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短歌201207くぜり【解説】

「鳥の棲むさ青の空には陰なくてくぜり聴きつつ穏しき真昼」

さ青…さを
くぜり…鳥のさえずりのこと。漢字にすると「口舌り」「口説り」
口説りのほうがイメージに近いです。

この歌どう思われますか?
私は、自分で作っておいて何ですが、好きじゃないんです。笑

歌の意味は、「ある日の真っ青で雲ひとつない空。鳥が棲む空。全く陰がないではないか。鳥がさえずっている。なんて穏やかなまっ昼間だ!」
でしょうか。笑

文語で作るとああなってしまう(しまった)んですね。
一見まとまってるように見えますけど、ちょっと大仰じゃないですか?
そして「裏」がないんです。余韻のようなもの。
で?って感じの歌です。
私なりに「真っ青な空」「陰がない!」「なんて穏やかなの?」と感動はしてるんですけど、歌まで「陰がない」ような気がするんです。

口語で作るとどうでしょうね?
逆に、もっと余韻や想像力を持たせることができるように思うんですけど、一度固まってしまった歌を解体して組み立て直すのは難しい(んじゃなくて、気持ちがめんどくさがっているだけ)です。今は……

何年も「持ってる」案件(?)です。





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