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心が休まる

一昨年の話くらいで今さらなのですが、ビリーアイリッシュがトゥレット症候群だとインタビューで答えてましたね。そのインタビュー番組をYouTubeで観ました。
自身のチックに対する対処法はあって、事前収録だとその部分をカットできるのですが、事前収録なしということを知らされないまま収録が進んだ時、症状が出てしまったまま放送されたと言ってました。
その時に、「ビリーの変な顔」という悪意に満ちた冷やかしで、自分の顔がネットで広がるわけです。
日本と違って、その広まり方も言われ方もきっと尋常じゃないと思うんです。
でもビリーは、ファンの中にも同じ症状の人がたくさんいると知って、わたしもそうだったのって言われる度に心が休まるって言ってました。

この「心が休まる」っていう表現(日本語訳だけど)、とても分かるなぁと思いました。

わたしが診断された時、周りには誰1人そういった人は居なかったのです。とても心配してわたしのためにたくさんの優しさをくれた人はいて、会えなくなった今でもとても感謝していて、いつかまた会ってもう一度ありがとうと言いたいけれど、その優しさの中でも、どうしても孤独感は抜けませんでした。

主治医の先生も、信頼はしているけれど、双極性障害ではないんですよね。

わたしがその孤独から抜け出せたのは、同じように悩んでいる人と共感できたこと。心が休まる、まさにそれでした。

とても有名な方がこうやって告白することで、勇気づけられるというか孤独じゃないって思えること、めちゃくちゃ救ってくれていると思うのです。

初めて精神科に行って、20分程度の問診のあの時間で、自分のことや生活やあらゆるものが一気に変わって、さぁ今すぐ受け止めてくださいって、到底無理な話であって。
20分という短い時間でも、人生はコロッと変わる。
今までやってきた「あゆみさん」という人間が、どこかに行っちゃうのです。

なんというか・・・。待って待ってどこにも行かないで!って隅っこで思ってた気がする。

わたしは脳波の検診とか、そういった検査はしていないのです。
問診のみ。1回15分程度のお話のみ。
もしかしたら双極性障害ではないのかもしれない、ただの嫌なやつかもしれない、脳波を調べてみても何も変わらずなんでもない棒人間。
もしそうなら、この1年間のわたしはなんだったのかって、それこそ消えてなくなりそうです。
だから、そういった検査を受ける勇気が出ないのです。

本当は、きちんと受けて、結果を受け止めるべきなのだろうけど。
自分と向き合うのは、ちょっともう疲れてしまったよ。
だけど、いつかは受けようと思うのです。きちんと向き合わないと。人生後半。
こういう時に、有名な方のカミングアウトって、とても後押ししてくれると思いました。
世間にはさ、いろんな人がいるんですよね。ぐるっと丸めて世界が成り立っている。


こうして時々複雑な気持ちに感慨深くなりながら、今日もポケモンに色とりどりのボールを投げ続けようと思います。

わたしはいつだって、元気なのである!!