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雨の日

もう何度目の失敗

私が決して超えられない壁

「誰かの大切な人に」

分かっていながらいつも一歩手前で許してしまう

生ぬるい部屋の中

今この足元で延々と寝続けるこの人も

ただ通り過ぎるだけ

この部屋を出た途端にもう他人

そんな結末を知っている

どうしてどうして毅然と立ち向かえない

どうしてそんな簡単な判断が鈍る

もうこの繰り返しはいやだと心底願っても

どうして


私にほかに与えられるものがあれば

私にほかに求められるものがあれば

いくらでも違う明日はあった

こうなったのは私のせいだ


怒ってない

ましてや責めてなんかない

けれどまた伝え方を間違えて


自信があるのかないのか

強いのか弱いのか

優しいのか冷たいのか

わからない人

心に引っかかって

思い出すたび危うくて

なのに最高に穏やかな時間を過ごせた人

永遠には程遠い

ひとときの夢でした





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