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浜の真砂ーヤは尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ。

日本で泥棒の代名詞と言えば、鼠小僧か石川五右衛門か。
どちらも富める者から盗み、貧しい人々に分け与えたという伝説がある義賊。つまりダークヒーローとでも呼ぶべき人気。
「石川や、浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」
石川五右衛門の辞世を思い出し、その姿を妄想しながら、ゴーヤチャンプルーを料理した記録。


材料

ゴーヤ   半分
赤パプリカ 半分
玉葱    半分
豆腐    半丁
卵     2個
鰹節    好きなだけ
塩     適量
胡椒    少々
醤油    大匙2
胡麻油   適量

安土桃山時代に暗躍した盗賊団の首領だったと言われる石川五右衛門。
江戸時代から度々、物語の題材にされ、特に歌舞伎「金門五三の桐」で南禅寺の山門での「絶景かな、絶景かな」というセリフは有名。
ただ実像ははっきりしません。犯罪者だからというより当時の権力者、秀吉にとって都合が悪い存在だったのかもしれません。


豆腐をキッチンペーパーに包んで水切り。

生国についても丹波、遠江等々、諸説ありますが、伊賀の出身という説を妄想したい。理由は忍者だったという方が面白いから。それに鮮やかな侵入の手口などは忍びならば、お手の物。
伊賀で忍術修行していた五右衛門は師匠である百地三太夫の妻と密通。それがバレて出奔。そのお陰で命拾い?
というのも、織田信長が大軍で伊賀討伐。その時には五右衛門は伊賀から姿をくらましていたのでは?


わたと種を取ったゴーヤを塩水に5分以上漬ける。苦みを和らげ、軽く塩味を付けるため。

やがて秀吉の世となると、都に姿を現した五右衛門、手下達を引き連れて暗躍。どころか、派手な大名行列を装って堂々と大名屋敷に入り込んだなんて話もあります。
伝説や物語の中にだけ存在する人物ではなく、どうも実在したらしい。というのも日本に滞在していた貿易商、アビラ・ヒロンの「日本王国記」や宣教師の記録、公家の日記にも石川五右衛門に関する記述。


パプリカと玉葱を食べやすい大きさに切る。

秀吉を始めとする支配層にとっては面白い筈もない。自分達の屋敷は荒らされるし、痛快な義賊のように喧伝される石川五右衛門は何とも目障りな存在。
当時、秀吉政権は民衆からの受けはあまり良くなかったと思われる。新たな秩序を作り出すために刀狩りや太閤検地という急激な改革。更に朝鮮出兵。国内の戦どころか海の向こうにまで兵として親族を送り込まれた者もいたでしょうから、不満が高まっていたのではないか。


賽の目に切った豆腐を胡麻油で焼き色が付くまで焼く。崩れても大丈夫。気にしない。

大胆なことに石川五右衛門は秀吉がいる伏見城へ忍び込む。天下人の城から何を盗み出そうとしていたのか?一説には秀吉の甥、秀次の家臣から秀吉暗殺を頼まれたとも。
秀吉の枕元には千鳥の香炉。香炉の飾りの千鳥が鳴いて、秀吉は跳ね起きる。
「曲者だ、捕らえよ」
その声に応じて、五右衛門を組み伏せたのは仙石権兵衛秀久。漫画「センゴク」の主人公にもなっている人物。


豆腐を取り出して、野菜を炒める。

伏見城ではなく、前田玄以の手の者達により隠れ家を急襲されて一網打尽になったという説もあります。
ともあれ、捕縛された五右衛門一味、ばかりか五右衛門の母や子供等の一族もすべて捕らえられて、三条河原で処刑されることに。
処刑方法は釜茹で。それも単に茹でられる訳ではなく釜に満たされているのは油。天ぷらにされてしまうということです。
あまりの熱さに耐えかねて、五右衛門は共に釜に入れられた子を下敷きにしたとか、息絶えるまで子を頭上に抱え続けていたとか。どっちだろう。
五右衛門を茹でた釜、名古屋刑務所に保管されていたと聞きます。しかし戦後の混乱期に行方不明になってしまったとか。


豆腐を戻し入れる。

親族まで皆殺しという残酷さ。この処刑が行われたのは文禄三年(1594)
その翌年には秀次も妻妾、子供すべて処刑。もしかしたら暗殺依頼があったのは本当かも?


溶き卵をフライパンの片側で焼き、崩して混ぜる。

「石川や、浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」
これが石川五右衛門の辞世。
この言葉通りというべきか、それを越えているというべきか、現代の盗人は更に巧妙になり、現代の日本人は財産どころか健康や生命まで盗まれているのに気づかずどころか感謝している体たらく。
何のことかというと、、、これから現代社会への毒を吐きます。時には自身のガス抜きをしたくなる。


醤油を回し入れて、鰹節を振る。

ワクワクが始まった頃、同僚との会話
「いつお駐車するの?」
「私は打たないことにしました」
「ええっ!?」とのけぞる女性。
「今なら無料なのに」
だとよ。
無料じゃねえだろ。原資は我々が支払った税金だということがわかってねえのか。打たない者には税金を返して欲しいよ。
いいお薬を無料で施してくれる日本政府やパイザーとかモテルナーとかは何て慈愛に満ちているのなんて考えているのか?大間違いだ。
自分の財布から直接出ていないから無料のように勘違いしてやがる。税金というクッションを通しているから盗まれていることに気付かない。お目出度いことよ。
挙句に増税されるとなると、正に木を見て森を見ず。


浜の真砂ーヤは尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ

鰹節からいい出汁。醤油とよく絡まる。主役のゴーヤも適度な苦みが残る薄塩味。玉葱やパプリカも甘味を感じられる。豆腐と卵も組み合わせで良質なタンパク質が頂ける。

肝心のワクワクですが、案内の紙をよく読みましたか?治験中だとはっきり書いてあった。必ずしも効果があるとは謳っていないのに、大半の人が疑いもせずに駐車の列に並んだ。私は世界中を巻き込んだ壮大な人体実験だと思っています。
健康被害が出始めているし、もはやそれを隠しきれなくなっている。多くの日本人は健康や生命まで盗まれたということになる。それなのにまだ年寄りを中心に5回目だの6回目だのを打とうとしている人もいる。
権力者から少しばかり富を盗んだ石川五右衛門が可愛らしく思える。大衆から財産、健康、果ては生命まで盗んだ者達。
「大衆は小さな嘘より大きな嘘を信じる」と言ったのはヒトラーだったか。
そもそもコ▢ナ等ありません。目に見えないのをいいことにデタラメを広めた。仮に新たなウイルスがあったとしても風邪です。滅多に死にません。
そろそろ、大多数の日本人はそのことに気付いた方がいいですな。

なんてね。これはすべて私の妄想です。
それはともかく、浜の真砂ーヤは尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじをご馳走様でした。

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