないようにしています。

なぜかというと、お金にだらしないの先に、本当にどうしようもない人となんだかんだで憎めない人の分岐点があるからです。

だらしなくても許せる人


どんなに衝動買いをして首が回らなくなろうが、ギャンブルでお金を失って頭を抱えていようが、付き合うに問題のない人もいます。

どんな人かというと、自分のケツを自分で拭ける人間です。

隙を見つけたので自分語りをしますが、僕の数少ない趣味の1つはパチンコです。パチンコはお金のかかる趣味ですが、生活費や貯金、もろもろを差し引いて残った遊び金でパチンコを打つのが好きです。
負けたら残念、勝ったら形に残るものを買うという漠然としたルールを決めて、遊びの範囲で楽しんでいます。
好みの演出を見るのが好きなので、お金があまり余らなかった時は1円パチンコでも満足できる人間です。
とはいえ、昔はパチンコに使いすぎて極度の金欠になったこともありました。それでも、誰かからお金を借りたことは一度たりともありません。これは賭け事を楽しむための、個人的な矜持と言えるでしょう。

そもそも、人には愚行権というものがあります。
どんなに愚かな行動でも、個人の範囲内であれば好きにやればいいという考えです。(違ってたら訂正ください)
言葉しか知らないので今調べましたが、どうやら1895年にジョン・スチュアート・ミルという人物が提言した『自由論』の中に含まれる内容だそうですね。

なので、仮に首が回らなくなっても

他で働いてお金を補填する
しばらく節約して耐えしのぐ

などの方法で、あくまで自分で何とかする人は問題ありません。
むしろ、普通の発想ならやらないような失敗談を持っていて、話していて面白かったりします。

さて、ここまではだらしない人も捨てたもんじゃない的な話でしたが、中には近づくべきでない人も存在します。

だらしなくてダメな人の線引き


お金にだらしない人の線引きは人それぞれです。
ですが、さっき話したように、僕はパチンコを打つとか浪費癖があるという点だけで、他人を断ずることはしません。
自分がパチンコを打つから自己弁護をしているとか、そういう話ではなく、独自の線引きがあるためです。

その線引きが何なのかというと、
お金にだらしないことの結果責任を自分で引き受けられるかどうか
この一点です。

これができていなければ、人としてどうしようもないと僕は考えます。

パチンコに大枚をはたいて、お金を失う。
無計画にカード払いで買い物して、後から請求に苦しむ。
豪華な車をローンで買って、後から首が回らなくなる。

こういう、身から出た錆としか言いようのない失敗のツケを他人に払わせようとしたり、自分の責任として受け止められない人が、残念ながら一定数存在するのです。
他責的な人間と言い換えてもいいかもしれません。

これまで、こうした許せないタイプの人を何人か見てきました。
そのうちの2人は家族でしたし、1人はルームシェアまでした友人でした。

彼らはどう見ても無茶でしかないギャンブルや買い物を、たびたびしていました。
賭けた金額や、立派な商品(ブランド品や車)を自慢されたこともよくありました。嫌な予感を覚えつつも「へぇ~」と相槌を打っていたことをよく覚えています。

なぜ嫌な予感を覚えるかというと、彼らは決まって、後で人を巻き込むからです。

身の丈に合わない散財をすれば、もちろん生活は苦しくなります。
思ったように食事もできず、ちょっとした欲しい物も買えなくなります。
こちらからすると、自業自得としか言いようのない状況です。
自分の工夫でどうにかするべき場面でしょう。

そこを耐えて反省し、次は金欠にならないように行動を改める。
これが、大人の人間の条件といっても過言ではありません。

ですが、彼らは首が回らなくなると、決まって責任を回避しようとします。
回避の方法は様々でした。

人からお金を借りようとする。
人や物に八つ当たりをする。

などがいい例です。
要は、自業自得で生まれた悪環境を、自分の中で消化できないのです。

僕の場合、生まれ落ちた家庭にそういう人間がいたので、どうしようもありませんでした。

その1人が兄でしたが、自業自得の金欠で僕に金をせびることはたびたびありました。
「どうしたらいいんだよ」
「頼むよ」

と、しつこくすがりついてくるのです。
枕元にまで立たれて、ゾッとした記憶もあります。
そして断ると家の物を破壊したり、僕の私物を売り払ってしまうのです。
そのお金も、主にパチンコに消えていました。

ルームシェアをした知人も、兄ほどではないですがだらしない人でした。
パチンコ・パチスロに異様なほどにお金を突っ込み、大敗すると僕にひたすら愚痴るのです。
店への愚痴ではなく、無難に遊んでいる僕への妬みひがみでした。
そして、いかに自分が貧乏な食事をしているかをアピールし、僕が普通に食事しているだけでも嫌味を言ってくるのです。
(本人からしたら冗談やネタだったのかもしれませんが、僕からしたら頭がおかしいとしか思えませんでした)
ちなみにこの友人は、僕からお金を借りた状態でパチンコをして負け、堂々と負け報告と愚痴を披露するという荒業も見せてくれました。
二度と、金銭面でのかかわりを持ちたくない人間です。

ちなみにこのルームシェア生活についてはマガジン製作中なので、暇な人はこちらもどうぞ

というように、お金にだらしない人というカテゴリの中にも分類はあり、楽しく付き合える人もいれば、救いようのない人もいるのです。
やはり他責性が強いかどうかが、分かれ目と言えるでしょう。

どうするかはその人次第

みなさんの周りに、お金にだらしない人はいますか?
ギャンブルが好きだったり、物欲が強すぎたりして、常に首が回らないような人たちを見ていませんか?
巻き込まれたりして、苦しんでいないでしょうか。

少しでも他人のせいにしたり、他人の手で何とかしようとする人からは、離れることを推奨します。
そういう人たちは、一度甘やかすとつけあがるからです。

家族にいる場合はどうしようもないので、諦めるか家を出るかしましょう。

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