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稲川会会長の内堀和也さん

稲川会会長の内堀和也さん

山口組、住吉会に次ぐ、日本で3番目の規模を誇る指定暴力団・稲川会

そこの会長(組長)が、上の写真の内堀和也さん

背後の銅像の下に「我慢」とありますね

いかに「我慢できない人」の多い業界かが分かります

恐い顔した人の多いヤクザ業界では珍しく、この人は割と温和な顔をしています

関西ヤクザの頂点、山口組の歴代組長と比べると、まるで顔が違う

▲山口組の歴代組長

というのもこの人、もともとは慶応大学卒の銀行員で、ヤクザの親分に男を見込まれてこの世界に入り、その親分の英才教育でスピード出世し、組長になりました

銀行員

そんなことがなければ、大手銀行の支店長とかになっていたかもしれません

上の写真の顔を見ても、銀行支店長なら分かるけど、暴力団の組長には見えない

高校中退とか多いヤクザ業界では、大卒だけでも珍しいのに、なんと慶應大学のご出身

確認してませんが、元銀行員なので慶應義塾大学の経済学部出身かもしれませんね

慶應の中でも経済学部は、実学重視の福沢諭吉が「理財科」として創立した伝統があり、慶應の中でも非常に優秀な人が多い学部です

▲福沢諭吉

私がこれまでの人生で出会った慶應経済出身の人は、ほぼ間違いなく極めて有能でした

東大経済は当たり外れがあるが、慶応経済は当たりしかいない感じ(ちょっとホメ過ぎ?)

▲六本木交差点

彼が組長をつとめる稲川会の本部は、東京のオシャレな街、六本木にあります(ミッドタウンのすぐ前)

新宿とか池袋なら分かりますが、なぜ六本木にヤクザ?という感じもします

その学歴とスマートな雰囲気から「インテリヤクザ」と呼ばれているそうです(私も、経営コンサルタントをしているので、そう呼ばれたこともあります)

私はヤクザではありませんが、ヤクザとかウラ社会のことに、とても興味があります

経営コンサルタントなどという「インテリヤクザ」な商売をしていると、いろいろな業界のウラを見る機会も多いのです

実際、小指の先が無い人と一緒に仕事をしたこともあります

さらに松本清張とか社会派ミステリーが好きで、その関係で犯罪とかヤクザ組織へ興味が広がっていった感じ

1992年に暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)が施行されて以降、霞ヶ関の官僚業界からヤクザ業界への締め付けが非常に厳しくなり、ヤクザがヤクザとして生きる(渡世を送る)ことがとても困難になっています

暴対法で警察にすっかり管理されたヤクザ業界

スマホが持てない、ホテルの予約が出来ないとか、ちょっとやり過ぎじゃないかなと思うくらい徹底的にヤクザを締め上げています

その締め上げでシノギ(収入源)が細ったせいか、ヤクザ業界の勢力(人数)が激減

以前から世間を騒がせている山口組の内紛分裂騒動ですが、業界の経済的困窮も背景にありそうが気がします

特に2010年あたりからの減り方が激しく、ヤクザは絶滅危惧業界となり、関西方面は知りませんが、東京ではヤクザの存在感が薄れています

2010年あたりからヤクザは激減している

内堀和也さんの稲川会本部がある六本木でも、ヤクザの存在感は極めて希薄

私は六本木の近所に30年以上住んでいて、ほぼ毎週のように六本木で飲食などしていますが、「いかにもヤクザ」という人をほとんど見たことがありません

「いかにもヤクザ」という人

関西ヤクザと違い、稲川会のヤクザは組長がそうであるようにスマートな人が多いので、近くにいてもヤクザだと分からない可能性もありますが

日本のヤクザの勢力が弱まった空隙を突いて、いま新宿とか池袋では、中国人ヤクザが跋扈(ばっこ)しているそうで、奴らは日本の法律なんて守る気がありません

何か事件を起こしても、すぐに大陸へ高飛びすればいいだけなので、やりたい放題、簡単に人を殺します

ヤクザで不快な体験をした人もいるでしょうから、ヤクザの肩を持つ気はありません

でも暴対法による日本のヤクザへの締め付け、ちょっとやり過ぎなんじゃないの?という気もします

これは私の勝手な想像ですが、中国共産党あたりから日本の警察検察のトップへウラガネが流れていて、日本のウラ社会を中国人ヤクザが仕切るのを助けているんじゃないか?とさえ思えてしまいます

横浜ヤクザサミット

上の写真は、2023年4月に開かれた横浜ヤクザサミットです

左から、住吉会小川修司会長、六代目山口組髙山清司若頭、稲川会内堀和也会長

内堀和也会長、髪が白くなりましたね

見た目はまだ若々しいですが、もう71歳ですから後継者のことを考えていることでしょう

山口組だけトップ(組長)ではなくナンバー2の若頭なのは、日中韓首脳会談で中国だけトップの習近平ではなくナンバー2の首相を送ってきたような、相手を見下す態度(中華思想)のようにも見えます

ですが実は、稲川会内堀和也会長と山口組髙山清司若頭は個人的に非常に親しく、山口組トップが気を利かせて「お前いってこい」と若頭を送ったのではないかと推察します

業界1位の山口組と3位の稲川会が親密なら、2位の住吉会への押さえが利きますしね

ちなみに山口組の髙山清司若頭は、お元気ですが76歳ですから「若頭」と呼ぶほど若くはないです

ヤクザ業界の人数が激減しているということは、若い人がヤクザ業界に入って来ていない訳で、ヤクザ業界全体がどんどん高齢化しています

敵の親分を狙う鉄砲玉(ヒットマン)なんて、昔は20代の仕事だったのに、最近は60代のヒットマンが事件を起こしたりしています

上の写真を見ると、大物3人の会合の場としては意外と質素な部屋で、ヤクザ業界衰退の気配を感じます

銀行の会議室で、ヤクザの親分二人を、銀行支店長が応接している光景にも見えます

そもそも昔なら、組間抗争(仁義なき戦い)が絶え間なく、こんなトップ会談は考えられなかった訳ですが、追い詰められたヤクザ業界が共同戦線で暴対法(警察)に対処しようとしている表れでしょうか?

  (^_^;)

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