なんとなくのエモさと。

YouTubeでオススメに、卒業生が歌う「旅立ちの日に」が出てきて、なんとなく見てみたら普通に感動してしまった。

と同時に、自分の学生時代が2度と戻ってこないあの絶望感を久しぶりに味わう。

ちょうど一昨日、初対面の社会人1年目の男の子に「小中の彼女は正直あんまり意味ないじゃないですか?そんで大学になると急に男はみんなヤルことに夢中になって、それが目的になる。そう思うと、高校の頃、1年間も手を出さずに付き合うっていうあの感じ、すごくないですか!?」って言われて、「うわっ!?ホントじゃん!?!?」とめちゃくちゃ驚いたばかり。

やっぱり高校生がいっちばん甘酸っぱい青春生活を送れる尊すぎる3年間なのではないかと再認識した。

高校生当時の私は、女子校という環境に絶望していて、それはもうとてつもなく。もともと人一倍少女漫画オタクで少女漫画の世界観に憧れていた私は、高校に入学した日に女子しかいない体育館を見渡して「気持ち悪っ……ムリだ……」と白旗を挙げている。入学して1時間も経たずに。

なんとなく初めの1ヶ月は高校に通うも、やっぱりトキメキ〜キラキラ〜トゥンクトゥンク〜キャッキャッアハハ〜〜みたいなザ☆青春はかけらもなく、「あゝ、人生でいっちゃん貴重な3年間をムダにした。おしまいだぁ……」と絶望が積み重なっていく日々。

ただこんなこと言ってるが、当時の私は結構男の子が苦手というか、同年代の男の子が怖くて仕方なくて顔すら直視できずに俯くことしかできなかったから、共学に行ってたら行ってたで違う苦痛を味わっていたのだろうけど(笑)。

そして女子校は女子校で違う楽しさがあったし、友達はマジでダイスキだったし、担任をはじめほとんどの先生たちもとってもスキだった。けど、少女漫画オタクで夢見る少女だった私には物足りない……というか完全に欲しいものが欠落していて絶対に手に入らない環境というのは、より妄想を膨らませてしまう。共学が羨ましくて羨ましくて発狂しそうなほどだった。マジで。

とりあえず、勉強も部活もなんにも手につかなくなって、気付いたら学校に行くこと自体が恐怖でしかなくなっていた(女子校だからってわけではなくて、幼い頃からのいろんな積み重ねによって我慢してたものが爆発した結果)。

こっからはもう
\ハロー☆不登校!おいでよ、社会不適合者の世界/
って感じで、どんどんどんどん転がり落ちていって、お昼に起きて夜にお家を出て朝に帰宅しての毎日。気づけば、2度転校3回留年の高校6年生が爆誕!!!

まあ、でもいま振り返ればこの6年間マジで辛かったけどマジで楽しかった。ちょっと特殊だけど私にとっては青春以外の何モノでもない、めちゃくちゃ大切な尊い思い出となっている。この期間に出会えた人たちは、おそらく未来永劫、私の中の特別枠に居続けることだろう〜〜。

さて、かなり話が脱線したけど、ココで冒頭の大学生に毛が生えた青年の話に戻ると。

つまり、私はこの尊すぎる交際チャンスがあった高校生のとき、そんなウブで甘酸っぱい男女交際の思い出は一切ない。ということ。

それに対する憧れを27サイにもなって未だに引きずってしまっているから、時々ふと学生時代をもう2度と送れないという現実に対して、シにたくなるくらい絶望することがある。

そして私の時間はおそらくあの頃でずっと止まってしまっていて、いつまで経っても27サイらしくなることができない。アラサーなのに中身が高校生のままはマジでキツイ。。。私自身も周りも。ツレェ。。。

だから私は今日も少女漫画に齧り付く。グッバイ現実。夢の世界へさあ行こう。

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