【11作品目】ヴィンセントが教えてくれたこと
こんにちは!
映画鑑賞が趣味で2022年は120作品を観ていましたAyumiです。
今年は観た作品の概要を整理するためにも簡単な記事に起こそうと決意いたしました。2023年11作品目は「ヴィンセントが教えてくれたこと」です。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」はどんな作品?
この映画のあらすじは以下です。
アナーキーな老人といじめられっ子の物語です。
しかしこの老人、ただものではありません。ラストの展開にうるっと泣きそうになるでしょう。
映画序盤は、破天荒な老人という印象が強いですが、後半でヴィセントの真の姿が明らかになっていきます。
本作のテーマは映画冒頭で語られる
老人と少年の出会いは、少年家族が老人ヴィセントの隣の家に引っ越してきたことから始まります。
引っ越してきた晩、オリバーが母マギーにある本を読み聞かせ感想を述べます。
ちなみにオリバーが読んでいる本は、シェル・シルヴァスタイン作「おおきな木」です。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」おすすめポイント
おすすめポイントは以下です。
こんな感じでしょうか。
▼YouTube予告編はこちら
この映画のラストを感動的に飾るには、本作の第一の主人公ともいえるヴィンセントの素行ぶりを知る必要があります。
いかにアナーキーな老人であるか、彼の素行を以下箇条書きします。
こんな性にも生活にも乱れた老人に、子守りを依頼するのは非現実的ではありますが、あくまでも映画の世界なので。
しかし、普通の人間が「聖人(優しい人)」であったと結論付けるのでは説得力に欠けます。
だからこそ、破天荒な彼のキャラが必要だったのです。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」印象に残ったシーン
印象に残ったシーンは以下です。
この映画最大の盛り上がりポイントです。
「聖人とは何か?」という授業で、身近にいる聖人について発表するという課題が出されました。そこでオリバーは、ヴィセントを聖人としてあげます。そこでのスピーチです。
スピーチの内容は以下です。
ざっと箇条書きにするとこんな感じです。
彼にとっての聖人とは、「諦めず」「自分と人のために戦い」「犠牲をいとわない」人物のこと。そして、聖人も同じ人間なのだから欠点もあると主張します。
ヴィンセントはただの飲んだくれ老人ではない
ある一点から彼をみると、お金にも汚く酒に溺れる破天荒な老人です。
彼をみて好意的に思う人はいないでしょう。
しかし、彼の行動を細かくみていくと小さな優しさが散りばめられているのです。
施設に入院する妻のもとに通いながら8年間洗濯を行ったヴィンセント。真のいい加減な人ならここまでしません。
嫌々ながらもオリバーの子守を引き受けたヴィンセント。適当な場面はありつつも、大人の世界に連れ込みオリバーに様々な教訓を与えます。
この映画の最後には、誰もがヴィンセントを好きになるでしょう。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」こんな人におすすめ!
「ハートフル・コメディが好きな人」「テンポよく鑑賞したい人」
そんな人向けです。
102分と長過ぎない尺なのとギャグが所々にあるためテンポよく鑑賞することができます。
破天荒老人と少年との掛け合いが面白く、父子関係とは違った魅力を感じます。
総評
本当はいいヤツなのに恥ずかしいのかふざけてしまう男
ヴィンセントに対してそんな印象を抱きました。
第一印象や外面で、その人の人格を決めてしまうことはよくあることです。その時に感じ得た印象は、経験を重ねた人程ズレることはないと思います。
しかし、ほんの少し視点を変えるだけで新たな一面が見え「悪い人」に寄り添えるかもしれません。
そしてもうひとつ、本作で重要なことは「与えること」です。
お金に汚く酒に溺れたヴィンセントが最後救われたのは、その過程の中で他者に与え続けていたから。
身近にいる聖人についてのスピーチ内でその内容が語られています。「諦めず」「自分と人のために戦い」「犠牲をいとわない」それがヴィンセント(聖人)なのです。
◎公式サイトはこちら
>>ヴィンセントが教えてくれたこと
以上。
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