死を纏う詩人

何も変わらない毎日に絶望した
真っ白な天井を呆然と見上げる
どれくらいの夜を明かしたのだろう

心音に耳を傾けた 命の鼓動を鳴らしてみると
僕には休符の1つも打てないんだってことは
明々白々なんだとさ
都合良くできたこの世界を塗り替えるには
どれくらいの時が必要なのだろうか
自堕落で怠惰な日常に
創作は花を咲かせ虚無を打ち壊す一時の熱情
たった一遍の詩ごときに
何も出来やしないと知りながら
相も変わらず詩う言の葉は都会の喧騒に掻き消される

死は等しく訪れる
人は日常の荒波に飲まれて
屍は踏まれるだけ踏まれて忘れ去られる

あと1歩足を進めれば望みは叶ったが
踏みとどまったこの足は生への執着を捨てきれず
結局またいつものように仕事に向かう

惰性で続く無気力なサバイバルレース

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