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まあ、なんとなく



子供のお父さん。
元カレ。
元旦那、ではない。
なんと呼べばいいのか今だに不明の男。

出会い

彼との出会いはマッチングアプリだった。
前回話した話から私はもう恋愛はしばらくいいや、と思って1年は1人の生活を楽しんで暮らしていた。
年齢も28になって今考えると正直焦りと不安と恐怖にかられていた。途方のない一人暮らし。家に帰っても誰かいるわけでもない。ご飯を作っても美味しいと言ってくれる誰かがいる訳でもなく。私は特別仕事に情熱があるタイプでもなく、ただ自分の心の余裕が保てる程度に仕事がしたくてずっと掛け持ちフリーターをしていた。そんな生活が一生これからも続くのか?と思うと私は急に怖くなった。1人が辛かった。だからマッチングアプリ、また私は恋愛に逃亡した。

はじめてするマッチングアプリ。連絡を取り合うのがめんどくさくて、フィーリングが合いそうな人とはすぐにあった。確か、2〜3人には会ったのか…??何人かに会うと取り繕うのもだるくて、初めましての連絡もめんどくさく、この会話何回目だよ!とか突っ込んでいるのが虚しくなり、もうこの人で最後にしようと思って会ったのが彼だった。彼の写真が元カレに似ていたからいいねした。はじめましてがめんどくさくて、こんにちは!とかじゃなくて彼の写真の何枚目かに映っていたAKIRAの言葉をそのまま送った。そしたら返事がきた。絶対こいつ変なやつ!そんなことから意味不明な会話は続き、家が近いこともわかり2日後とかに即行で会った。第一印象は実物は全然元カレには似ておらず、クソだせえ柄シャツでひょろっとした天パ男がきた。そのひょろ男は上野にあるちょうどいい居酒屋に連れてってくれた。関西の人間で、本当に変なやつだった。私も西の人間だからか気もあって話が弾んだ。東京に来てしばらく1人になって久しぶりに誰かと楽しくお酒を飲んで私は舞い上がった。帰りにはデロデロでくそ吐きそうになりながら帰った記憶。

その後もまたすぐに会って共通の好きなアニメがあり映画に行ったりよく飲みに行ったりした。全然恋愛感情はなく、めっちゃちょうどいい飲み友達見つけた!と思っていた。と思う。好きだったのかもしれない。私はいつも恋愛感情がよくわからない。だけど彼から告白されたものの、やっぱり友達としか見えなくて、考えさせてほしいと言った。が、そのあと彼が「全然ええで。何年でも待つわ。」その言葉にやられた。ちょろい。あぁ、なんてちょろい女。私は昔からちょろ女だった。そしてまぁなんとなく付き合うことした。

まぁなんとなく交際スタート

やっぱり友達としても楽しかったから付き合ってもまぁ楽しかったが、なにか自分の中でのなにか違和感があった。でも、見て見ぬふりをした。すると、付き合って3ヶ月くらいして彼の方から「一緒に住みたい。結婚をしよう。」と言われた。私はものすごく早くて驚いた。正直な気持ちすごく嬉しかったがやっぱり自分の中に違和感はあった。本当にこの人と結婚するのか?とかなんかちょっと違う気がするなぁ、とか。でも年齢的にもこの人断って、またこのあと1からスタートさせて恋愛して結婚して〜を想像すると、私は浦島太郎のように玉手箱を開けたお婆さんになった気持ちになった。だから嬉しい気持ちのままにいいよ〜って答えた。そして私は何よりももうひとつ惹かれたものがあった。それは彼が仕事でオーストラリアに行くという話があった。私は海外に住みたくてワーホリしようかなぁなんて思っていてそんな話を彼にしていたら彼も偶然にも将来的にには海外で働く希望があった。だからすごくそれに惹かれた。今思えばそこへの気持ちが8割だったかもしれない…。とりあえず結婚に向けてこれからの話を話し始めた。するとその矢先に彼と急に連絡がとれなくなった。


つづく

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