子連れ単身赴任→「子置き」海外単身赴任の経験について(2)

はじめに

自己紹介・プロフィールにも書かせて頂きましたが、私は10数年前、育休明けで子連れ単身海外赴任を開始し、結果的に「子を日本に残しての単身海外赴任」となりました。(写真は当時。娘がまだちっちゃくて懐かしい😊)
幼児を残して母親が単身海外赴任をする例は少ないらしく、これまで経験談を話す機会も多く、参考になったと言って頂きました。
私自身、振り返ってもその選択に後悔は無く、その頃の経験は私にとって大きな財産となっていますので、当時の経緯や、思ったことなどをキャリアと育児に関する選択の例の一つとして、共有させて頂きたいと思います!

その(1)では、決断までの思いや家族の反応などを書かせて頂きました。
今回は、家族からどのような支援体制を取ってもらったのか、生活基盤立ち上げまでの経緯などを書きます。

支援体制の構築

元々は自分でできることは自分でやりたい派だし、人に手伝ってもらうことには遠慮しがちな性格でした。ですがキャリアと育児との両立にはそうは言ってられない、と腹をくくり、義両親含めて「差し出してくれる手(リソース)は遠慮なくどこまでも使わせてもらう」と開き直ることができました。

夫、ばあばズ、じいじズ、おじちゃんによる1歳児育成体制

幸い私の両親が私の職場通勤圏内に住んでいるため、私たち夫婦は両親宅から徒歩圏内に住むこととしました。また、義両親宅も近かった(電車でも車でも40分ほど)ので、双方の「ばあばズ、じいじズに」色々とお願いすることが出来ました。
さらに私の弟(10歳下なので未婚、実家暮らし)も、「おじちゃん」として後々まで娘の遊び相手として大活躍してくれました。

娘が1歳になる月に職場復帰し、同月下旬には現地(バンコク)に出発。
同時赴任では無く、現地の生活基盤を整えるため私が先行渡航したため、早速、1歳児と母親が1カ月程度離れることになったのですが、以下の体制で乗り切りました。
● 平日昼間:地元の短期保育園に入園し、娘は概ね楽しく通園。
● 平日夜:娘は私の両親宅に寝泊まり。
(保育園お迎え、夕食、お風呂、寝かしつけなど。感謝しかありません!)
● 金曜夜~月曜朝:金曜夜に夫が迎えに行き、週末は自宅で夫と過ごす
←ここに義両親が泊まりがけでヘルプ。(こちらもほぼ毎週、感謝です!)

※なお夫は育児・家事・料理もできる人で、実際、何でも最大限やってくれていましたが、いかんせん残業・週末も持ち帰り仕事が多く、1歳児と二人きりの生活は成り立ち難かったのです。。

私の先行渡航と現地生活環境の整備

渡航翌日には勤務を開始しつつ入居先パート探しをする必要があるため、子連れでは無理と判断し、まずは1カ月間、私だけが先に渡航しました。
まずは住むところ!

入居先の最優先条件として:
 ● 治安
 ● 託児施設の有無や距離(バス送迎の範囲無いか)
 ● 職場からの近さ
を挙げて、日本人の仲介業者さんに紹介してもらい、無事に次の条件のアパートが見つかりました。
 ● 治安OK(近くに繁華街【※】があるものの、守衛さんが居て安心)
 ● 職場から徒歩2-3分(ほぼ通り向かい)
 ● 託児施設に近い(なんと職場の地下に託児施設あり!)
 ● 幼稚園施設のバス送迎範囲内
 ● 古いものの、十分な広さもある
【※】繁華街があるおかげで、歩道(!)に夜な夜なズラリと屋台バーが立ち並び、人々が朝まで飲み明かしているエリアでした。そのため、私の通勤路は夜通し煌びやかで、人目も明かりもあり、ある意味とても安全でした。その後の生活においても、一番重要なポイントだったかもしれません。

いよいよ、娘の渡航へ!

娘が生まれてから初めて1カ月も離れたことはとても寂しかったのですが、希望条件通りのアパートも見つかり、娘との再会を楽しみに待つ日々!
日本に比べて広めのアパートなので、室内空きスペースに滑り台やジャングルジムを置いて楽しい空間を作ってみたり、必要雑貨などを買い足したりしながら生活基盤を整えているうちに、あっという間に娘をバンコクに迎える日が来ました。

いきなり最初から二人きりでは心配ということで、娘と一緒に夫と母が来てくれました。夫は仕事のためすぐに戻りましたが、母は、ビザなしで滞在できる30日間一緒に居てくれることに。
当日空港に迎えに行くと、「あれ?そういえば最近ママ居なかったかも!」と初めて思いだしたのか、私を見て驚いた顔をしたとともに、まさに「にまぁ」と嬉しそうにニヤけてくれたことをとても印象的に覚えています😊

まだ1歳で母親と1カ月離れたことの影響(例えば夜泣き、極度の甘えなど)を覚悟していたのですが、その後も全くそのようなそぶりも見せず、屈託なく、すぐに新しい環境での日々に慣れてくれた娘でした!

・・・その一方で、想定外の点が色々と発生して、当初の予定を変更する必要が出てきました。

<その(3)へ続く>

長くなるのでここで一旦終え、次以降のnoteでは、想定外だった点や、当初の予定を変更して「子置き」海外単身赴任になった経緯などを書きたいと思います!

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