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複数の音楽ストリーミングサービスへの楽曲の一括リンクを自動生成&共有できる "Songwhip" が便利!

今は気軽に音楽を聴くなら音楽ストリーミングサービス音楽サブスク)が定番となり、Twitter などソーシャルメディア(SNS)で楽曲へのリンクをシェアしたり、また、シェアされることも多くなってきました。

しかし、Spotify だけ使っている人は Apple Music のリンクを開いて聴けないなど、自分が使っている音楽ストリーミングサービスとは別のサービスのリンクがシェアされていると「聴いてみたいけど聴けない…」というもどかしさがあります。

それを解決する、登録不要かつ無料で利用できるサービスがありました。
それが今回紹介する "Songwhip" です。


音楽ストリーミング一括リンクサービスは、アーティストやレーベル向けのプロモーション用がほとんど

アーティストが自身の新曲やアルバムを紹介したりする際に、リンクをクリックすると「あらゆる音楽ストリーミングサービスやダウンロード購入サイトへのリンクがずらっと縦に並んだ画面」が表示されることがあるのは、ご存知の方も多いかと思います。

例えばこんな感じのリンク

これは "Linkfire" というサービスを使ったもので、海外の有名アーティストはほぼこの Linkfire を使っているような気がします。
(日本の大手レーベルのアーティストも使っているようですが、日本のポピュラー音楽はほぼ全く聴かないのでわかりませんw)

ただこの "Linkfire" を初め、こうした複数の音楽配信サービスへの一括リンクを作成できるサービスは「アーティスト」や「レーベル」、「プロモーター」向けの、有料の「デジタルプロモーション用サービス」がほとんどで、音楽ファンがファン同士で同じように複数のストリーミングサービスをまたがって一括でリンクを共有できるサービスはなかなかありませんでした。

が、先日見つけました。 "Songwhip" という、誰でも登録不要かつ無料で使える同様のサービスを!


曲名やアーティスト名、または音楽ストリーミングの「共有URL」をコピペするだけで、リンクを一括自動生成!

この "Songwhip" はユーザー登録不要かつ無料で使え、かつ YouTube を含む複数の音楽ストリーミングサービスへのリンクを「自動的に一括生成」してくれて、さらにそのリンクの共有も簡単にできるという、全くの手間いらずで至れり尽くせり。
やりたかったのはまさにコレ!でした。

パソコンでもスマホでも使い方は同じで、上のリンク生成ページをスマホのホーム画面に登録したりブックマークしておけば、サッと使えて便利です。


"Songwhip" の簡単な使い方(Spotifyユーザー編)

例として、「Spotify ユーザーが Nora En Pure の "Enchantment" という曲を共有する場合」次のような流れになります。

1. Soptify で曲の共有リンクをコピー

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2. Songwhip 左上のメニューからまず「国」を選択(1回設定すればOK)
音楽ストリーミングサービスの種類によっては、国や地域によってURLが別になっていたり、日本のように聴ける曲が制限されている場合もあるため、曲を共有したい相手がいる国を選ぶとよいでしょう。

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3. Make a Link ページにコピーしたURLをペースト
先ほどコピーしたURLをペースト(貼付け)すると、すぐにページの生成が始まり、一括リンクページが出来上がります。

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4. 生成された一括リンクページをSNS等で共有したりメッセージングアプリで送信

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以上でOKです♪


"Songwhip" で生成された共有リンクを開くと…

Twitter でシェアされた場合、iPhone 版 Twitter アプリ上では↓こんな感じに表示され、受け取った側はタップすると "Songwhip" 上に先ほど生成されたページが表示されるので、この中から自分が利用している音楽ストリーミングサービスを選択するとそのアプリが起動し、この曲が再生できます。

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現在の仕様では、アルバムジャケット画像は、画質がよく提供曲数も多い Apple Music の画像が優先的に使われるようで、Apple Music にない場合は Spotifyで…といった感じで画像を表示するようです。

ちなみに、「note」にこの曲の "Songwhip" のURLを貼り付けると↓こんな感じで同じように使えます。ブログなどWeb上ならどこでも使えそうです。

あまりメジャーでないアーティストの曲の場合、この Apple Music の画像が優先的に表示される仕様のために、Spotify のリンクから生成した際、Apple Music にはそのアルバムがなく、コンピレーションアルバムのジャケットが表示されてしまうことも時々あるので、現時点ではそこが難点といえば難点になる場合もあります。


"Songwhip" の「もう一つの便利な使い方」

Songwhip は、曲名やアーティスト名からも、YouTube の共有リンクからでも Spotify や Apple Music、Amazon Music などのリンクが生成できます。
つまり、この「あるサービスから別のサービスのリンクが生成できる」という点を利用すれば…

・ソーシャルメディア等に流れてきた曲のリンクが自分の使っていないサービスのリンクだった場合

・ブログなどでアーティスト名と曲名がテキストとして書いてある場合に、その曲を音楽ストリーミングサービスで聴いてみたい時

のどちらのケースでも、その「URL」や「アーティスト名+曲名の文字列」をコピーして "Songwhip" に放り込めばOKです!


"Songwhip" を日本で使う場合の注意点

1. 基本的にグローバル展開している音楽ストリーミングサービスのみ

"Songwhip" の自動リンク生成に対応するサービスは、基本的にグローバルで展開しているサービスが中心で、「AWA」や「LINEミュージック」「mora qualitus」など日本独自のサービスは含まれないので、その点だけ覚えておけばよいでしょう。

有名どころの次のようなサービスは対応しているので、そのサービスにその曲があればサービス名が表示され、その曲が見つからなければ表示されません。

・Spotify
・Apple Music
・Amazon Music
・YouTube
・YouTube Music
・Deezer
・Soundcloud
・TIDAL
(日本は公式には未サービスイン)
など

2. 「曲名表記の微妙な違い」で一部のサービスしか表示されないことも

日本のアーティストや曲もちゃんと対応していますが、同じアーティストの同じ曲でも、音楽ストリーミングサービスによって曲名の表記が微妙に違っていたりすると別の曲と認識されてしまい、曲はあるはずなのに「一覧に全てのサービスが表示されない」ことがあります
例えば曲名に "(Radio Edit)" 付きで登録してあるサービスと、なしで登録されているサービスとで、別々のリンクになってしまう場合があります。

また、一括リンクページ生成当初は現れなかったサービスへのリンクが、しばらく時間をおくと表示されるようになることもあり、Songwhip のシステムも日々改良されているようです。

"Songwhip" も基本的にはアーティストのプロモーションのためのサービスという側面もあり(特にインディーズアーティストにおすすめの様子)、あるサービスだけリンクが反映されない場合などは Songwhip の各種公式アカウントに問い合わせれば対応してくれるようです。


無料で使える "Songwhip" で生成したリンクの永続性やサービスの存続性は大丈夫なのか?

短縮URLサービスがサービス終了してしまうと元のURLにアクセスきなくなるといった、URLの永続性がサービスの存続性に依存するという問題。

"Songwhip" は先に引用したツイートにも書いたように、英国のソフトウェアエンジニアでデザイナーの Wilson Page 氏が 2017 年に個人で立ち上げたサービスで、一見では、Linkfire のような確固たる収益基盤のあるサービスではないようにも見えますが、アーティストやプロモーター向けの有料プラン "Songwhip Pro" も提供しているようで、一応収益源はあるようです。

ただ、利用者が増えるほど負荷が高まるサーバーや開発など、サービス維持に必要な収益が上がっていればよいのですが、心配な場合はメニューの一番下の "BUY ME A COFFE" ボタンから、"Buy me a coffee" というサービスを通じて、"Songwhip" を立ち上げ、デザインから開発、マーケティング、サポートなどを一手に行なっている Wilson Page 氏に「コーヒー代☕️」として「1杯3$」で何杯分でもチップを渡すことができます!


と、ここまで書いてふと気付きましたがこの "Songwhip"、今年の2月にすでに「GIGAZINE」で取り上げられてましたw😅


"Songwhip" はとても簡単に使えて便利なので皆さんどんどん使って、音楽ストリーミングで自分の好きな音楽を他の人に勧めてみたり、他の人のオススメ曲を聴いてみたりして、音楽を満喫しましょう♪

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