ダダヰズムの電車が鳴ひて
降り立つ驛は
はるか夏に溶け
もはやだらしのない靑なのだらう

惡魔のやうな抱き方をする男
伏し目がちな女
拒否權を行使しながら
舌を入れられるのを
固唾を飮んで見守る
宝石みたひな人

懷に祕めた參角定規の憂鬱は
片道キツプに違ひない
誰の足音もしない

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。