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遺言 エピローグ

「〇〇さんも、何らしかあるから、これだけここに居るんだろ」

【おばあちゃんの遺言を守るために居たのよ】


と、今ならハッキリ言えます。おばあちゃんが亡くなってから約10年。それまでに色々な事をやってきた中で、情けない事に忘れてました。色々と言う言葉で片付けてしまうには数多、しんどい事がありました。

記憶に鮮明なのは、あまりな業務量で体調を崩し、一週間くらい出社できない事が数回ありましたが、偉い人に「体調管理がなってない」で終わらされるとか。ちなみに、北関東から自転車でディズニーランド日帰りしたことあります。もっと鍛えろって事ですかね(w;

あと、暴力団対策課が関わってる事に関わったりとか(詳細は検閲でお願いします)。なんか、警察沙汰=私、みたいな立ち位置になってます(w;

他にも記憶を掘ればあるんですが、幾度となく辞めてもやむ無しなタイミングがありました。その時その時で遺言を思い出していた訳ではないのに、耐えてきました。潜在意識で「遺言を守る」、これがあって全ての事をやってこれたのでしょう。

ただ、それもゴールのようなものが見えてきました。

おばあちゃんから受け継いだ事、この殆どを他の人が出来るようになってます。少なくとも、私が居ないと何も始まらない、と言う事はなくなりました。

まぁ、0ではないんですが、そんな重たい事ではないので、考慮しない方向で(w;

だからもう、ここに居る必要性が無いんです。元より、会社そのものではなく、遺言を守るために居た。それが他の人も出来るようになった。であれば、居なくとも引き続き遺言は守られてゆく。

そして、おばあちゃんが気にしていた「あの人」である一番偉い人。以前に比べて表舞台には出てこなくなったので、明日明後日じゃないけど、あと数年後には本当に引退するでしょう。歳も歳ですし(おじいちゃんです)。

だから、卒業しようと思います。おばあちゃんもここまでくれば、OKじゃないかなと思います。

卒業したら、おばあちゃんの墓参りしようと思ってます。自分なりにはやり切った。その報告はしたい、と。

ただ、お墓が北海道なんですよ。だから、卒業しないと行けないし(w;

まずはおばあちゃんに報告して、それから、自分が思う道を進んでいこうと思います。ちなみに、おばあちゃんとか言うとグーで殴られそうなので、ここでは便宜上、おばあちゃんと書いてますが、本当は名字で呼びます(w;


なんか、考えていると「遺言を守った」ではなく、「遺言によって、おばあちゃんに守られていた」そんな気が今、しています。それがあったから今まで、ここに居られたし、逆になければ、相当早めに居なくなっていたと思います。

ここに居て、しんどい話ばかりでもなく、良い思い出もあります。結婚という体験も、ここに居たから出来ました。まぁ、離婚した(w)ので結果は…ですが、結婚生活を体感できた、と言うのは紛れもない財産です。

色んな人に会って、色んな体験をして、全てが財産になって…

ただ、それも卒業しなくてはならないと思います。いつまでも、おばあちゃんに面倒掛ける訳にはいかない。

今までありがとう! 弟子は弟子を卒業しようと思います。墓前にもしっかり、報告に行くから、もうちょっと待っててね! あと、結婚したけど、離婚しちゃった! しょぼくて申し訳ない!

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「遺言」、終わりです。お読み頂き、ありがとうございました。

余談ですが、最近本業で色々ありすぎて「何故、ここにいるのだろう」と思ってから始まりました。そして原点を思い出し、書きました。今は、ここに居た理由とこれからどうすべきか、ハッキリした気がします。文字に起こすって、考えがまとまって良いですね。

(バックナンバー3の次が5になってますが、数字の読み方を考慮して欠番としました)

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