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こんにちは
Ayuraです。

今回は普段鑑定で使っているリリスという感受点についてお伝えいたします。

私は鑑定において小惑星や感受点を比較的重要視しています。

本来小惑星などは、10天体と同じようには扱いませんし、プラスされる要素であり、お料理でいうところの薬味やトッピングのようなところがあるのですが、私の場合は考え方が少し違っています。


勿論10天体と同じような扱いではないのですが、天体同士のアスペクトにも似ているような感覚で扱っています。

小惑星や感受点は確かに薬味やトッピングのような関わり方ではあるのですが、それがそのお料理の味や印象を大きく変えてしまうように、小惑星も天体と関わることで、人生の行動や表現、または感じ方、受け止め方を大きく変えるものだと思うのです。

それはつまり、その人が感じる人生そのものに変化を加えるものだと考えています。


例えば今回取り扱うリリスに関しては、私が鑑定をさせていただいた方でも、多くの方々に、強い力を発揮しているポイントだなという印象でした。

私自身も折に触れて自身の出生図を見返すのですが「これはリリスのなせる技かな?」と感じることがよくあります。


もちろん小惑星や感受点の力の出方は人によって大きく変わりますし、確かにその現れ方は微細な変化かもしれません。
ですが、深層心理の部分に大きく影響を与えるのです。

とくに月に関係するリリスは、人間の創造性や性や衝動にも強く関わっていますから、究極の自分がとる選択を示すこともあるのです。


ですから私は鑑定の際に重視して読むようにしています。


ちなみに採用しているのは、月の遠地点「ブラックムーンリリス(トゥルー値)」です。

こちらの説明をお伝えいたします。

ホロスコープの中で、リリスと呼ばれるポイントはいくつかあります。


小惑星リリス


まず小惑星のリリスです。
小惑星のリリスはリリトとも呼ばれています。

火星の軌道の外側(木星と火星の間)の小惑星帯にあり、25歳でこの世を去ったフランスのクラシックの作曲家であるリリ・ブーランジェから名前をとっています。

この小惑星リリスは、占星術では無垢な原始の女性性、永遠の純粋な少女という意味を持ちます。

リリ・ブーランジェが2歳から才能を開花させ、生涯その感受性を音楽へ捧げ続けたことを想像するとこの小惑星の意味はわかりやすいかもしれません。


月の遠地点リリス

そして次にブラックムーンリリスという感受点について。
こちらは私が採用しているもので、これは更に二つに分けることができます。

ブラックムーンリリスは、別名月の遠地点とも呼ばれています。
月が地球を周回する時の軌道は、楕円形になっていて、月と地球の距離は常に一定ではありません。

月が一番遠くなる場所を月の遠地点と呼んでいるのです。
(逆に月が一番近くなっている時に起こる満月は、スーパームーンと呼ばれています。ホロスコープ上では太陽とリリスが重なった状態で月とオポジションになっていると思います。)

この月の軌道には揺らぎがあるため、その軌道を平均化させた値をミーン値、本来の揺らいだままの軌道をトゥルー値と呼んで分けています。

私はそのままのトゥルー値を採用しています。


このブラックムーンリリスの意味は創造性や性、魅力、解放というものです。


まずマークにも意味があるのですが、これは物質世界や現実の上に立つ心を意味します。
もしくはこの現実世界よりも上昇した心を示しています。

現実的なこと、物質的なこと、この世界で繰り返されることと向き合い見つめられる心がブラックムーンリリスなのです。

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小惑星のリリスが示す、永遠の少女である女性性は、ある時大きな壁にぶつかります。無垢なままで居たかったのに、この物質の世界に永遠は無いということに気がつくのです。

それは、この世界が陰陽両方の性質で成り立っているからです。

陰の性質である女性性は必ず陽の性質である男性性と向き合う時がきます。
その時に、純粋な自己(女性性)のみであり続けることはできません。


本来それは悪いことではありません。
物事はこうして陰陽のバランスをとりながら融合していき、成長していくからです。
何かを受け入れることによって起こる、純粋な自己の消滅は、私たちの人生のどの場面でも起こることです。

ですが女性性は陰であり、受容することが多く、純粋な男性性を受け入れる際に大きく傷がついてしまうのです。
そしてそれは耐えがたく、この世界へ生まれたことへの怒りや苦しみにも似ているかもしれません。
悲しみでもなく、元には戻れないことに苦悩する感情でしょう。


それを乗り越える力がブラックムーンリリスには秘められているのです。


受け入れ生み出すことは、痛みを伴いますが、それはとても美しく、この世界を愛で包み込みます。

自らに眠る女性性も男性性も受け入れることで、新しい何かを生み出すからなのですが、生み出すそれらが、きっと愛であり命でもあるということです。


苦しみも、綺麗事なども全て終わった世界がブラックムーンリリスなのです。


ここには「それをしないといられない」という強い衝動性と、自分のために生み出す何か、この世界を生きるために必要なこと、様々なことへのヒントが隠されています。

なので、私はこのブラックムーンリリスを採用しているのです。

ちなみにもう一つあるリリスは、正に痛みや苦しみの段階を表現するリリスです。
人間の奥に潜む強い残虐性を表すリリス。
ダークムーンリリスと呼ばれているものです。

これは痛みを乗り越える前の段階であり、苦しみや苦悩や攻撃性という意味があります。


これらのリリスは、全ての人にあるものです。
無い人などはいなくて、誰にでも、あるもの。

誰の心の中にも、光と闇があり、痛みと解放があるのです。
そういったことを客観的に見るためにも、私はホロスコープで小惑星や感受点を重視して鑑定しています。


Ayura'sWords









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