恋が叶うってどういうこと?
5歳の長女に聞かれた。
「こいがかなうって、どういうこと?」
突然何を言い出したんだと思ったら、おやつに食べたお菓子のおまけにメッセージカードがついていて、『このカードでおてがみをかくと、こいがかなうよ』と書いてあった。
なるほど、そういうことですか。
どうやって説明しようかと考えて、「長女は○○くんがすきだよね。そのすきって気持ちが恋で、○○くんも長女のことをすきになってくれたら、それが恋が叶うってことだよ。」と諭した。
そうしたら、「じゃあ○○ちゃんと、○○ちゃんもすきだから、恋?」と。
うーーん、それはたぶんLOVEじゃなくてLIKEだからなぁ。
「恋になるのは男の子と女の子のときだよ」と言いかけて、いやいやいや、とブレーキをかけた。
今の時代、LGBTはめずらしくない。男性同士、女性同士のカップルだっているわけだし、一概に恋は男女間に成立するものだと言い切っていいのだろうか。
スポンジのようにすべてを素直に吸収するこの時期に、長女の視野を狭めてしまわないだろうか。
では、LGBTをどう説明しよう。LOVEとLIKEの区別がついていない以上、ただの仲良しと恋人の違いを理解することは難しいだろう。
うーん、うーん、うーん。
もしかしたら長女がLGBTの可能性もあるわけだし、この機会に異性のカップルも同性のカップルも変わりないから、将来あなたがパートナーを決める時、性別はどっちでもいいのよ、と伝えたかったが、5歳相手にはまだ無理だった。一足飛びに伝えられる内容ではなかった。
結局、わたしが悩んで黙っているうちに、長女が「わかった!ラブラブってことね!」と言ったので、「そうそう!!」と答えて終わってしまった。正直、助かった!と思った。
どう説明するのがベストだったのか、まだわたしの中で解答が見つかっていない。次回同じ質問をされたら、どうしようか。
しかし、お菓子メーカーの担当者も、おまけのメッセージカードがこんなにも親を悩ませているとは思いもしないだろう。そこらへん、よろしくお願いしますよーー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?