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過去の後悔も今の不安も、あなたの勝手な決めつけかもよ?

このnoteは、女性限定のキャリアスクール「SHElikes」ライティング入門コースの課題を編集したものです。シーメイト(SHElikes受講生の呼称)さんに向けて、おすすめの書籍を紹介する内容となっています。

私は、SHElikesに入会して1年半ほど経過したシーメイト(SHElikesの受講生の呼称)です。これまでシーメイトさんと一緒に過ごしてきて、ご自身のキャリアや生き方に、真剣に向き合っている姿を間近で見てきました。

あなたも、「今とこれからを変えたい!」という気持ちでシーメイトとして歩み始めたのではないでしょうか。

ときには過去のできごとを思い返し、「やっぱり私には無理なのではないか」「今の私が好きになれない」「このままでいいのだろうか、未来が見えない」など、身動きがとれなくなってしまうことも。そんなとき、ひとつの解決策として、ぜひとも手にしてほしい一冊を紹介します。

コピーライティングコースの講師を務める、阿部広太郎さんの『それ、勝手な決めつけかもよ?(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。

読み進めると、「今思っていることって、勝手な決めつけかもよ?」と、問いかけられます。「解釈次第で過去も未来も変えることができるかもしれない」と、背中を押してもらえたような感覚になります。

嘘でしょ?」と疑われるかもしれませんが、読み終えたら「そうかもしれないね」と、答えが変わるかもしれません。

疑いつつも、手に取りたくなるような背中押しポイントをご紹介します!


名付けられた名前に意志をまとっていける(自分篇)

それ、勝手な決めつけかもよ?』は、自分篇、現在篇、過去篇、未来篇の4つのテーマに分けて、阿部さんによる生き方のヒントが綴られています。


過去や今、未来に対する不安で身動きが取れなくなったときこそ、あなたのことや今を解釈することから始めてみましょう。案外、先入観や思いこみであなたを決めつけたり、勝手に諦めていることはありませんか?

まずおすすめしたいのが、これまでもこれからも付き合っていく「名前」と向き合うことです。

最初に取り組みたいのは、一番大きな当たり前。
「自分の名前」の解釈からはじめたい。
世の中にあふれる「そいうものだから」のリーダーと言っても過言ではないかもしれない。記号みたいに刻まれていて、切っても切れない自分と一体化している存在。
ずっと付き合ってきた自分の名前の解釈をはじめよう。

引用:第1章 自分篇・自分の知らない自分と出会う 


あなたは、「あなたの名前」の由来をご存知ですか?もしかすると、学生の頃に名前の由来を調べる宿題に取り組んだ経験があるかもしれません。経験したものの「私の名前には●●という意味が込められていたのか……」と受けとめる方がほとんどだと思います。

あんたの広の字はね、「広告」からとったのよ、
がんばりなさい。広告太郎なんだからね。
本当の本当は「海のように広い心を持ってほしい」という願いから名付けてくれていた、というのは知っていた。
それがすべて、とこだわる必要もなく「後から思いを追加していいんだ!」と、なんだかそれが新鮮で驚きがあって、だから今でもよく覚えている。
必然だったんだよと言うかのように、新たな解釈をトッピングする。

引用:第1章 自分篇・自分の知らない自分と出会う 


由来をもらったままではなく、もう一歩踏み込んで、自分なりの解釈を加える」という発想に、「もっと自由に考えていいんだ」と背中を押してもらいました。

私の名前の由来は、ある樹木。弓の材料として使われており、丈夫でしなやかさを特徴としています。両親が「しなやかな人であってほしい」と名付けてくれました。

小さな頃から気になっていることは、名前の一部に「辛(い)」という文字があることです。私自身が辛さを背負うことを課せられているような気がして、違和感を抱くこともありました。

語源を調べてみると、「痛みや辛さなど、色んな圧力を跳ね除けて上に向かう」という意味もあることを知りました。

ひとことで「しなやか」と表現されるよりも、具体的で納得度が高まりました。


今の不安や心配ごとの裏側には幸せが隠れている(現在篇)

SHElikesを通じて、やりたいことを見つけ叶えているシーメイトさんと、自分自身を比較して落ち込んでしまう声をよく伺います。

恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失。
これまで「すべて」だと思っていた世界から、自分の殻を破り、再スタートを切る。
人との別れは、その相手が大切であればあるほど、尾を引くし、さみしさは残る。不思議なもので、そのことを「独立記念日」と言い換えたら、少しだけ心の中で響き方は変わる。

引用:第2章 現在篇・今こそ積極的な受け身を


ネガティブな気持ちを少しだけ心の中で響き方が変わる言葉に言い換え、居場所を与えてあげることに、「なるほど!」と驚きました。

私の不安や心配ごとは、「まだこれをやって生きていく!」といった力強く宣言できるものをもっていないことです。この先のキャリアをどのように歩もうか迷っています。

そんな今を「行き先を決めずに、ひとり旅している時間」と名付けてみました。体験したことのない場所に出向いて、新たな経験を通じて、感じることを繰り返している最中です。

今を私なりに解釈して、未来を見つめてみると、「この次はどこに行ってみようか?」「旅の終着点はどこで、どんな運命が待ち受けているんだろう?」とワクワクした気持ちになりました。


あの感情に今、名前をつけるなら(過去篇)

誰しも、思い出すだけで苦しくなること、後悔しているできごとがあると思います。私自身と今を積極的に解釈できた勢いで、過去のできごとを見つめてみると、捉え方が変わるかもしれません。

「あの感情」と言われて思い出すこと。
自分の中で「あの」と言えるくらいの特別な感情。
RPGで言うと、セーブポイントになっているようなタイミング。
それは喜怒哀楽かもしれないし、複雑に混ざり合って忘れられずに心の中に残っている感情かもしれない。
そして、「名前をつける」という行為は「自分」を解釈する第1章で書いてきたように自分自身の認識を更新してくれる。
上書き、とも、アップデートとも言えるし、自分のしっくりくる捉え方を見つける行為でもある。

引用:第3章 過去篇・「今思えば」は魔法の言葉


10年ほど前に、相手の状況や抱えている想いを知らずに、私の主張だけを伝えて傷つけてしまったことがありました。あとから、その方の状況が大変だったこと、抱えていた苦しい想いを知ることとなりました。

なぜ、あんなことを言ってしまったんだろう」「あんなこと言わなければ今はもっと違った関係を築けていたかもしれない」。思い出すと、今でも胸が苦しくなります。

誰よりも私のことを理解してほしかった
きっと相手もそうだったんだ


今思えば……」あのできごとがあったから、人と接するときには「目で見えていない部分もちゃんと理解したい」と意識できるようになれたのだと思います。


それ、勝手な決めつけかもよ?

この本では「自分のこと」「今のこと」「過去」そして「未来」について、ひとつずつ丁寧に向き合っていきます。

ものごとの捉え方が変わると、今や未来の景色が変わります。景色が変われば、次にとる行動も変わります。捉え方で、いつも見ていた暗い景色にほんの少し光が差し込んでいるように見えます。

読者が、Twitterやnoteで感想を投稿しています。ハッシュタグ「 #それ勝手な決めつけかもよ 」で検索してみてください。読み終えた方の解釈を知れたり、著者である阿部さんとコミュニケーションがとれたり、読み終えたあとに広がっていく関係性を見ていると温かい気持ちになりますよ。

一気に読む必要はありません。あなたの歩幅に合わせて、そっと隣で寄り添いながら歩んでくれる存在です。少し立ち止まったときに、手にとってもらえたら。

あなたが捉えている、過去も、今も、勝手な決めつけかもよ?


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