皆と飲んで解散した後それぞれ帰る振りして落ち合った時、ドキドキして楽しかった。でもそんなドキドキは続かない。永い年月が二人を空気にする。空気ならまだいい。互いにまだ必要だもの。でも真新しい酸素ボンベを買ってこられた日、私たちはとうとう同じ家にいながら別々の呼吸を紡ぎ始めた…
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水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。