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忘れたっていいのかも

健忘。とてもパワーワードだと思うのですが、この1〜2ヶ月ほど、実はちょっとひどいのです。
あぁ買い忘れた。
芸能人の名前が思い出せない。顔は分かるよ顔は!
なんだっけアレ、そうそうアレアレ。
アレ食べたい。
そんなことは誰でもそうで、もちろんわたしもそう。加齢により加速していくものだとも思う。
でもわたしの忘れっぽさはその範疇を超えているようで。

前の職場、その前の職場、なんならその前の前の職場、よく一緒に仕事の後に遊びに行った同僚、休みの日に遊んだ同僚、人っ子ひとり名前が思い出せないのです。ひどい時には顔を思い出そうとしても灰色っぽい肌色になります。それでも名前が出てこない。
これはさすがに・・・と思ったのが、10年以上の付き合いがあるちょくちょくうちに様子を見にきてくれている知人の、名字が思い出せなかったこと。思い出しても漢字が思い出せなかったこと。

そして先日の通院日、いつも降りるクリニックの駅、階段を上がって改札を通った瞬間、「あれ?ここでいいんだっけ・・・?」って時が止まりました。立ち尽くしてしまい、そういう時って本当に映画やドラマのように周りのざわめきが聞こえなくなる。
幸い知人がついてきてくれたので、確認しました。「そうだよ」と言われたので、無事に大正解。

例えていうなら、テロリスト対刑事の映画で、大型ショッピングセンターの広場の真ん中で、
「お前は・・・何者なんだ!」
って、顔が分からない犯人と電話するやつ。
そういうシーンって、周りのざわめきが少なくなって、だいたいカメラがグルッと刑事の周りを一周しますよね。
それです。そんな感じなのです。そうだな、西島秀俊あたりが妥当。犯人は藤原竜也かなー。爆弾仕掛けるやつね。
何この分かりにくい例え。なんとなく分かってくれる人がいれば幸いでございます。

なんなんだこれ。なんだこれ。思い出せないにも程があるし、これはドラマじゃなく現実・・・のはず。今まで何度も同じことがあったけど、こんなに如実に感じたことはありません。

その一連の流れと思い出せないことを、クリニックのいつもキュートな先生に伝えたら、やっぱり解離性の症状だそうです。なんとなく、そんな気は自分でもしてたんだ。

どうやらその症状は出やすい人と出にくい人がいるそうで、わたしは出やすい人みたいなのです。
前に通ったカウンセリングの影響もあるんですか?って聞いたのですが、それはなんとも言えず、もしかしたら多少なりとも影響があるかもしれないけど断定はできない、そんなところでした。

「これを解決するには、カウンセリングに通うことなんですよねぇ。うーん」
と先生は一緒に悩んでくれたので、それだけでわたしはありがたいのです。3分くらい。3分でもわたしは嬉しい。カップ麺とウルトラマンのタイマー。

「うーん、困ったちゃんだなぁ」という自分と「へーぇ」という自分。
この2つの両立もとても気持ち悪く居心地が悪い。

このまま忘れていってもいいかなっていう気もするんです。
未来に持っていきたいものなんてないし、守るべきものもない。忘れても問題ないんじゃない?
あ、でも今まで聴いてきた音楽は未来に持っていきたいかな。

いつもの駅が分からなくなりそうだったらメモに書いて持ち歩けばいいだけ。
「この駅で!ここを!曲がればいいのです!!」太めの筆ペンで圧をかけて。筆ペンの圧ってかなり高いですよね。

忘れることも、人間の特権。
でもこれからまた社会に出ると考えると・・・。それは怖いことじゃないかい?
だけど対処法もたくさんあるよね。

なんか疲れた。
しばらくはゴロゴロダラダラバリバリします。
あっ最後の音はポテトチップスね。しあわせバター、めちゃ美味しいよ!!
しかも限定、バター20%増量見つけた!