フローラS(GⅡ)・回顧

フローラS、スカイグルーヴ◎でしたが、-14kgに嫌な予感を覚え、評価していた馬からのワイドも押さえましたが沈没しました。。

ちなみに今回の結果を受けての私のフローラS評は、、オークスに繋がらない結果です。これについて簡単にですが、説明したいと思います。

1:起こったイレギュラー

図1

今回の結果を見る限り、位置取りによる有利不利はありませんでした。それは上位の馬の枠・道中の位置取りに偏りがないことから分かります。

しかし、今回のフローラSでは例年にない、2つの大きなイレギュラーが起こりました。

図2

1-1:ペースのおかしな逃げ

今回、1,000m通過時点のラップを見た瞬間に「しまった、失敗した」と気付いたのですが、今回の逃げ馬シャンドフルールに乗っていたのは田中勝春騎手ですが、この騎手、体内時計が狂っている(=逃げがヘタクソ)んです。

自分が考える「逃がすとおかしなことになる騎手」というのがいまして、古川吉洋騎手、藤田菜七子騎手、田中勝春騎手、三浦皇成騎手の4名です。

古川吉洋騎手
サトノフェイバーが代表的ですが、巴賞で函館洋芝で59秒で逃げる暴挙。別に競られているわけでもないのに何でこのタイムで逃げたのか皆目分からず。。最下位に沈みます。正直その後ずっとこの人を乗せている陣営も意味不明だなと思った次第です。

藤田菜七子騎手
特にこの馬、というのはなく、逃がすとおかしなペース(というかかなり流れる)になりやすいなという印象です。

田中勝春騎手
2018年の中日新聞杯でのマイスタイルの逃げを見て「ペースを考えられないヘタクソだな」と思った記憶があり、函館記念で本命にした時もピンかパーくらいに思っていました。この時は幸い後続がついていけないレベルになったことで押し切れましたが…。

三浦皇成騎手
そこまで下手だとは思わなかったのですが、葉牡丹賞でのアマゾーヌでその印象が大きく崩れます。不必要なまでのキツイペースをつくり大敗。それ以降、アマゾーヌはレースには出るものの、レース前からイレこむなど、完全にレースを嫌がって走らなくなっています。

と、まぁこの逃げヘタクソ四天王の1人が田中勝春だったわけですが、このことをすっかり忘れており、おかしなペースを作り上げるということをすっかり忘れていました。

いくら馬場が良い東京開幕週とは言え、2,000mでこんなペースで走れば流石にどの馬もキツくなります。

1-2:強風と巻き上がる砂

最後の直線に入った時に、何が起こっているのか一瞬分からなくなった方も多いことでしょう。画面が暗いわ、何かが横殴りで吹いているわ。。

キャプチャ2

一瞬、「え、雨??」とすら思いましたが、かなりの強風でダートの砂が巻き上がり芝コースに飛んできました。これがタフな状況に拍車をかけることになりました。

以上2つが今年のフローラSで起こったイレギュラーです。

2:問われたタフな適性

先に述べたイレギュラーの発生により、レースは例年求められる適性とは全く異なる、「タフさ>スピード」勝負となります。

各馬の上がりを見ればこのことは歴然です。

図3

35秒台は10頭、それ以外は36秒~37秒という馬までいる始末です。

最近の東京競馬場の2,000mでこんな上がりが掛かったレースってあったっけ?と調べましたが、

2019年6月15日  ジューンS ※不良馬場
2019年6月23日  1勝クラス ※稍重
2019年10月26日   2歳未勝利 ※前日降雨、稍重でHペース
2019年11月24日 2歳未勝利 ※前日土砂降りで重馬場
2020年2月22日  フリージア賞 ※開幕最終週かつ前日降雨
2020年2月23日  2勝クラス ※開幕最終週かつ前日のレースで馬場傷む

という具合で、とにかく雨が降った状態で走っているのとほとんど変わらない状態だったというわけです。

思い出しても見てください。ウインマリリンはタフな中山コースで実績を残してきた馬です。上がりがかかるレースには慣れていますし、内枠でコースロスなく回ってこれています。

そしてホウオウピースフルはブラストワンピースの妹ということもあり、これまでの戦績から、マイルのスピードにはあまりついていけず、スローのレースに強い傾向にありました。つまり長距離に強いタフネス寄りの馬です。

このため、2頭が来た時点で、「あ、これ上がりが掛かっているな、35秒台だな」と時計を見ずとも即座に分かりました。

以上の2点から、フローラSの結果は例年とは全く真逆の適性が問われるレースになったと言え、オークス当日にまたワケの分からない大暴走逃げでも怒らない限りは、再現性はない、つまりウインマリリンはオークスでは消しで良いのでは?と考えます。

世間的には「ウインマリリン強い!」という風潮が見られますので、オークスでは多少なり人気になることでしょう。しかし、今回の結果を考えると「危険な人気馬」でしかないと考えられるわけです。

もちろん、未だにスピード勝負を経験していないため、対応してくる可能性がないとは言えませんが、オークスとは全く違う適性が問われた以上、今回の結果を以て「オークスでも期待できる」という考え方は誤りなのです。

馬券で儲けるなら、こうした世間の風潮に対して疑問をなげかけることが大事だったりします。。。

阪神JFでリアアメリアは本当に強いのか?と疑いました。結果馬券外に吹っ飛びました。

菊花賞で4、5着に来た条件戦馬(ディバインフォース、メロディーレーン)は展開に恵まれただけでしょ?と疑いました。2頭共に未だに自己条件を勝てずに彷徨っています。1頭は背伸びして格上挑戦ばかりしています。

デイリー杯2歳Sは前潰れの競馬、後ろから来たレッドベルジュールは展開に恵まれただけでは?と疑いました。スミヨン騎乗で3番人気でしたが馬券外に吹っ飛びました。

マイラプソディは本当に強いのか?と疑いました。馬体は素人目で見ても確かに良かったのですが、共同通信杯は馬券外に吹っ飛び、皐月賞も大敗しました。

レースの本質を掴めば、こうした疑いの結果、馬券の妙味にあるつけるのです。


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