見出し画像

集客起点でビジネスを組み立ててもうまくいかない

従来のビジネスの考え方って、
集客(知ってもらう)→接客(もてなす)→追客(思い出してもらう、さらに知ってもらう)
という、まずは知ってもらう「集客」起点の考え方だったと思います。

だから今でも創業セミナーみたいなのでも、「集客のコツ!」みたいなのを全面に押し出していると思うのですが、ぶっちゃけこれってめちゃくちゃ時代遅れだなって思うんです。

なぜなら、現代はそもそもサービスが全体的にクオリティが上がっているし、インターネットにより情報量が爆発しているため、表面的な情報だけでは、いいか悪いかの判断がほとんどつかなくなっているから。

なので、一見さんにまずは知ってもらおう、と思って思い切って広告を打ったところで、昔のように広告が深く刺さることはなくなっていると思います(もちろん意味がないとは思いません)

では、どうするかでいうと、今やるべきは

接客(もてなす)→追客(思い出してもらう、さらに知ってもらう)→集客(口コミ等の自然発生的集客)

というビジネスの設計しないとなんじゃないかなと思います。

小手先の広告を突っ込んだところで、表面的な情報では足を運んでくれないし、焼け石に水になるとが多い。でも、まずは目の前のお客さんに喜んでいただくために、自分のやるべきことを徹底的にやりまくると、巡り巡って集客に繋がるってことだと思います。

しかも、この場合の集客は主体は自分ではなく、第三者であるファンが行う集客であるてんも大きいと思います。ファンが広めてくれるので、広告費もかからなければ、口コミとしての信頼性も高い。

つまり、よりサービスや商品の良さを理解してきてくれる人がじわじわ増えていくイメージですね。


横瀬町に「大金星」というラーメン屋さんができました。

お店がスタートするやいなや、大人気店となっているのですが、大金星さんはラーメンがめちゃくちゃうまいことはもちろん(ここでいう「接客・もてなし」がそもそも良い)、追客(思い出してもらう、さらに知ってもらう)がかなり秀逸なんです。

それは何かというと、店主が気まぐれ(気まぐれじゃなかったらごめんなさいw)でやっている様々な限定ラーメン

醤油ラーメン、塩ラーメン、煮干しラーメンが大金星の定番のメニューなのですが、鶏白湯や台湾ラーメン、生姜焼きラーメンなど、変わりダネのラーメンちょくちょくやっていて、それをSNSで「今日は限定ラーメンこれやりまーす」って呟くんですよね。

そうすると、一度大金星に行ったことある人は「お?そんな味もあるんだ!いきてえ!」ってなるわけです。一回体験した定番ラーメンだけだったら、そうはならないのですが、めちゃくちゃ美味しい!って感動した大金星がチャレンジしている新しいラーメン、それは食べたくなるものです。

つまり、追客(思い出してもらう、さらに知ってもらう)をしているんだなと。

で、こうやって僕が大金星はマジでうめえ、ってSNSで書くことによって、第三者による集客(口コミ等の自然発生的集客)が完成し、行ってみようという人が増える。

こうして大金星さんは、一度食べてからその後に「思い出せさせて、それを広めさせる設計」がめちゃくちゃいい感じになっているんですよね。

でもこれって商売の基本中の基本で、良い商品・サービスを徹底的に追求し、それをお客さんに提供し、またきてもらいたいからいろいろな試行錯誤をし続ける。これをやって入れば、勝手に集客がついてくる(しかもいいお客さん)わけですよね。

「ホームページを作って集客しましょう!」「集客のために広告打ちましょう!」って言い寄ってくる人はまず、こういう世界観がわかってないんじゃないかなって思います。

というか今思ったけど、広告も壮大な「思い出させる」機能なのかもですね。ディズニーランドがテレビCMするのも、一回来たことのある人に思い出してもらって「もっとこんなこともやってるよ!」みたいな、自分たちのアップデートを知ってもらう、いわば追客に近い効果があるのかもです。

ブームを作って集客をするより、ファンを育てて徐々に増やしていく方が、よっぽど長く地に足をつけたビジネスができると思います。

特にローカルビジネスとかスモールビジネスならなおさらですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?