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育児本が胸にストンと落ちたとき

最近、活字中毒が再燃して図書館通いが続いている。
長女の習い事が図書館の近くなので、送迎のついでに寄り道できるのはありがたい。
昔はノンフィクションがすきだったけれど、子どもが生まれてからは育児関係の本が多くなった。
夜、すべてのタスクを終えて、子どもを寝かせてからがわたしの読書タイムになっている。

育児本によく書かれていることに、「具体的に褒めなさい」というのがある。
「すごいね」「えらいね」「おりこうだね」「上手だね」ではなくて、「この猫の絵は毛並みが本物そっくりだね」「今日の宿題は字が丁寧に書けたね」という具合である。

今まで、特に疑問に思うでもなく、「ふんふん、そうよねー」と感じて来たのだが、ではなぜ抽象的な褒め方ではダメなのだろうか。

それは、「心ここにあらずでも言える言葉だこら」だと思う。
例えば子どもが自分で描いた絵を見せて来たとする。
自分は家事の途中で、時間に追われて相手をしている場合ではないとする。
「すごいね、上手だね」なら、実際には絵を見なくても言えるのだ。
でも、絵のどんな部分がうまいのか具体的に言おうとすれば、少なくとも絵を見ないことにはできない。
ほんの短い時間でも、子どもに向き合わないことには、できないのだ。

これが、ポイントなのだと思う。
子どもは敏感だから、どんなにオーバーに「すごい!」と言っても、気持ちが入っていないことを見抜く。
それでは、褒めたことにはならない。
むしろ、適当に流されて傷つくかもしれない。
オーバーリアクションでごまかせるのは、赤ちゃんまでだ。

今さらと思われるかもしれないが、神の啓示よろしくストンと胸に落ちたので、自分のために書いておく。

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