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給食脂身数え事件【小噺】

幼稚園児のときのこと

肉の脂身が非常に苦手だった私は、脂身だけがのこった焼きそばの皿とにらめっこしていた

そこへやってきたお友達2人

「食べ終わった?遊ぼうよ!」と声を掛けてくれた

私「ちょっと待ってな、これ食べなあかんから……」

友1「残していいか先生に聞いてきてあげる!」

トコトコトコ

友2「先生が何個あるか数えてきてやって」

2人共「いち、にい、さん、しい…」

友1「なな!」

友2「なな!」

私「え、ちょっと待…!」

トコトコトコ

友1「3つ残して良いって」

友2「頑張って」


いや、明らかにおかしい

あんたらそれぞれ両端から数えたやん

2人で7ずつとか14やん

倍やん

てかそんなきれいに同じ数なるんか

ワイ今から11食うん?


私「いや、今2人でこっちからとこっちから数えたやん?ほんでどっちも7やったら14なるやん?全然7とちゃうやん…!」

友1「……??」

友2「頑張って!」

友1「え、いいから食べてよ!」


この後泣く泣く11個食べました

そもそも残さず食べろよっていう話なんですが、脂身だけはどうしても苦手だったんです、許してください

でもこのおかげでちょっと自信がついた気がせんでもない

あの時私は頑張れた、と思える

そしてなにより自分の中でベスト3には入る笑い話になりました

なんか小噺っぽくない?

実話です(笑)

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