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シニアの「身だしなみ」は社会との接点を作る接着剤
映画「マイ・インターン」をNetflixで観た。2回目だ。1回目は公開当時にの2015年頃だ。年が近いアン・ハサウェイの視点で観て、仕事と家庭の両立の難しさや、アン・ハサウェイが寝る前にベッドのPCでNetflixを観ようとする姿を見て真似したりしていた。
2023年、今度はロバート・デニーロ視点で観た。今度は80歳まで働くための参考にしたかったからだ。なぜなら、私は今大学で80歳まで働く方法を研究しており、その例としてクラスメイトに紹介してもらったので、久しぶりに観ることにした。
ロバート・デニーロ演じるベンは70歳。既に仕事をリタイアしているが、仕事が無い生活は心に時間を持て余して、毎日やる事を探している。ある日、スーパーにあったチラシを見て、スタートアップ企業のインターンに応募し、働き始める。最初は上手くいかない事もあったが徐々に実績を重ね、最終的には社長ジュールスの仕事をサポートするポジションを確立することとなった。
映画中のベンを観察する事で学ぶ事は沢山あったが、一番印象に残ったのはベンの「身だしなみの良さ」だ。
「身だしなみの良さ」のポイント
勤務時には上質なスーツに身を包んでいる。
家のシャツは全てアイロンがかかっている
靴も手入れをされている
毎日髭剃りをしている。
髪をセットしている。
Chat GPTにも聞いてみたら、「1.老化による身体機能の低下」「2.社会的な環境の変化」「3.価値観の変化」により身だしなみに気を使わなくなる可能性について書いている。
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身だしなみについて、中高年の傾向をワコールの調査結果を調べてみたところ、「身だしなみ」は同世代間の社会的比較において「老化」を象徴する重要な基準であるかも知れないと書かれている。しかも「身だしなみ」に配慮のない人物に対して、同じ中高年同士の間でも厳しい評価がなされる事があるので、中高年の暮らしの中で社会との接点を持つ際にとても大事な要素だと考えらえる。
「身だしなみ」に配慮のない人物に対しては、不精、だらしないといった当然の印象に加え、「痛々しい」「みじめ」「あのようにはなりたくない」といった”哀れさ”、さらには"老化”、”教養欠如”、”図々しさ”などのイメージを感じ、また、男性の派手な姿や地味すぎる格好は”危険”といった印象にも繋がっていた。
ベンの場合、面倒なワイシャツのアイロンがけもするし、靴だってピカピカに磨いている。また、規則正しい生活を送っており、自炊をして野菜を食べる等食事に気遣っているし、定期的に公園で太極拳をして運動しているから、昔の服は太って着れないなんて事もなさそうだ。それに、メンタルもしっかりしているから、「心身共に健康」で、行動にムラがなく、身だしなみへの気遣いを継続して行う事ができると思った。
心身共に健康なポイント
睡眠
きちんとベットで寝る
同僚が家に住み始めた初日に、話が盛り上がりそうだったが、自分の体調を見て判断し、寝る。
掃除
家の中は綺麗に片付けられている。
食事
スーパーで材料を買って来て自炊をしている。
運動
公園で太極拳をして運動をしている
社会との接点
どんどん外に出ていった。
雨の日でも毎朝7時15分には近所のスタバへ行って新聞を読んでいた
いつも機嫌が良い
上司(ジュールス)からの、自分に対する扱いが少し雑でも、不安になったり不機嫌になる事なく平穏を保っている。
配属当初、指示をメールですると言われたのに、なかなか来ないが、待っていた。
行動力がある
ジュールスに仕事を与えられない間、他の人の手伝いや誰も手をつけなかった片付け等の行動を起こして、会社へ貢献する。
入社する前も、ゴルフ、読書、映画、トランプ、ヨガ、中国語教室、料理教室、園芸など新しい事にチャレンジしていた。
謙虚である
褒められたり、抜擢されたりしても、調子に乗ったりせず謙虚でい続ける事。
親切である
部屋探しをしている同僚を家に住まわせてあげる。
年上ぶらない
求められるまでアドバイスをしない。
年寄り扱いされても、怒らない
ベンは、この他にも強みがたくさんあるが
まずはこの自己管理能力を高めることで、80歳以降も働く準備をすることができるのではないかと考える。
また、身だしなみを整える事は、心身共に健康でいないと継続ができないと思った。身だしなみを整える事が、社会との長期的な接点を作るための良い接着剤なのでは無いかと思う。
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